2023/11/01 更新
富士フイルムビジネスイノベーション

多くの人に貢献できる商品を手掛け
その開発の全工程を味わえる

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技術系専門職 ソフトウェア開発エンジニア
デバイステクノロジー事業本部
コントローラ開発部
コントローラプラットフォーム開発統括グループ
冨樫拓也

青山学院大学物理数理学科卒業。大学院では宇宙物理学の研究に携わる。2019年、富士ゼロックス(現・富士フイルムビジネスイノベーション)に新卒で入社。非情報系の学部からソフトウェア開発エンジニアの道へ進む。現在は、複合機の装置の制御や機能の操作に関わるコントローラの新機能の開発に取り組んでいる

現在の仕事内容は?
当社の主力商品であるオフィス系複合機に組み込まれるコントローラの開発を行っています。コントローラとは、UI操作やネットワーク、セキュリティーなどあらゆる機能を制御するソフトウェアのこと。中でも起動や節電に関わる新規機能の開発や、技術課題解決などが私の担当業務です。当社では、開発業務の主要部分に関して、要求分析から、設計・実装・テストまでを社内で完結しているため、各部署の要望を新たな機能開発に活かし、市場に出すまで一貫して関与できます。また、複合機の性質上1つの機能にしてもソフトウェア、ハードウェア、ネットワーク、セキュリティーなど複数部門が複雑に関わるため、部署を横断したチームで開発しています。
この仕事を選んだ理由は?
プログラミングがしたいという思いから、当初は職種を絞らず研究職やシステムエンジニアなどITエンジニアという大きな枠組みで就職活動をしていました。業種の理解を深めるうちに、「1人で黙々と仕事するのではなく仲間と仕事がしたい」「上流工程だけに携わるのではなく開発から地道にスキルアップしたい」「影響力の大きい仕事に関わり社会貢献がしたい」など理想が具体化され、その軸に一致したのが当社でした。入社の意思を後押ししたのは、若手向けの充実した育成プログラムや、勤務時間の10%を自身のチャレンジに使える「Plism(プリズム)活動」など、スキルを磨く機会が豊富なこと。私自身、入社2年目にロボットコンテストへチームリーダーとして参加し、ゼロからソフトウェアをつくるという経験を通じて新たな視点から気付きを得ることができました。こうした柔軟さと活発さを持ち合わせた企業風土に親和性を感じたことも決め手でした。
仕事のやりがいは?
開発した機能を搭載した商品が市場にリリースされ、オフィスや街中で使われている場面をこの目で見た時に達成感を得ることができます。また、手掛けた機能が搭載された商品を自ら操作することで、動作の変化や利便性の向上という成果を体感できる面白さは当社ならではだと感じます。
仕事の大変なところは?
現時点での自分の実力を見積もり、納期に間に合う開発の着地点を設定するのですが、ここまでやりたいという理想と納期とのジレンマには今も悩まされています。判断力の助けになったのが、Plism活動を使って参加したロボットコンテスト。実務と違って失敗も許される環境で、限界を出し切って開発にに取り組み、自身の許容量を知ることができました。
今までで一番印象的だった仕事は?
2021年4月に社名変更した当社が新会社として打ち出す主力商品に導入した「高速起動モード」の開発プロジェクトです。複合機の起動時間は商品選びの重要な指標となるためメーカー各社が競合しており、当社でも当時20~30秒かかっていた起動時間を10秒まで短縮するために全社を挙げて取り組んでいました。入社2年目にして社内でも注目度が高いプロジェクトへ参画し、他部署と協業して開発する大変さや、多くの機能を有し、それぞれが連動する複合機の奥深さについて実体験を基に学びを深めることができました。最終的に目標値を上回る6秒での起動が実現し、プロジェクトは大成功。新機能を搭載した商品は当社の目玉商品になりました。
仕事を通じてどんな成長ができた?
一つはITスキルです。物理系の学部出身だった私ですが、入社後の教育や先輩からの指導を通して日々ITの知見を深めることができています。もう一つはコミュニケーション能力です。複合機の開発において一つの部署で完結するものはほとんどありません。ハードウェアやネットワークなど他部署との円滑な連携と意思疎通が求められる中で鍛えられました。
今後の目標は?
より利便性の高い商品づくりに貢献できるよう、ITスキルや知識をより向上させ、対応できる業務範囲を広げたいと考えています。入社時から関わっている起動・節電の機能は、複合機を利用するお客さまが初めに触る機能。これらを改善し、直感的に使いやすいと思っていただける商品を生み出したいです。
自分らしく働ける仕事はどう選ぶ?
意欲的に取り組める環境であるかが大切だと思います。私の場合、開発を外部に委託する企業も多い中で、当社は開発工程を一貫して行っており、ITエンジニアとして一連の経験を積むことができる体制に魅力を感じて就職を決めました。思い描くキャリアとマッチし、かつ自分が関心を持って業務に取り組める企業を選ぶことで、前向きに働けると思います。

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