2022/9/16 更新

アルプスアルパイン

失敗歓迎の風土のもとで
自分の企画を製品化し
人々に親しんでもらえる

  • アルプスアルパイン
  • キャリア
  • 現場社員
ソリューションサービスプロジェクト
サービス企画開発1グループ
中川 明日加

高知大学人文学部で認知心理学を学び、九州大学大学院芸術工学府で聴覚心理学を専攻し、2019年にアルプスアルパインへ入社。新規事業開発を行うコネクティッドサービスプロジェクト(現・ソリューションサービスプロジェクト)に配属。現在も同部署でPoC(概念実証)やスマホアプリの企画・データ分析などを担う

成長を加速させる3つの思考法

経験のない領域にも果敢にチャレンジしできることを増やす

未経験の業務に携わることで知識が増え、それに伴いできることも増えていきます。知らないことを知るのは面白いですし、小さな“できる”の積み重ねが大きな成果につながっていくと考えています

ユーザー目線を大切にしお客さまが欲しいと思うサービスを目指す

欲しいものを買い、やりたいことをやる。当たり前のことではありますが、これが消費者の行動です。だからこそ、「欲しいと思ってもらうためにはどうすればいいか」という視点を常に持つようにしています

周囲の人たちを大切にし互いに助け合いながら楽しく仕事に取り組む

どんな仕事も一人でできることは限られます。特に未経験の業務が多いと、周囲の助けが必要不可欠です。お客さまや仲間たちと支え合うことで仕事は楽しくなりますし、それが成果への近道になると考えています

学生時代に音声・音響の研究を行っていた私は、音声に関する専門性を活かせるのではという思いから、カーナビメーカーに興味を持ちました。中でもアルプスアルパインは、新規事業に積極的に取り組んでおり、音声認識に関する事業も立ち上げられているという点に引かれました。
入社後の配属先は、もともと興味があった新規事業開発部門。音声認識技術を用いたスマートスピーカーをはじめとした、スマホアプリの企画・開発や製品の利用分析などを担う中で非常に印象的だったのが、皆がどんどん新しいものを作っては失敗も積み重ねていたことです。新規事業開発において、日の目を見るアイデアはほんの一握り。それでも誰もが失敗を恐れずに、新しいアイデアを出してはチャレンジしてみるカルチャーが、私の目にはとても魅力的に映りました。
そんな当社の風土を実感したのが、入社2年目で担当した、カーナビとスマホをつなぐアプリの企画・開発プロジェクトです。まだ20代の私が一人でアプリの利用状況の分析から改修企画までを任されることに。もともと小規模な改修の予定でしたが、利用状況を分析する中で、「ターゲット設定を広くしたほうがよいのでは?」という疑問が自分の中で湧き上がりました。当アプリはファミリー層をターゲットにしており、子育て世代向けのおすすめスポットを掲載した記事情報をカーナビに転送する機能や、子育て関連スポットをワンタッチで検索できる機能などを搭載していました。しかし、分析を進めていく中で、家族と過ごす時間だけではなく、平日の日常的な使い方も多くされているのではという仮説が立ちました。そこで、ターゲットをファミリー層から拡大し、普段使いでも役立つ機能を発案。その他、利用状況とコストを鑑みて、アプリ内のページ構成変更を提案しました。私の提案が採用された場合、コストもスケジュールも大幅な変更になりますし、成功する保証はありません。しかし、まだ新卒入社2年目だった私の分析・仮説を信じて、チームの先輩たちは方向転換を決断してくれたのです。
この背景には、アルプスアルパインの先人たちがこれまで、失敗を恐れない挑戦を通して数々の「世界初」を世に送り出してきた実績と経験があります。失敗の中に成功への大きなヒントがあると信じているからこそ、さまざまなバックグラウンドを持つ人や若手の意見も尊重し、失敗してもサポートしてくれるのです。この風土がなければ、私も大きな提案はできなかったかもしれません。
当プロジェクトは最終的に私の手から離れたのですが、一部機能が実装されることになり、無事にお客さまのもとへ届けることができました。

開発視点を持った企画者となり人々に喜ばれる製品を世の中へ

新規事業開発の仕事のやりがいは、企画をかたちにすることだけではなく、データを通してユーザーの喜びの声を感じられる点にあります。企画ポジションでは、ユーザーの声を直接聞く機会はなかなかありません。ただ、「ユーザーが使ってくれている」というデータは、何よりもリアルなお客さまの喜びの声だと思うのです。先述した通り、リリースにつながる新規事業企画はごくわずか。一つでも多くのアイデアを製品化につなげるためには、ユーザー視点と開発者視点を持った企画が大切だと感じています。開発者視点から、実現可能性があるかどうかを判断できる企画者は多くありません。今後は技術力も磨き、分析力、企画力、そしてユーザー視点と開発者視点を併せ持った企画者として、国内外を問わず多くの方に愛される製品を生み出していくことが目標です。