2019/11/29 更新 コンサルタントの仕事と成長は各社でどう違う? プロジェクト事例で知る コンサル業界

【ボストン コンサルティング グループ】グローバル案件の多さは業界随一 デジタルを強みに日本を変える

  • BCG
  • ボストン コンサルティング グループ
  • コンサルティング
  • 経営層
  • 若手

コンサルタントの仕事と成長は各社でどう違う?
プロジェクト事例で知るコンサル業界
コンサルティングファーム各社の違いを、プロジェクト事例を基に紐解き、紹介していく本企画。20代の若手コンサルタントが挑戦できる仕事とは? そこで得られる成長とは──? 自分にぴったりの企業を探してみよう。

代表的なプロジェクト

飲食業界の
大変革を生んだプロジェクト

グローバルに展開するコーヒーチェーンの既存店舗の更なる成長戦略を構築。DigitalBCG Japanとも協働し、リアルタイムでパーソナライズされた顧客体験を設計。予測分析と機械学習を活用し、個人に応じたサービス提供やレコメンデーションの仕組みを導入。売上と利益増を実現した

日本からアメリカへ
ビジネス拡大を大きく支援

某化粧品会社のアメリカ進出の戦略を支援。現地チームと連携し、現地のアジア人やヒスパニックなど、ターゲットグループごとのカスタマージャーニーを設計。定性、定量調査を行い、クライアント特有の技術が訴求できるグループを特定。ア メリカ進出の足掛かりをつくった

ボストン コンサルティング グループ
シニア・アソシエイト
蟹澤侑子氏
【写真左】
大学院修了後、2017年BCGに新卒入社。製造業の新規事業立案、製薬会社の組織改善、経産省「未来の教室」実証事業など複数業界、複数テーマに渡るプロジェクトに携わる

マネージング・ディレクター&パートナー
荻原英吾氏
【写真右】
大学卒業後、大手銀行勤務を経て、A.T. カーニーに転職。その後、日清食品ホールディングスに移り、経営企画部長、日清シンガポール社長・アジア総代表などを歴任。2018年より現職。消費財・流通・運輸グループのコアメンバーとして活躍しながら、新卒採用の責任者を務める

グローバル案件の多さは業界随一 デジタルを強みに日本を変える

─ボストン コンサルティング グループ(以下 BCG)はどのような会社ですか?

荻原英吾氏(以下、荻原):BCGを端的に表すと、日本最大クラスの規模と圧倒的なクライアントポートフォリオを保有し、グローバルネットワークを駆使しながらクライアントの支援をする経営コンサルティングファームです。各産業を代表する企業の経営者やトップマネジメント層のブレーン役を担っています。特に日本から世界へ展開するグローバル案件の比率が高く、政府機関や官公庁もサポートしており、まさに「日本を支える」ファームであることが特徴です。

─デジタル分野にも強い印象です。

荻原:技術の進展と安価化により、経営支援にデジタルを活用する意味合いが上昇したため、BCGではDigitalBCG Japanという組織を立ち上げました。経営アジェンダをサポートするデジタルの仕組みやツールの提供まで、大規模に行える体制が整っています。最先端の技術を持つエキスパートたちと協働し、経営変革を支えるデジタルの仕組みやツールを短期間で実装。戦略を提言するだけでなく、その企業に必要とされている構造改革をデジタルを活用しながらスピーディーに実現できる点が、他にはない強みです。

─蟹澤さんは、新卒でBCGに入社されています。就職の決め手は何だったのでしょうか?

蟹澤侑子氏(以下、蟹澤):私は仕事を選ぶにあたり、社会全体に貢献できると同時に、人に対しても貢献できる仕事を選択軸の一つとしていました。戦略コンサルタントの仕事は、企業や社会の難題に取り組むクライアントに寄り添うものだったので、ぴったりの仕事だと感じました。中でもBCGには、CxOの信頼できるアドバイザーとして企業や社会のより大きな変革に携われる機会があり、経営者と対面で仕事をする機会も非常に多く、社会への影響が大きい点に惹かれました。

荻原:特定の分野までは絞られていなくとも、「日本の産業を支えたい」という思いを持って入社する方は多いですね。BCGのコンサルタントは、仕事の中で産業と社会全体を見る力が付き、自分の軸も定まっていきます。最初から業界や分野を絞って就職活動をせず、広く見る目を養った上で進む道を決めたいという人にも最適な会社と言えるのではないでしょうか。

――最終的にBCGを選んだきっかけはありますか?

蟹澤:社員の方たちが、どの就活生に対しても非常に親身になってくれて、寄り添ってくれたことが印象的でした。就活生向けのつくられた顔ではなく、どの社員の方からも同じように誠実な印象を受け、クライアントに対しても真剣に向き合い、それが社会を変革するような仕事につながっているのだろうと感じました。BCGの社員の方たちはそうした姿勢が際立っており、彼/彼女らと、社会にも目の前のクライアントにも貢献できる仕事をしたいと思い、入社を決めました。この第一印象は、入社してからも全く変わっていません。

BCGにしかできないプロジェクト 圧倒的な醍醐味がそこにはある

――蟹澤さんは、最近どんなプロジェクトに携わりましたか?

蟹澤: 経済産業省の「未来の教室」実証事業に参加しています。本プロジェクトでは、これからの日本のあるべき教育の姿を描くところから、実現の方法を探る実証実験までBCGがサポートしています。今後の社会の中で必要な力を改めて定義し、それを身に付けるための学びの姿を描く。そんな、日本を変革するという非常に大きなミッションを担っています。国民全員が受益者になるため、日本全体を想定し、より良い方向に進むにはどうしたら良いか考える必要があります。

――――やりがいのある仕事ですね。

蟹澤:はい。国をつくる人的資源を育成することは、幅広い視点で検討する必要がありますが、より広範囲に、よりダイレクトにインパクトを出せるという醍醐味があります。もともと教育の分野に関心があったことから、社内で手を挙げプロジェクトへの参加が決まりました。BCGには自分の関心のある分野の専門性を深めていくチャンスがたくさんあります。

――――他にはどのようなプロジェクトに関わっていますか?

荻原:デジタル技術を活用して企業の構造改革を行い、会社の競争力や効率性を高めるといったテーマが増えています。BCGが過去行ったデジタルトランスフォーメーションに関する知見や成果を世界中からかき集め、それぞれの機能でどのような変革が可能かを検討します。DigitalBCG Japanとも連携し、企業の構造変革に必要な仕組みとツールを実際に作りながら戦略を実行。デジタルを活用し、海外チームとも連携しながらクライアントを支援しています。

――――そうしたプロジェクトはどのくらいのスピード感で行うのですか?
荻原:最初の変革方針の戦略策定までは3カ月程度です。その後、約半年で実行フェーズを行います。例えばマーケティングであれば、消費者への直接的なコンタクトや、提案のパーソナライゼーションの仕組みの導入です。短期間で、効果的な組織変革を実現しています。

――――社会に提供したい価値は何ですか?

荻原:BCGが関わることで、日本企業をグローバルスタンダードまで引き上げることです。企業のレベルが上がり、日本が業界のスタンダードをつくる存在にまで成長していけば、世界に対しても影響を与えられます。また、BCGではDigitalBCG Japanが持つ知見や技術など最先端のテクノロジーに触れる機会が多いのも特徴です。

BCGだけが実践している 効率化された職場環境

――BCGのコンサルタントのワークライフバランスについて教えてください。

蟹澤: 入社する前は、かなりのハードワークだと覚悟していましたが、良い意味で裏切られました。コンサルタントは、価値を出すことが評価軸です。短い時間で効率良く最適な解を出すことが一番で、長く働くことが評価される環境ではありません。忙しいタイミングが一切ないというと語弊がありますが、学生の中でよく話される業界イメージは、BCGには全くありません。また、長時間働こうとすると上司や監査する部署からチェックが入るシステムになっています。入社前に抱いていた労働時間や体力面での不安は解消されました。

――――やりがいのある仕事ですね。

荻原:少し前のコンサルティング業界では、時間で効率と品質をカバーするという考え方がありました。しかし、強い負荷は、モチベーションの持続やクオリティーの高いアウトプットにつながりません。BCGでは、働く人の負荷をうまく分散し、現在約750名の社員が働く規模へと成長しました。最近ではハーバード大学と働き方について共同研究を行い、モチベーションを維持して働ける仕組みを導入するなど、より良い職場を追求しています。

――――BCGのコンサルタントのキャリアパスを教えてください。

蟹澤:最初の5年間は幅広い業界を経験し、自分が興味を持てる分野や業界などを探っていく期間です。プロジェクトを遂行する中で、強みとやりたいことが見え、段々とキャリアに対するビジョンが形成されていきます。BCGは経営者との関係性が密であるため、若手であってもマネジメント層と仕事をする機会が多く、そういった面でも視座を高める環境があります。

荻原:良いインプットを得ながら、早いうちに経営者レベルの視座を身に付けることが大事です。興味のある分野だけでなく、一緒に働く中で何に強みがあるのか、どういう能力をこれから習得すべきかをサポートしていきます。
人を育てる背景は、BCGの文化だけではなく、これからのコンサルタントに求められる「特化した専門性」にも起因しています。昨今のクライアント企業には経営コンサルティング経験者が在籍していることも珍しくなくなっています。BCGとして評価されるためには、クライアントが持っていない専門性が必要不可欠です。多少弱い領域があっても明確な強みや尖ったものを持ったメンバーでチームをつくることで、クライアントの課題に最適解を出せると考えています。

――――最後に、蟹澤さんの今後の目標を教えてください。

蟹澤:現在関わっている案件を経て、官公庁セクターで大きな価値を出せるコンサルタントになるのが目標です。また、クライアントの考えを深く理解すると同時に、「BCGの蟹澤さんに仕事を頼みたい」と思ってもらえるコンサルタントになりたいです。

Interview Report

若手コンサルタントにとっての成長機会が豊富!
高いモチベーションで働き続ける仕組みがある企業

コンサルティング業界をけん引するビックファームBCG。コンサルタントとして働くということは、実力を求められるだけでなく、フィジカルとメンタルの強さが問われるというのが定説だった。しかし、蟹澤さんをはじめとする、BCGで活躍する多くの若手コンサルタントにとっては「メリハリを付けて働く」という考え方が基本となっていた。若手コンサルタントが成長するための仕組みが整備されているのは、日本で50年以上の歴史を持つコンサルファームならではだろう

合わせて読みたいこの企業の記事

外部リンク