2021/10/4 更新 面接対策

集団面接の目的と評価ポイントは?

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集団面接の目的は、効率的に「箸にも棒にも引っかからない学生を不合格にすること」です。企業によっては、数百人の学生と面接することになりますが、もちろん、すべての学生と個人面接をやっている暇なんかありません。だから、初期の集団面接で、見込みの無さそうな学生を大量に足切りして、後半の個人面接でじっくりと時間をかけて評価するのです。
つまり、集団面接は「良い人材を見つける面接」では無く、「個人面接で話を聞くに値する学生かどうか?」を見極める面接になるのです。そのため、面接でダメだと思われた瞬間、片っ端から不合格にされます。

では、集団面接では何を評価しているのでしょうか?それは、面接態度です。集団面接は、基本的に学生を評価できる時間が少ないため、面接官は表面的な態度で評価することしかできません。例えば、面接時間が30分で、学生人数が5名だった場合、実質的な面接時間は1名5分程度でしょう。当然、ゆっくり学生の話を聞いて、評価することはできません。そのため、学生の表情やマネー、話し方といった面接態度から、不合格者を見つけることになります。

集団面接で最もミスをしがちなのが、実は「話す時間」の長さです。複数名で面接を受けるわけですから、当然「自分がしゃべる時間」は短くなります。MAXでも、5分程度でしょう。この時間配分を間違えるとアウトなのです。絶対にやっちゃダメなのは、「長々と話す」こと。話す内容は並みでいい、それよりも1つの話題は、「MAXでも2分以内」で切りあげることに全力を注ぎましょう。決して、長く話したからと言って評価される訳ではありません。

時間短縮のコツは、始めに結論を話すことです。結論の後に補足説明を足していく、というやり方にすれば、いつでも話を止めることができます。それと、他の学生が話している時は、大したことのない内容であっても必ず「ふんふん、なるほどね〜顔で、適度に頷く」を行ってください。場にふさわしい長さで話をまとめ、そして周りの話にも真摯に耳を傾ける。それだけで、少なくとも「不合格ゾーン」に入れられることはないでしょう。集団面接での合格者は多くても2名。その「1〜2名」枠に入るためには、「この学生はいい!是非ほしい!」と思われることを目指すよりも、むしろ大きなミスをせずに「不合格ゾーンに入らないようにする」ことが何よりも重要です。

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文:丸山 智士(就活系Twitter:就活生に知られたくないっ!※フォロワー9万以上)
著書:不安を自信に変える!就活面接【正しい】答えかた/秀和システム