2017/11/1 更新 「自分らしく働く」ということ

【P&Gグループ】常に自分を客観視し学ぶ姿勢で、より大きな成果を生み出す

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「自分らしく働く」ということ
エクセレントカンパニーで活躍する、20代・30代のビジネス・プロフェッショナルたちの就活エピソードと入社後のキャリアをインタビュー。就職活動時、何を目指し、就職先となる1社を選択したのか? また、実際に入社後どんな仕事に携わって成長を遂げてきたのか? そして彼らが見いだした「自分らしく働く」ことの本当の意味に迫る。

P&Gグループ
マーケティング本部 アシスタント ブランド マネージャー
東 優里奈さん

「世の中の人達の目に触れるものを作れること。グローバルな舞台で活躍できること。1年目から裁量を与えられる環境であること。この3つが就職活動の軸でした」

 そう振り返るのは、世界最大級の消費財メーカーであるP&Gの日本のマーケティング本部で活躍する東優里奈さんだ。マーケティング部門が担うのは、長期的に愛されるブランドを作っていく「ブランド・マーケティング」、複数の部署や異なる国籍のメンバーをリードし、戦略立案と実行を通してビジネスを伸ばしていく「ブランド・マネジメント」。この2つの領域のプロフェッショナルであることを求められる環境が入社の決め手だったという。

「グローバルで活躍するためには、世界で通用するビジネススキルを身に付けなければならない。マーケティング力と経営力を両軸で学べる環境は、まさに理想的でした」

 同社に魅了されたもう一つの理由はボトムアップの社風。それを実感したのが同社のインターンシップに参加した時だった。

「自分の意見を押し殺していた私に、社員の方から言われたのが『なぜ思っていることを言わないのか』ということ。ビジネスにおいて、自分の意見を伝えることに遠慮は必要ないということに改めて気付いたとともに、自分の考えを主張することが求められる社風が私にフィットすると実感しました」

強い意志と常に学ぶ姿勢が 大きな成功を導く

 入社後、東さんは『SK-II』のアシスタントブランドマネージャーに就任。年間のメディア戦略やブランド全体のキャンペーン策定、新製品開発などを、PR、営業統括、ファイナンスなど多岐にわたる部署のメンバーを率いて、ブランドを成長させるのがミッションだ。競合ブランドや消費者ニーズに常にアンテナを立て市場を把握し、戦略を立てた後は、各部署のメンバーと議論しプランを詰めていく。戦略とプランの策定ができても、チームを前に動かすことに最初は非常に苦労したという。

「どうすればもっと前進するのかを悩んだ時、周囲の先輩を見ると、各部署のミッションや譲れないポイントを熟知し、その上で議論を重ねていました。リーダーとして意志を持ち主張するだけでなく、いかにチーム全体を巻き込んだ上でプロジェクトを前進させることが大事かに気付かされました」

 自分を客観視し、足りない部分を補う。そんな東さんの常に学びを活かす姿勢は成長を加速させ、4年目に抜てきされたのが当時売上が頭打ちとなっていたSK-IIの命運を分ける一大プロジェクトのリーダー。中でも印象的だったのは、新しいデザインボトルを中心としたクリスマスプロモーションだ。SK-Ⅱを多くの女性にとって“私のためのブランド”と思ってもらうためにはどうすればいいのか。売上高の予測を立て、投資額に基づいたメディアの選定、前例のないプランの策定など、プロジェクトメンバーの指揮を執りながら、東さんは描くイメージを実現させるために奔走した。

「『世の中をSK-IIで溢れる状態にしたい』というイメージを関わるメンバーに常に共有しました。仕事に情熱と当事者意識を持つメンバーだからこそ、ビジョンが明確になれば同じ目線で試行錯誤し、私一人では思いつかないような案が続々と生まれるのです」

 結果的に2016年の新商品化粧品売上1位を獲得。東さんはブランドの成長に大きく貢献した。

 強い意志を持ち、メンバーと相互理解をして巻き込むことが最大の成果を導くというリーダーの本質を日々学んでいる東さん。「今後は世界に日本ブランドを広める戦略を手掛けたい」というさらなる高みを目指し、挑戦し続ける。

PROFILE
あずま・ゆりな/ 2013年に京都大学教育学部を卒業。その後P&Gジャパンに新卒で入社。入社から現在に至るまで化粧品ブランド『SK-II』を担当し、多様性に富むメンバーを統率しながら新商品開発やキャンペーン企画など幅広いマーケティング戦略・経営を手掛けるアシスタントブランドマネージャーとして活躍中

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