2024/7/5 更新 グループディスカッション対策

インターン生がGD(グループディスカッション)やってみた!~某損保編・その2~

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世の中にたくさんあるGD(グループディスカッション)活用法。でも選考の場でどう活用すればいいの?インターン生が実際にGDを行い、その経過を記事にしました。


前回のおさらい
前回はGDスタート~定義づけまでを行いました。

・役割分担は短く、最初に済ませる
・時間配分は議論を始める前に行う
・議論の前に定義づけを行う


≫≫≫「その1」はこちら

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GDの設定

参加者:就活生S、就活生Y、後輩N
時間:30分
お題:企業に求められるものは何か?
  (20卒 某損保 インターンシップ選考)

※今回はオンラインではなく、リアルでGDを実施しました!



4. アイデア出し

ここで一番大切なことは【否定をしない】ことです

アイデアをたくさん出そう!

これまで決めてきた定義に基づいてアイデアを出しましょう。
アイデア出しはアイデアが出れば出るほどいいです。実現不可能なものなどは、アイデア出しが終わってから削りましょう。

アイデアが出ないとき

アイデアが上手に出ない、無言の時間が続いてしまうときってありますよね。 その理由は大きく2つ考えられます。

(1)定義づけがうまくいっていない
(2)何に対するアイデアを出せばよいかわかっていない

(1)定義づけがうまくいっていない

一度定義づけに戻りましょう。戻るとまではいかなくても、例えば「ここってこんな風に定義づけられますよね」と補足しましょう。

(2)何に対するアイデアを出せばよいかわかっていない

GDでは「わかりません」が言いづらい環境にあります。もしかしたら、今何の話をしているかわからない人もいるでしょう。そのため、何に対するアイデアを出せばよいのか、改めて確認しましょう。

また、アウトプットの形が明確になることで答えやすい場ができると思います。例えば「今って従業員が企業に求めるものについてのアイデア出しで大丈夫ですよね?」と場を整理してみましょう。

typeインターン生では実際に、以下のようにアイデア出しを行いました。

アイデア出し(1)~自由に~

Y「では、10分でいろいろ案を出していきましょう」
S「従業員が求めるものというと、やっぱり給料が一番に出てくると思います」
N「そうですよね」
S「あとは福利厚生とか?」
N「やりがいとかも入りますよね」
Y「そうですね」
S「他に何かありますか?アイデアベースなんで自由に」
Y「風通しのよさとか」
S「おぉ~そうですね」
N「データの蓄積とかはどうですかね。今までやってきた経験からどれだけ、企業として長年の蓄積があって、例えば、他企業とのコネクションだとか、そういうところを含めて…なんて言ったらいいか難しいんですけど、蓄積とかあったほうが」
S「個人ではできないことを会社だからできる、みたいな?」
N「はい」
S「なるほど」
N「表現が難しいのですが…」
S「個人ではできないことを、会社に求めているということですよね?」
N「はい!」
S「例えとしていいのかわからないですけど、例えば1000万規模のプロジェクトとか、そういった大きな経験は企業に入らないとできないですよね」
Y「そうっすね」
N「あと、将来的なキャリアにどうつながっていくか」
S・Y「あぁ~」
S「成長、知識みたいな?」
N「はい。成長機会があるか」
S「あとなんか、友だち?が作れるみたいなところもありますよね。友だちというか、仲間というか、コネクションって言ったほうがいいですかね。人脈か。」
S「あと1分くらいで出せたら」
Y「そうっすね」



5. アイデアの評定1

ここで一番大切なことは【評価する軸を決める】ことです。

評価軸を決めよう!お題に対しWhyを考えましょう。

アイデアを選ぶ判断基準を明確にしましょう。

例えば、企業選びの際、就活の軸というものを定めますよね。評価する軸が年収の人と、やりがいの人では選ぶ企業も違うと思います。アイデアの評定でも一緒です。
今回の「企業に求められるものは何か?」というお題であれば「企業に求められる」という部分に注目し、「企業にしかできないこと」を評価軸としました。
ここに関しては様々あると思いますが、お題の目的、アウトプットの形から評価軸を決めましょう。なぜそのお題なのか、何が答えとして求められているのか、を考えるということです。

typeインターン生では実際に、以下のようにアイデアの評定を行いました。

アイデアの評定<1-1>~評価軸の設定~

S「まぁ出なさそうだったら、私、ここからの進め方でアイデアがあるんですけど、せっかく“企業に求められる”ってことなので、企業にしかできないことを残して、そこから考えていくっていうのはいかがですか?」
Y「企業にしかできないこと、あぁ~なるほど」
S「他に何か、観点っていいますか、絞る理由みたいなところ、もし考えがあれば出していただきたいんですけど」
Y「いやっ賛成っすね」
N「はい、この観点でいいと思います」

アイデアの評定<1-2>~アイデアを削る~

S「ありがとうございます。そしたら、まぁ、とりあえず削っていきますか」
Y「企業にしかできない?観点……何が削れますかね」
S「まぁ、給与はいらない、個人で事業を立てても、僕のイメージだと、ということ、個人で事業を立てても達成できるんじゃないか、みたいなところは削ってもいいのかな思って、例えば、給与であったり、やりがいっていうのもそうですけれども、やりがいについては具体的に大きな経験っていうものが、別にあるので、やりがいも削っていいと思っています」
Y「給与とやりがいは削るって感じなんですか?」
S「はい、でもその軸で考えると、そういう風に削れて行くんですけども、他に削っていくみたいな形、アイデアなどもしあれば」
Y「ちょっと今、ついていけないんですけど、よくわかんないっす。企業にしかできないという観点で見て、給与を削るって意味ですか?」
S「はい、例えば、私は、企業にしかできないってことに対して、企業に就職することに対して、一人で事業を立ち上げるみたいなところを比較して、抽象的に比較して考えてて、っていう風に考えると、給与は企業に入らなかったとしても自分で稼げるんじゃないかと、やりがいも、大小は違ってきますけども、個人で手に入れることができるんじゃないかみたいなところを考えています」
Y「そうっすね~なるほど」
N「そういう面だと、人脈形成も企業に入らなくても築けるものですかね」
Y「そうっすね、するとこの3つですかね」
S「福利厚生も重要っちゃあ重要ですけど、金、お金があれば解決できると思うので」
Y「そうすると、これもいらないっすね」
S「風通しのよさもそうですね」
Y「私は個人的にキャリアっていうのも、別に自分で起業してても手に入るので、いらないのかなって思います」
N「私もそう思います」
Y「そうすると、確かにこの2つが残るって感じですね」
S「っていうのが、企業に求めるものっていうのを考えたときに、企業にしかできないから、企業に求めるっていう感じで、ロジックが通ってるのかなと思うんですけれども、時間に余裕があるので、もし他に案があれば 2,30秒くらい考えて見ましょう」
N・Y「う~ん」
S「そしたら出なさそうなので、今回はデータの蓄積と大きな経験2点をさらに深掘るって感じで考えていきたんですけど、大丈夫そうですか?」
Y「はい、大丈夫です」
N「ありがとうございます!」

6. アイデアの評定2

ここで一番大切なことは【評価軸に忠実に行う】ということです。

アイデアを深ぼっていこう!

アイデアの評定1では、評価軸を決め、アイデアを削っていきました。評定2では残っているアイデアを深ぼっていきます。最初にアイデアそのものを深ぼりし、次にアウトプットの形と評価軸から評価しましょう。
決めた評価軸からズレずに、議題に対してなぜこのアイデアにしようと思ったのかを考えていきましょう!そもそもの議題に着目すると、スムーズに進みます。

typeインターン生では実際に、以下のようにアイデアの評定を行いました。

アイデアの評定<2-1>~深ぼり~

S「そしたら…これをどう笑。そもそものテーマが企業に求められるものは何かって言うので始まっているので、従業員が求めるものっている観点で考えると、」
Y「データの分析、データの蓄積っていわゆるビックデータを扱えるってことですよね」
N「ビックデータ…はい、そうですね、あとは20年くらいやってきた経験とか、知識とか、先輩とかからのFBを含めて蓄積っていう風に考えています」
S「今のNさんの意見、すごくいいと思うんですけど、Nさんの意見を分解すると、データの蓄積って他に、先輩からのFBとおっしゃっていただいていたんですけど、そんな感じにデータの蓄積を分けていくみたいな方法とかってどうですかね」
Y「そうっすね、細分化していくって感じっすよね、いいと思います」
S「まぁ、成功例と失敗例みたいに分けていって、簡単にわかりやすくしていくみたいなイメージで。2,3分くらいでやりましょう」
Y「保険って法人営業ってありますか?」
S「法人営業はあります」
Y「そうでしたら、クライアントのデータとか」
S「そうですね」
N「うんうん」
S「って感じですかね」
Y・N「はい」
S「そしたら、大きな経験について似たように考えてみますか。ここはアイデアベースでぽんぽんといきましょう」
Y「大きいお金を扱える」
S「そうですね。一番いい。あとは、社長に会えるとか」
Y「そうっすね、社長とか、役員クラスに会えますよね」
S「んー、扱うもの自体が大きいみたいな、具体的には船とか…」
N「あぁ。保険として」
S「海上保険ってことで、個人で大きい旅客の客船とかに関わることはないと思うんですけど、貴重?レアな機会かなと」
Y「大きいものを扱えるってことですよね」
S「そうですね。大きいもの、具体的に物質みたいな」
N「うん」
Y「あとは○○(企業名)だと、海外の経験とかもできますよね」
S「一人でもやろうと思えばできますけど、自由度が大きいとか?お金とかも含めて」
N「ある程度のプラットフォームができているのが大きいとこですよね」
Y「こんな感じですかね」

アイデアの評定<2-2>~アウトプットの形と評定軸~

S「こんな感じですかね。最終的なアウトプットの形が企業に求められるものは何とかですって風に答える必要があるので、アウトプットに合わせてこれを話していけたらなぁって思うんですけれども」
Y「そうですね~うーん…」
S「結構二択だったら、評価付けして選んでいくってこともできると思うんですけど、やっぱり、もともとの基準が企業でしかできないことってことで考えていたから、今回もまたどっちのほうが企業でしかできないかなぁってことを考えていけたらいいと思うんですけれども、どうですかね」
Y「もう、これどっちかだけにまとめるって感じですか?どっちか選ぶって感じですか、2ついっちゃだめなんですか?」
S「確かに、2つでもいいと思います」
Y「結構絞った上での二択なので、2ついってもいい思うんですけど、個人的には」
S「僕もいいと思います」
Y「ただ、まだ時間があるので、絞っていってもありだと思うんですけれども、絞りますかね」
S「Nさんはどう思いますか」
N「そうですね、絞ってみると、データの蓄積のほうかなぁと思うんですけれども、たしかに、大きな経験も企業にしかできなくて、絞れない観点もあるので、両方挙げるのもありだと思うんですよね」
Y「私もそう思いますね」

≫≫≫「その3」では、発表準備をしていきます!

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