2021/9/5 更新 面接対策

面接の質問と回答例「当社に間違いなく入社していただけますか?」

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就活の面接では、「入社意志」についても質問されます。この質問は、「間違いなく入社する意思を伝えること」がポイントとなります。例えば、以下のように答えたとしたら面接官はどのように感じるでしょうか。

■当社に間違いなく入社していただけますか? (通常例)
まだ何社かの選考が残っております。御社と同じ業界になるので、勉強の意味も込めて、最後まで就職活動はチャレンジしてから御社への入社を考えたいと思っております。

いかがでしょうか。面接官には不安が残る回答です。他の選考も継続するということは、他の会社に行く可能性も高いと思われるでしょう。最終面接に多い質問になりますが、確実に入社するという意思を形だけでも必ず伝えましょう。この質問の意図は、内定後に辞退しそうな学生を見極めるものです。だから、この質問に曖昧に答えてしまうと面接官を不安にさせてしまい、一気に内定が遠のきます。何故なら、面接官が一番恐れることは、内定を出した学生に辞退をされることだからです。基本的に企業の採用計画は内定数を決定し、さらに内定後の辞退人数を想定して、最終面接の合格人数を決めていきます。つまり、最終面接で入社する確率が低い学生ばかりを内定にしていたら、採用計画が上手く進まないのです。面接官を安心させるためにも、御社に入社すると言い切ってしまいましょう。

■当社に間違いなく入社していただけますか?(改善例)
御社が第一志望ですので、内定をいただければ喜んで入社したいと思っております。就職活動を始めた当社から御社で働きたいと願っておりまして、会社説明会や今までの面接を通じて、より一層、入社したいという気持ちは固まりました。実はまだ、同じ業界での選考が何社か残っているのですが、その企業は辞退します。是非、よろしくお願いいたします。

このように面接で「入社意志」について聞かれた際には、確実に入社する意思を伝えましょう。入社するかどうかを最終的に悩むのは、内定を獲得した後でも問題ありません。最終面接の面接官にネガティブな印象を与えたら、内定まであと少しであっても不合格になる確率は高まってしまいます。もちろん、自分の志望度にそって正直に応えることは否定しません。ただし、面接の合格率をあげる工夫も就職活動に求められるスキルの一つです。その時々の状況によって、後悔のないように判断するよう心掛けてください。

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文:丸山 智士(就活系Twitter:就活生に知られたくないっ!※フォロワー8万以上)
著書:不安を自信に変える!就活面接【正しい】答えかた/秀和システム