日本マイクロソフト

2021/10/27 更新

互いの価値観を認め合う人々と
強いチームとなって
世界にイノベーションを起こせる

  • 日本マイクロソフト
  • ダイバーシティ
  • 企業理解

ダイバーシティ経営実践企業7社が紹介
「多様性の中で働くこと」がキャリアに与える影響は?

昨今、ダイバーシティ経営が、企業の生命線とまで言われている。では、ダイバーシティ経営を実施する企業で働くことは、社員のキャリアにどのような影響を与えるのだろう? 各社でダイバーシティ推進に取り組む担当者に、多様性のある組織で働くメリットを聞いた。

カスタマーサクセス事業本部
カスタマーサクセスアカウントマネージャー
伊藤愛子

大学でコンピューターサイエンスを学んだ後、国内IT企業にてシステムエンジニアとして活躍。その後、大手ソフトウエア企業に転職し、5年間サポートエンジニアとして従事。2012年、日本マイクロソフトに入社。現職に至る。21年1月に2度目の育児休暇から復帰し、育児と仕事を両立する傍ら、D&I を推進するD&I Councilという組織に所属し、幅広い活動を行う

テーマ

ERG(コミュニティー活動)

マイクロソフトは、創始者であるビル・ゲイツ氏とポール・アレン氏の「すべてのデスクとすべての家庭に 1台のコンピュータを」という理想の下、生まれた企業です。その構想から約46年、マイクロソフトは現在、グローバル企業へと成長し、直近の代表的なサービスであるWindows 10 は世界で10億台以上利用されています。彼らの理想は現実のものとなり、今では多くの人々がパソコンを活用する時代になりました。

そんなマイクロソフトが掲げる現在のミッションは、「地球上のすべての個人とすべての組織が、より多くのことを達成できるようにする」ことです。このミッションとダイバーシティは、高い親和性があります。マイクロソフトは既にD&Iへの取り組みを進めていました。人種や国籍、性別、年齢などの多様性を尊重し、社員一人一人が自分らしく働ける環境をつくることで、多くのイノベーションを生み出せるからです。結果的に、Windows やMicrosoftOffice など、世界中の人々に支持をいただくサービスを創出しています。マイクロソフトにとってダイバーシティは、ミッションを実現するためにも、今後の発展においても、必要不可欠なものと言えます。日本法人である私たち日本マイクロソフトも本社からの流れをくみ、国内では早くからD&Iの促進に取り組んできました。多くの価値観に触れることで、新しい視点での考えや新たな発想が浮かぶことも少なくありません。私個人はもちろん、互いの考えを尊重するチームで仕事をする上でも、より質の高いアウトプットにつながっている実感があります。

時代の変化に合わせて
多様性の考えも変えていくべき

私たちのダイバーシティへの具体的な取り組みとしては「ERG」の活動が挙げられます。Employee Resource Groupの頭文字を取ったERGは、社員がより働きやすい職場になるように行う、社員同士のコミュニティー活動のことです。LGBTQI+や障がいをお持ちの方、子育てをする女性など、さまざまな立場の方への理解を深め、多くの社員が活躍できるような場をつくるために生まれた取り組みです。私は3児の母となる過程で産休・育休を経験する中で、こうした活動に興味を持つようになりました。そして、第2子の出産を経て、念願だったD&I CouncilというD&Iを推進する組織に加入し、幅広い活動を行っています。これまでは「D&I Week」 と称したイベントを四半期ごとに実施し、Women, GLEAM (Global LGBTQI+ Employees and Allies at Microsoftの頭文字を取った、LGBTQI+の社員とその方々を理解し応援するグループ), disAbility, Working Parentsといった各コミュニティーの主催で、外部スピーカーを招いた講演会などを実施しました。中でも特徴的な例としては、「D&I Award」というD&Iに関する取り組みをした個人やチームを表彰する制度です。第1回のAwardでは約20点のノミネートがあり、予想以上の反響に驚きました。「アクセシビリティーに関する営業活動」や「障がい者に関する勉強会の開催」「社内バリアフリーへの提言」「コロナ禍における全国の中小企業、教育機関へのテレワーク指導」「D&Iワークショップ」など、多くの活動が受賞に至っています。D&Iに貢献する社員にスポットライトを当てようとこの賞を立ち上げたのですが、ノミネートが相当数あったことを考えると、社内のD&Iに対する意識が昨今高くなっていることを感じます。

マイクロソフトのD&Iへの取り組みは社内活動だけでなく、製品やサービス、その他対外活動すべてに影響を与えています。例えば、マイクロソフトが作成した「Microsoft Teams」というビデオ通話ができるアプリケーションでは、話した内容を即時に字幕にして表示するという機能が追加されました。この機能により、聴覚に障がいがある方や、その言語に精通していない人が字幕を読みながら話を理解するなどスムーズな会議への参加が可能になりました。また、障がいをお持ちの方向けにITラーニングを実施してPCスキルの向上につなげ、日本マイクロソフトへの入社や、就職先の支援も行っています。障がいをお持ちの方の可能性を広げ、雇用の創出にもつなげています。

このようにD&Iの考え方が私たちの多くの製品やサービスに影響を与えており、こうした活動を今後も続けながら、時代や環境の変化に応じた多様性のあり方を考えることが重要です。不可能を可能にするイノベーションを起こし続けるためにも、One Microsoft で今後も D&I に注力していきたいですね。

ERGのコミュニティーの一つであるLGBTQI+チームのメンバー。東京レインボープライド参加時の写真

ダイバーシティ経営が
キャリアに与える効果

想像力を高め新たな価値を生み出せる

さまざまな立場や考え方を持つ人がいるという前提が自分の中にあれば、幅広いアイデアや広い視野を持つことができ、より多くの付加価値を発揮するアウトプットが生まれる

オリジナリティーのある情報発信ができる

人種や性別などを問わず、さまざまな社員の意見が受け入れられる多様性に富む組織。その中で自分の独自性を認識し、自分だからこそできる貢献や情報発信の可能性を広げられる

キャリアを閉ざさず長く活躍できる

私は育児をしながら働いているが、周りの理解や協力がある環境でなければ同じような働き方はできない。ダイバーシティの発展は社員が長く活躍するために必要である

合わせて読みたいこの企業の記事