2024/4/10 更新
富士フイルムビジネスイノベーション

複合機・プリンターなどのオフィス機器の提供を軸に、1962年より事業を展開し、2021年に「富士ゼロックス」から社名変更。現在はクラウドやAI、IoT技術を活用したソリューション・サービスにも注力し、企業の生産性の向上に貢献している

  • 富士フイルムビジネスイノベーション
  • インターン
  • キャリア
  • 若手社員
工学部
組み込み開発
エンジニア
デバイステクノロジー事業本部 コントローラ開発部
SMBコントローラ&クライアント開発統括G
池田尚登

熊本大学大学院の工学部、自然科学教育部を卒業後、2021年に富士フイルムビジネスイノベーションに組み込み開発エンジニアとして入社。以来、現部署にてオフィス向け複合機のユーザー用操作画面におけるコントローラ装置の開発に従事する

世界に誇る技術力でユーザーの理想をかたちに
エンジニアとして、自分の介在価値を味わえる

幼少期からパソコンが好きで、大学は理系の学部を選択。ひときわ新しい技術に関心があり、人の五感と機械を連動させるヒューマンインターフェースやVRの研究をしていました。特に熱中したのが「組み込み開発」という技術です。冷蔵庫などの家電に使用されるマイコンボードを使った開発は、難しいからこそ楽しく、面白さを一番感じました。そのため、就職活動時は組み込み開発ができる会社を希望。車や家電、通信機器など幅広い業界がありましたが、私が引かれたのは複合機です。ネットワークやアプリケーションなどを組み合わせた高度な技術を用いるため、多くの知識を習得できると感じたからです。また複合機は組み込み開発の分野では車に次ぐ市場規模を誇るイメージがあり、スケールの大きさが魅力に映りました。

世界トップクラスのシェアを占める複合機を展開する富士フイルムビジネスイノベーションと出会ったのは、当社のインターンシップでのこと。そこでは開発を通してユーザーの課題を解決することが何よりも大切だと学びました。技術にこだわるだけでは、ユーザーの思いはかなえられない。エンジニアの仕事の本質を気付かせてくれた貴重な体験が印象に残り、入社を決意しました。入社後は、オフィス向け複合機のパネル操作画面に組み込むシステム開発を担当。今より簡単かつスピーディーな操作やミスの防止を実現する仕組みづくりに設計段階から携わり、開発をして動作テストを行うまでの一連の作業を行っています。他部署の社員と連携し、かたちにしていくやりがいがある一方で、壁にぶつかることも。入社2年目のとあるプロジェクトでは、まさにそれを痛感しました。

最年少の部門代表者として
UIの機能性向上にこだわり抜いた

そのプロジェクトは、複合機とスマートフォン、パソコンをつないだ遠隔操作の開発案件です。初めて部門の代表者を務めた私はユーザーが使用するパネル操作部のUI制御を担当しました。ネットワーク部門や認証部門など、多くの部署と合意形成をしながら進める必要があるのですが、他部門の担当者は私より年次が上の先輩ばかり。やり取りの中で私の知識不足や考えの至らなさを実感する日々でした。先輩に遠慮して意見が言いにくい場面もありましたが、部門の代表者として、先輩方と対等に討議し、連携をとらなければ、ユーザーが待ち望む製品は完成しません。そのために、同じ部門の先輩に設計内容を計30時間ほどかけて相談をしました。周りのサポートを受けながら強く感じたのは、開発の本質を見失わずに取り組む姿勢の重要さです。担当者が経験不足だろうと、開発の目的は変わりません。現状の課題や、操作性における改善点など「ユーザーのための開発」を常に意識することが、エンジニアの仕事の意義なのです。この思い出深いプロジェクトはその後無事リリースされ、今でも運用を手掛けています。

以降はより一層、目先の成果だけでなく、本来の目的を意識した取り組みを大切にするようになりました。社内でも「バリューチェーン(価値連鎖)」という言葉を用いて、それぞれの活動がどのように価値を発揮しているかを常に想像し、根本のニーズや目的を大切にしようという価値観が浸透しています。「何のための開発なのか」を見失わずに取り組み続けられる仕事であり、職場環境だからこそ、自分の仕事の意義を常に感じられる充実感を味わうことができているのです。

技術の目新しさや業務内容だけでなく、大切にする価値観や、目的に共感できる会社を選ぶ。その選択軸が、思いきり楽しめる仕事に出会う鍵になるはずです。

2021年7月

配属部署での立ち上がりに苦戦
上司の言葉が挑戦の後押しに

現部署に配属直後は上司や同僚に失礼のないよう消極的だった私。見かねた上司から「同じ職場で働く仲間への余計な遠慮は捨てなさい」「最初はとにかく成長のために失敗しなさい」と私のチャレンジを後押ししていただきました

2022年10月

部門の垣根を越えた取り組みで
立場による視点の違いを実感

ゼロからテーマを創出し、社内の役員に新たなビジネスモデルを提案するプロジェクトに挑戦。技術視点を持つ開発部門と違い、営業部門は売上などのビジネス視点を持つことを知り、互いの考えを尊重する大切さを学びました

2022年11月

入社2年目で手探りの中
立ち上げた新規プロジェクト

売上規模トップクラスの販売領域で使用される新製品の開発を担当。部門内に有識者がいない中、他部門との連携や情報収集などを行い自らプロジェクトを進め、自己成長に必要な積極性や周囲との協力の大切さを実感しました

2023年11月

社内の有志で
ロボットコンテスト全国大会へ

全国的なロボットコンテスト「ETロボコン」に出場。入社2年目と3年目で地区大会優勝、全国大会出場を果たし、3年目では全国大会モデリング部門で2位入賞。チーム開発におけるコミュニケーションの重要さを学べました

オフィス向けの複合機におけるパネル操作画面で、視認性や操作性を確かめながら開発を行っている

合わせて読みたいこの企業の記事