入社後に「成長できる環境」をどう見極める?
企画者が教えるインターン活用ポイント
不安定な時代だからこそ、「個の力」の重要性を感じている人は多いはず。これからの就職活動で見つけたいのは、自分の力を最大限に伸ばせる会社、ビジネスパーソンとして存分に成長できる会社だ。では、そんな就職先を見つけるために、インターンシップ参加はどう役立つの……?国内のリーディングカンパニーでインターンシッププログラムの企画を担当している大人たちに、入社後に成長できる会社を見極めるためのインターン活用ポイントを聞いてみた。
SAPジャパン
ドイツに本社を置くヨーロッパ最大級のソフトウエア会社SAPの日本法人。ソフトウエア製品の販売および導入支援、テクニカルサポートを支援する
人事本部
Vocational Training Manager
三木香恵さん
世界130カ国でビジネスを展開する、ヨーロッパ最大級のソフトウエア会社SAP。その日本法人であるSAPジャパンは、AIやクラウドなどの先端技術を活用したソリューションを通じ、国内企業を支援しています。
インターンシップの最大の特長は、17カ月間という長期にわたり、ビジネスの最前線を社員と共に走れる就業型プログラムであること。期間中は営業部門の社員に同行し、お客さま先を訪問。業務をサポートしながら任されたタスクに挑戦していきます。過去には売上数億円規模の商談に同席した学生もいました。リアルなビジネスを体感できるだけではなく、日本経済にも影響を与えかねない戦略策定の場に立ち会える機会はなかなかありません。同時に、SAPジャパンの中でもトップクラスの営業メンバーの提案手法やマインドを肌で感じて体得できる、非常にぜいたくな17カ月間となるはず。
また、プログラム中は複数の部署をローテーションしていただきます。幅広い仕事を経験することで多くの社員と接することができ、自身の関心事が見えてくるはず。明確なキャリアプランがなく、不安を抱える学生にとっては、自身を見つめ直す機会となるでしょう。
さらに、多くの学びを得ていただけるよう、社員が通常業務で使用しているSAPのデジタルコンテンツのアクセスも可能にしています。業界動向やSAPのソリューションなどを含めた3000ほどのe-ラーニング講座からグローバルなリソースまで最大限に公開。ラーニングリソースを存分に利用できる点も、SAPジャパンのインターシップならではと言えます。
潤沢な学びの場を活用し、目指すキャリアを見つけられる
「ビジネスの最前線」と「潤沢な学びの場」を兼ね備えた私たちのインターンシップで学生の皆さんが得られるものは「自走のマインド」です。手の届くところに学ぶ環境、商材、学ぶ背中がある、という状況を最大限に活かすには、自ら積極的に知識を習得していく姿勢が必要不可欠です。SAPジャパンでは「キャリアは自らつかむもの」という考えの基、社内の異動もトップダウンではなく、自ら手を挙げて実施されます。そんな私たちの風土を反映するように、インターンシップにおけるローテーションの最後の2部署は学生が選択しています。豊富なリソース、スキルアップ、キャリアアップの機会を自分のものにできるかどうかは、「自走のマインド」により大きく変わってくるのです。
自ら学び、さらには周囲の先輩にフィードバックを求め、情報収集をし、新たな挑戦をする。この姿勢が、自分が最も成長できるフィールドを見極めるポイントになると思います。
インターン活用ポイント
1.さまざまな仕事を経験し、キャリアの軸を見つけよう
インターンシップでさまざまな業界や仕事を見ることで、自身の興味も明確になるはず。事業会社に行きたいという志向が見えたとしても、それは大きな収穫です。学生のうちに視野を広げるチャンスです
2.多様な価値観を受け入れ、幅広い視野を得よう
テクノロジーの急激な普及により、ビジネスも日々変化しています。変化が激しい時代で強みになるのは、幅広い視点から物事を考えられる力です。グローバルな環境で多様な価値観に触れてください
インターンinfo
約17カ月間、営業職の4部門においてローテーションで就業体験を行う。期間中は現場の最前線で活躍する社員に同行し、実業務を間近で見ることができる。社員との面談や2週間に一度の集合研修など、サポート体制も充実している