2019/10/1 更新 山田コンサルティンググループ株式会社

AIが“機能”を担う時代だからこそ 人間の“深い思考力”を育てる

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超AI時代に企業はどう備えるか
経営者たちの課題と挑戦
Society5.0の実現を目指す「AI戦略」を国が発表した。 産業分野におけるAI化の促進や、AI人材の育成がさらに加速していく見込みだ。 そんな中で、企業を取り巻くビジネス環境はどのように変化し、それに対してどのような打ち手が必要となるのか。 経営層が持つ課題意識や、今後のビジョンを知り、各社の企業理解を深めよう。

山田コンサルティンググループ

代表取締役社長
増田慶作氏
宮崎県出身。中央大学法学部を卒業後、司法書士事務 所、会計事務所などを経て、1991年、公認会計士・税 理士山田淳一郎事務所(現・税理士法人山田&パートナ ーズ)に入所。2000年7月、山田ビジネスコンサルテ ィングの代表取締役社長に就任した後、グループ各社 の代表取締役を歴任し、16年10月、山田ビジネスコン サルティング(現・山田コンサルティンググループ)代 表取締役社長に就任。18年4月には同社グループを総 合コンサルティングファームとして生まれ変わらせ、 19年2月、JASDAQから東証一部への市場変更も成立。 東証一部上場企業としてさらなる発展へ導くべく陣頭 指揮を執り続けている

成長性の高い中堅・中小企業にフォーカスし、経営の本質的な再生をハンズオンでサポートしながら、
お客さまと共に成長を実現してきたのが私たち山田コンサルティンググループ(以下、YCG)です。
ここ数十年を振り返ると、企業経営を取り巻く環境は激烈な変化を遂げていますが、YCGのコンサルタントは単に計画の策定にとどまらず、BSやPLの具体的改善策や事業承継局面での難解な課題解決、M&Aによる経営変革、そしてグローバル戦略などの実行に深く関わることで、お客さまのあらゆる要望に結果でお応えしていける力と体制を整えてきたのです。

しかし、時代がもたらす変化の波は止むことを知りません。 近年で言えばAIをはじめとするデジタル変革という波が、業種や企業規模を問わず経営者たちに新たな課題を突きつけています。
他方、上場企業や上場を目指す企業にとっては、証券取引所による上場審査や基準強化という変化が波紋を広げています。さらに言えば、少子高齢化による人口減少という社会的課題もまた企業経営の難しさを加速させているのです。

当然、YCG自身もこれまでの成果と成長だけで満足している場合ではないと心得ています。
お客さまのグローバル戦略をより密接にサポートするべく海外拠点を増やし(現在、米国、中国、シンガポール、タイ、ベトナムに6拠点)、先進テクノロジーについても自ら導入と活用をしながら、お客さまの戦略に寄り添える体制を整え、従来からの強みである財務、法務、税務などでの専門性をより一層引き上げ、これからの時代にふさわしい総合力を改めて実装しようとしています。

デジタル活用が進めば進むほど 人間力への期待は高まっていく



こうした改革や成長のための戦略を実行する中で、YCGが最もこだわっているのは「人間力」の部分です。
デジタル変革の波がどんなに大きなものであろうとも、企業活動の主役が人間であることには変わりがありません。
コンサルタントである以上、企業経営に大きな影響を与えるテクノロジーの進化には常に対応し、お客さまの期待を超える理解と活用法を体得していくべきですし、法律や規制に関する最新の知見、資本戦略にまつわる市場変動やグローバルの実情にも通じていく必要はあります。
しかし、私たちが本来目指しているのは、そうした能力を駆使することによって、お客さまである企業や経営者、従業員の方々に貢献していくこと。この大切な軸をブレさせてはいけないのです。

先進技術は今後、専門性の低い作業を機械化、自動化していくでしょう。しかし、それだけであらゆる問題解決ができるわけではない。経営がそんなに生易しいものではないことを、設立以来、さまざまな企業経営に向き合ってきた当社は十分に理解しています。グローバル化やM&A戦略、IPO戦略を順調に進めていく中でも、経営者たちの不安は常につきまといます。コンサルタントは、時代がどう変わろうともこうした不安に、経営者と共に立ち向かい、経営者に寄り添っていく立場です。

時には選択肢を提示した上で、最終的な厳しい意思決定を経営者に迫る役目を担ってもいます。
だからこそ、問われるのは人間力。もっと具体的に言えば、深い思考力や共感力、そして経営者と共に企業経営を背負う揺るがない覚悟が不可欠なのです。例えば、デジタル時代にフィットした専門性を持つコンサルタントがいたとしても、経営者はあらゆる問題意識や危機感を投げかけてきます。24時間365日、その会社や従業員のことばかり考えている経営者に対し、自身の得意領域の知識や情報を数字やデータだけで分かったようにお伝えしても、そこに本当のコンサルタントの価値はないと言えるでしょう。

YCGのコンサルタントは20代から企業の経営者と1対1で向き合います。当社の原点であり、今なお最大の強みである企業再生を担う立場故に、早期から緊急性が高く厳しい経営課題の解決にコミットしていく姿勢が、私たちのカルチャーとして、コアバリューとして、定着しているわけです。もちろん教育には多大なリソースを投じていますが、それでも経営者のさまざまな危機意識のすべてに回答できるようになれるかと言えば、そうもいきません。
だからこそ、「深い思考や覚悟を持て」と、私は言い続けているのです。

AIが今後ヒトに取って代わっていく仕事というのは、あくまでも〝機能〞の部分。むしろ機械が担う部分が深まれば深まるほど、本気で経営者と向き合い、深い思考をし続けるという〝人間にしかできないこと〞への価値が高まるでしょう。
コンサルタントという仕事は、この〝深い思考〞を持って、企業の命運を左右する意思決定に立ち会うプロフェッショナルなのだということを心底理解し、覚悟を持ち、課題解決に面白さを見いだせる人が担っていくべきだと確信しています。時代がどのように変化しようとも、企業経営は深い底なし沼のようなもの。YCGはそこにあえて分け入り、お客さまと共に戦っていく集団となれるよう、成長していきます。

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