2022/11/01 更新

変貌するコンサルティング業界

今求められる
次世代型コンサルタントとは?

DX、カーボンニュートラル、ESG、SDGsなど、昨今の経営トレンドの変化を受けて、業界のビジネスモデルやクライアントニーズにはどのような変化が起きているのか。多彩なビジョンと打ち手で経営課題の解決に挑むコンサルティングファーム各社に、現場で起きている変化と、今求められる次世代型コンサルタントの姿を聞いた。

KPMG/あずさ監査法人

揺るぎない信頼性に挑戦心をアドオンし
SDGs時代の企業を先導する存在に

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  • 企業理解
アドバイザリー統轄事業部
統轄事業部長
パートナー
公江祐輔

大学在学中に公認会計士に合格。1995年に朝日監査法人(現・有限責任あずさ監査法人)に入社。会計監査からシステム監査・上場準備企業などのアドバイザリーを行う。KPMG英国のロンドン事務所駐在や会計・内部統制のコンサルティングを経て、2021年から現職

私はKPMGのメンバーファームである有限責任 あずさ監査法人(以下、あずさ監査法人)に入社して20年以上のキャリアになります。大手メーカーの監査や上場準備企業のアドバイザリーなどを経験した後にコンサルティング業務に携わり、現在に至ります。監査法人は経済社会または資本市場のインフラのような印象を持たれる方も多いでしょう。実際に、私たちは多くの公認会計士を擁し、企業の財務報告を保証する会計監査サービスや、財務に関する経営アドバイザリーを提供する専門家集団です。クライアントから「高い専門性」と「信頼性」を期待される立場は今後も変わらないと考えていますが、近年のDXやコロナ禍など社会の急速な変化に伴い、クライアントが求めることには変化が感じられます。

例えば、ハンズオンでのプロジェクト支援の増加。昨今、急速な成長を目指してM&AやBPR(ビジネスプロセス・リエンジニアリング)を行う企業が増えていますが、これらの領域はどの産業でも知見を持った人材が不足しています。そのため、専門性と経験を持った私たちが助言するだけではなく、現場でプロジェクトを主導し、クライアントと共に最後まで並走することが多くなっています。つまり私たちは机上で戦略を描くだけの「先生」ではなく、共に汗を流す「ビジネスパートナー」としての役割を求められているのです。もう一点の変化は、多くの企業が「サステナビリティ」を普遍的なビジネスイシューとして考えるようになったこと。サステナブルな経営のためには、企業の将来像や社会への影響を考え抜き、伝え、実践することが必要ですが、不確実性に満ちた未来への向き合い方に唯一の正解はありません。私たちが得意としていた「確かな知識」「客観的・合理的に解を導く手法」だけでは不十分なケースも多いのです。このような時代には、クライアントから共に将来を考えたいと感じてもらえる「熱量」や「リーダーシップ」が求められています。これらは従来の私たちのイメージからは想像しにくいかもしれませんが、サステナビリティが重要視される中で企業が意思決定を行う後押しをするために、メンバーに求められている重要な資質です。

コンサルタントに求められる資質が変化する中で、私たちがコアバリューとしている「信頼」は強みとなっています。目まぐるしい変化、氾濫する情報、高まる不確実性の中でも私たちは一貫して「社会に信頼をもたらすこと」をミッションとし、ブレることはありません。これが私たちの「社会からの信頼」にもつながっているのです。企業のサステナブル経営を支援するため、SX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)事業部を発足しました。企業のCFO機能の高度化やDXによる業務改革なども数多く手掛けているため、私たち自身の革新性が止まらないようR&D(研究開発)や人材育成に注力しています。監査法人として培ってきた「高度な専門性」と「信頼性」に加え、企業を導く「先導力」を兼ね備えているのが、今の私たちです。

メンバーの希望を柔軟にかなえる組織で
挑戦を楽しみ、成長する

あずさ監査法人のコンサルタントは、個々人がプロフェッショナルとして強みや価値を追求しています。メンバーのアサインは希望に基づき決定し、キャリア相談も頻繁に実施しています。組織の業績のためではなく、自分自身のキャリアを社会課題の解決(私たちのミッション)にどう関連付けるかを意識して働いていただくための仕組みです。またあずさ監査法人のメンバーに信頼性は必要不可欠。トレーニングを通じて、基礎となる知識や考え方を身に付けていただきます。
KPMGの海外拠点に希望者を派遣する取り組みも特徴的で、グローバル企業の経営手法、海外KPMGの最先端サービス、制度化の検討が進む欧州でESGの最新動向なども知ることができます。個々人に「社会に信頼を与える」という使命を持ってもらい、個々人の裁量を大きくする。組織の業績ではなく、常に個人、現場、クライアントからの信頼を優先する。生き生きと、プロとしての真の市場価値を高められる舞台で、多くの方に活躍していただきたいですね。

2024年以降に注力する領域

サステナブル経営

ESGが社会の重大な関心事のため、企業もESGの視点を取り入れた「サステナブル経営」の実践が必要。企業の本質的な目的を深掘り、あるべき姿を共に考え、経営の支援をする

企業価値向上

日本では歴史的背景から事業ポートフォリオの選択と集中を苦手とする企業が多い。企業価値向上のための経営意思決定の支援など、ポートフォリオ再構築の全局面をサポート

CFO機能の高度化・FP&A

持続的な企業価値向上とリスクマネジメントのために不可欠なのがCFOとFP&A(ファイナンシャルプランニング&アナリシス)。CFOとFP&Aの高度化をトータルでバックアップする

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