日本マイクロソフト
米マイクロソフト コーポレーションの日本法人。ソフトウエアおよびクラウドサービス、デバイスの営業などを通して、日本の社会変革や経済の再生に向けたデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進している
自身の理想を提案するだけでなく
顧客のベストを追求するように
ビジネスソリューション第一技術本部 テクノロジースペシャリスト
慶應義塾大学大学院理工学研究科基礎理工学専攻を修了後、2020年に入社。大学院では画像処理を研究。現在はテクノロジースペシャリストとして顧客の技術的な相談に対応しながら、SNSなどを活用して担当製品の情報発信を行う
企業の変革という目標に胸を躍らせ入社した後から今まで、私は、現在急成長中の製品である『Dynamics 365(顧客管理システムなどが含まれたビジネス用アプリケーションツール)』と『Power Platform(ローコードでアプリを開発できるツール)』のテクノロジースペシャリスト(以下、TS)として従事しています。この職種では、担当製品に精通した営業担当であるセールスエグゼクティブ(以下、SE)とチームを組み、技術的な知見から助言する立場を担っています。また、顧客が「効率化のためにCRM(顧客管理システム)を導入したい」とお考えの場合、単にご要望をお聞きするだけではなく、「導入後、どのような組織を築きたいのか」「解決方法はCRMがベストなのか」など、本質的な課題を探ります。その上で、デモンストレーションの実施や技術的な質問への回答を行い、ソリューションを提示するのが、TSの重要な役割です。
実は入社間もない頃は「初めからフルラインアップの製品を提案すればいいのでは」という考え方でした。その方が迅速に顧客のDXを推進できると思ったからです。しかし、多くの企業が予算やセキュリティー上の問題により、簡単に導入できないのが当然の状況。もどかしい思いでいた私の視野が広がったのは、一緒のチームにいたSEの提案方法を目にした時でした。「A~C案の中ではB案が最良ですが、ご意見を踏まえると、この機能は不要です」と、具体的に製品を取捨選択し、商談を進めていたのです。「私たちの理想論をお伝えするだけでは顧客の行動を促せない。顧客の思いに寄り添い、最善策を導き出すことが変革の一歩になるのだ」と、痛感した出来事でした。
情報収集で熱意を高め
チャンスを逃さないこと
その後、私はマイクロソフトに対し厳しい目線を持つ顧客を担当することになりました。「顧客のベストを探す」という思いが身に付いていた私は、 SEと協力しながら臆せず顧客と向き合い、対話を重ねました。製品の仕様自体の変更という難易度の高い要求をいただいた際もすぐにNOとは言わず、アメリカ本社に相談をし、顧客の求める要望をかなえようと奔走していました。ある日その姿勢を見ていた顧客に、「向井さんがそこまでやってくれるなら」と言葉を掛けられたことは、成長を実感した記憶として心に残っています。今後も当社の企業ミッションに通じるような、多くの企業の働き方を改善すべく、顧客の支援に全力で取り組んでいきたいです。
私がマイクロソフトのミッションを知ったのは、エントリーシートを書きながらマイクロソフトの情報収集をしていた頃でした。その際、多様な事業を手掛けていることや、企業の生産性向上に寄与した取り組みで総務大臣賞を受賞していた事実を知り、入社意欲が高まったことを覚えています。学生の皆さんも幅広く情報を収集することで、理想とマッチする企業であるか、より明確になるはずです。そして、希望の企業は決して諦めず応募してみてください。私も勇気を持ってチャレンジし、理想を実現できた一人ですから。