日本取引所グループ(東京証券取引所・大阪取引所)2021/5/14 更新

“公”と“民”の機能を有するマーケット運営
ルールメーカーとして「選ばれる市場づくり」へ

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リーディングカンパニー37社の人事に聞く
学生が知らない成長企業の真実

就職活動に臨むにあたって、企業研究を行う学生は多いだろう。その時に気になるポイントの一つが、会社の成長性だ。では、会社の成長とは何か。その成長を支えるものとは何なのか。そして、成長企業に新卒入社し、働く醍醐味とは……? 国内リーディングカンパニー37社の人事・採用担当者に、各社の事例で“成長企業の真実”を聞いた。

※この記事は特別冊子「インターンシップ・ラボ2021」のweb転載です

日本取引所グループ

東京証券取引所、大阪取引所、東京商品取引所などを運営し、公共性・信頼性・透明性を保つマーケットインフラを提供。金融商品の取引高では国内ナンバーワンシェアを誇る

人事部
齋藤 十和子

「株式やデリバティブなどの金融商品を取引できる場所=マーケット」を運営する日本取引所グループ(以下、JPX)。東京証券取引所と大阪取引所の経営統合により誕生し、国内最大級の取引所として、日本の経済活動の中枢を支えて続けています。

上場を希望する企業の適格性の審査や、取引の公正性の調査、金融商品取引や上場における制度設計などを通じて、公正・公平な立場でマーケットを運営することが私たちのミッション。高い公共性と信頼性のもと、投資家に対しては、金融商品の取引を通じた資産形成の機会を提供し、上場企業に対しては、株式の上場を通じた資金調達や信用力向上のための機会を提供しています。

また、リアルタイムで株価や指数の算出を行い、「経済の温度感を測る指標」となる価格情報を世界に向けて発信し続け、「日本経済の〝今〞を測る体温計」の役割も果たしています。

公共性・安定性を保つマーケットの運営を使命とする一方、民間企業としてのビジネスの視点も持って、さまざまなチャレンジも続けているJPX。堅固かつ安定的な稼働を実現すべく、売買システムの開発にも注力し、日本における金融商品の取引高ナンバーワンのシェアを誇っています。このように、JPXは〝公共性〞と〝営利性〞、両軸の機能を有しており、多様な側面から日本の経済と社会を支える「唯一無二」の存在であると言えるのです。

私たちが手掛けるマーケットインフラ事業は、安定的な稼働が不可欠なため保守的な運用を行っていると思われがちです。しかし、金融取引における各種規制や、投資家、上場企業のニーズが変化する中で、「選ばれる市場」であり続けるには新しい取り組みにも果敢に挑戦する必要があります。JPXは市場の仕組みづくりを担っているルールメーカーであるという強みを活かし、直近では、金融分野とコモディティ分野のデリバティブの取引を一つの口座にてワンストップで行える、「総合取引所化」を推進しています。一元化されたインフラのもと、投資できる商品の幅を広げることは、市場の流動性向上にもつながります。また、世界の市場と肩を並べ、より魅力的なマーケットへと進化していくため、海外企業の上場誘致にも取り組んでいます。さらに、日々の投資家の取引を監視する売買審査部門にAIを導入し、取引の公平性をより高める取り組みなども開始しました。

変革に向かう挑戦心と自主性そして、利他心も必要不可欠

多様なチャレンジを続け、変化と進化を続けながらも、JPXの使命が変わることはありません。それは、時流の中で求められ続ける市場をつくり、その安定的な提供を通じて、企業の成長に貢献し、日本経済を支え続けることです。だからこそ、ただ安定性を求めるのではなく、自主性を持って変化を起こしたいと思う方にJPXの成長を担ってほしいと考えます。また、社会、投資家、上場企業をはじめとするステークホルダーのために何ができるのかを考えられること、そして、チームで支え合ってその実現に向かう利他心があることも必要不可欠です。

JPXには個々の自主性を育む文化があり、自分の頭で考え、自ら実行して成長できる環境を整えています。例えばJPXは全社員を対象に語学や専門スキル取得のための外部研修の受講費用を補助しています。社員は必要なスキルや知識を自ら自由に選択し、学ぶことができます。

また、国内外大学院への留学制度や各種専門機関にトレーニーとして出向できる制度も用意しているので、学生時代に金融を専門的に学んでいない方も高い専門性を身に付け活躍しています。これからJPXを目指す皆さんにも、私たちと共にマーケット運営や制度設計を通じて、日本の経済を根底から支えるやりがいをぜひ味わってほしいですね。


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