富士フイルムビジネスイノベーション2021/4/01 更新
20代でコア事業の
技術開発を経験
夢は感動を届ける製品
富士フイルムビジネスイノベーション
1962年以来培ってきた「紙の情報を複写する」事業から進化を目指し、場所や時間を問わず必要な情報を最適なかたちで活用できる環境を構築するソリューション&サービスを提供※2021年4月1日に富士ゼロックスより社名変更
次世代マーキング開発統括グループ
大学では応用物理学を専攻し、2013年に富士ゼロックスへ入社。20代にして業界最高水準の画質を誇る次世代プリンターにおける技術開発を担う。現在は次世代商業印刷機の画質に関わるコア技術の開発に従事
私は現在、デザイン会社や印刷会社が使う高性能な次世代プリンター(プロダクションプリンター)の技術開発に関わっています。技術の仕事に興味を持ったきっかけは父でした。センサー開発に携わっていた父は、いつも最先端の電化製品を楽しそうに購入していて。父の姿を見るうちに、私も多くの人に感動を届けられる製品の作り手になりたいと思うようになりました。
学生時代に就職活動の軸にしていたのは、「先進的なものづくりにチャレンジできるかどうか」ということでした。当社は創業以来、オフィス向けプリンターをはじめ、業界初、世界初、世界最速、といった商品を次々と生み出し、オフィスでの働き方を抜本的に変えてきた会社です。「常にビジネスに革新をもたらす存在であり続ける」という理念の下、自社製品によって業界に革新を起こし続けてきた当社でなら、理想的な挑戦ができるのではないか、と感じました。さらにもう一つ入社の決め手となったのは、年次や性別に関わらずワンランク上の仕事を任せるカルチャーです。先輩社員に話を伺う中で、ここなら私らしく活躍できそうだと思い、当社への入社を決めました。
責任ある仕事にも積極的に若手を抜てきする風土を最初に感じたのは、入社2年目の時のこと。当時、当社の主力商品であるオフィス向けプリンターに新機能を搭載する技術開発の一大プロジェクトが動き出したのですが、一つの重要ポジションをまだ実戦経験のない私に任せてくれたのです。日頃から「新しい技術を用いた挑戦をしたい」と意気込んでいた私の可能性を信じて、商品戦略を左右する仕事を任せてくれたからこそ、大きく成長できたのだと思います。
コア事業の新機能開発を担当
自身の仕事のインパクトを実感
次の転機となったのが、当社が誇る最高峰プリンター『Iridesse(イリデッセ)』の心臓部を担う技術開発への参画でした。これは当社の中核事業。印刷会社やデザイン会社向けの高品位機種Iridesseは、業界初の「6色プリントエンジン」を搭載しています。そのコアな技術パートの技術開発をまだ20代だった私に一任してくれたのも、当社のカルチャーがあってこそ。また、その技術を他機種へ展開する活動では、顧客折衝から商品化の妥当性の判断まで一貫して担当し、自身の仕事の影響範囲の大きさや、市場へのインパクトを確かに感じることができました。
現在はIridesseのデジタルプリンティング技術を下位機種でも利用できるような新たなシステム開発のプロジェクトに従事。今後はこれまでの経験を活かしながら、商品企画の仕事にも挑戦したいと考えています。本当にユーザーが求める製品を生み出すには、技術的な知識を持ちつつ、ユーザーの使い心地をリアルに想像しながらものづくりをしていくことが必要です。これまでの私の技術的な知識と、ユーザーの声を掛け合わせ、ゼロから「世の中に感動を届ける製品」を生み出せる人材になっていきたいです。
実際に今も、商品企画に少しずつチャレンジしています。例えば、当社には本業以外の業務に勤務時間の10%を使用できる制度があるのですが、この制度を利用して女性4名でチームを組み、女性向け新商品の企画に取り組みました。他にも社内研修に参加し、商品企画の基礎知識を学ぶなど、会社の制度を活用しながら新しいキャリアに向けて準備を進めています。
私が仕事を通して達成したい夢は「新たな価値を提供し、世の中を変えること」。昔、父が目を輝かせていた新しい製品たちのように、人に感動を与えるくらいの製品を生み出す技術者になるために、まだまだ精進の日々ですね。
暮らしの変化に応じた働き方を支援
女性向けキャリアセミナーも開催
2015年度に「子育てサポート企業」の認定である「プラチナくるみん」、17年度には女性活躍推進法に基づく認定「えるぼし」を取得。また配偶者の転勤の際にキャリアを継続できるよう全国の拠点異動を可能にする制度の整備や、仕事と家庭とを両立する女性社員がキャリアについて紹介するセミナーなども開催している