サイバーエージェント2021/5/14 更新

エンジニアは“チームで働く”仕事
ポジティブなコミュニケーションで
仲間との関係性を築いていく

  • サイバーエージェント
  • インターン
  • ダイバーシティ

自分らしく働き続けるには?
Techの現場で活躍する女性たち

「テクノロジーの仕事=男性的な仕事」というイメージがあるかもしれない。しかし、ビジネスの世界では、ここ数年で大きな変化が到来。テクノロジーの担い手として、ますます女性が必要とされ、実際に目覚ましい活躍を見せる女性たちの姿がある。本特集では、技術の仕事に携わる女性たちへのインタビューから、“Techの現場のリアル”をお伝えしよう。

※この記事は特別冊子「インターンシップ・ラボ2021」のweb転載です

サイバーエージェント

「21世紀を代表する会社を創る」というビジョンのもと、新しい未来のテレビ『ABEMA』の運営や、インターネット広告事業、ゲーム事業の他、多数のスタートアップ事業を展開している

メディア統括本部Ameba事業本部 占いDiv
中塚 小百合

2012年、サイバーエージェントに新卒入社し、『アメーバピグ』などのサービス開発を担当。その後『Amebaマンガ』の運用・開発を経て、21年3月からは『Ameba占い館SATORI』でエンジニアリーダーとして従事


私がエンジニアになった理由は、極めてシンプル。自分が楽しいと思えることや興味を引かれるものを選択していったら、自然とこの職種にたどり着いたからでした。
もともと漠然と「手に職を付けたい」と考えていたので、高校の文理選択で理系を選び、インターネットが好きだったこともあって大学でも情報系の学部へ。学んでいくにつれて、自らの手でプログラムやシステムを組んでサービスを作れたら楽しそうだと思うようになりました。自分でWebサービスを利用する機会も増えて、IT業界に対する関心が高まっていったのです。

就職先にサイバーエージェントを選んだのは、自分が『アメーバピグ』のファンだったから。エンジニアとして入社して最初に配属されたのも、『アメーバピグ』の開発チームでした。好きなサービスに携われることがうれしかったですし、学生時代の私と同じように、自分が作ったもので誰かが遊んでくれるのだと思うと、ワクワクしたことを覚えています。

私の仕事は、Webサービスやアプリケーションが正常に稼働するように、サーバー側のプログラム開発やデータ処理を行うサーバーサイドエンジニアです。エンジニアと聞くと、一人で黙々とコードを書く姿をイメージする人も多いかもしれません。ですが、私の場合は、チームでコミュニケーションを取りながら仕事を進めることを大事にしています。

例えばサービスに新しい機能を追加する場合、プロデューサーやディレクター、Webページを設計するフロントエンドエンジニアやWebデザイナーなどと協力する必要があります。どのような仕様や設計にするか、リリースにあたって懸念材料はないか。議論を重ねた末に、ようやくコーディングが始まる。仕事全体で見ると、一人で作業するのは一部に過ぎません。そこへ至るまでの話し合いのプロセスも重要なのです。

だからこそ私は、一緒に働く相手のモチベーションを高められるような言葉遣いや、自分自身もポジティブに振る舞うように心掛けてきました。メンバーがお互いに気持ち良く仕事ができれば、結果的にチームとして高い成果を出せると考えています。

誰かの体験の一部をつくる「楽しい」の反響が財産に

これまで担当したサービスで、大小いろいろな機能開発に携わってきました。例えば『ピグブレイブ』というサービスでの共闘バトル機能、『Amebaマンガ』でのレビュー機能の改修やシステムの移行プロジェクトなどが印象に残っています。

いずれの開発の際も、ユーザーが使ってくれるシーンを想像しながら、チーム一丸となって取り組んできました。より良い機能・サービスにするためにチームでの話し合いを繰り返し、必要であれば仕様から検討し直す。リリースするぎりぎりまで最善を尽くしてきました。特に『アメーバピグ』関連の開発では、リリースした機能をユーザーが楽しんでくれている様子がすぐに伝わってきて。チームの全員で喜びを分かち合えたことも相まって、とても達成感がありましたね。

その時、エンジニアの一番の面白みは、自分の仕事に対するユーザーの反応がダイレクトに返ってくることだと実感しました。時には思ったような反響が得られず悔しくなることもありますが、だからこそ次はもっと良いものを作るために頑張ろうと思えます。自分が作ったものが世に出て、人に触ってもらえて、誰かの体験の一部になる。それが、私にとっての大きなやりがいなのです。

「エンジニアは男性向きの仕事」というイメージを持つ学生も少なくないでしょう。ですが、私はこれまで「女だから損した」とか「男だったらよかった」と思ったことは一度もありません。アプリケーションエンジニアは力が必要な仕事でもないですし、男性でも女性でも同じプロジェクトチームの一員として、変わりなく働いています。チームメンバーと連携するためのコミュニケーション力も含め、必要なスキルを身に付ければ、性別を問わず活躍できる。それがエンジニアという職種の魅力でもあります。

とはいえ、業界全体で見たときに、女性エンジニアの比率が低いのは事実です。出産や女性特有の体調の変化など、どうしても男性と異なる点はあるので、ロールモデルの少なさに不安を感じる人もいるかもしれませんし、その気持ちも分かります。なので私は、サイバーエージェントが主催する女性エンジニア向けのカンファレンス『WOMAN TECH TERRACE』の運営メンバーに手を挙げて参加しています。

長く自分らしく働き続けたいと考える女性エンジニアを応援するイベントで、昨年は「技術」と「キャリア」をテーマとした二部構成で実施。グローバルで活躍していたり、出産後も仕事を続けていたり、さまざまなキャリアを築いている女性エンジニアたちをゲストに迎えて、トークセッションを行いました。こうした女性エンジニア同士の交流の場を増やすことで、一人一人が抱える課題の解決につながればいいなと思っています。

今年の3月からは『Ameba占い館SATORI』のチームへ異動となり、チームのエンジニアのリーダーの立場として、メンバーのマネジメントや経営目線を持った開発の指揮などに挑戦しています。新たな挑戦ですが、以前からマネジメントに興味があったので、楽しみながら取り組んでいるところです。これまで同様、チームメンバーと力を合わせながら、一緒に事業やサービスをより良くし、高い成果を出していきたいですね。

女性活躍推進の取り組み

十人十色の女性の働き方を応援
社内横断組織『CAramel』

「女性社員が“絡める”場をつくる」という意味を込めて名付けられた、社内横断の組織『CAramel(カラメル)』。2017年の発足以降、イベント開催や社内報での情報発信を通じて、いろいろなキ ャリアや働き方の形を共有し、自分らしく働くことを応援している。リモートワークが導入されたコロナ禍以降も、オンライン形式での交流会を活発に実施中


合わせて読みたいこの企業の記事