2022/5/11 更新
先輩社員46人に聞きました!

仕事で視点が上がった瞬間

多様な仕事、働き方の選択肢が存在する今、納得感のある仕事人生を送るためには「やりがい」や「事業への共感」が欠かせない。では、各社で働く先輩社員はどのようにして「共感できる会社」を選び、働く意義を何だと捉え、その場所でどのような成長を遂げているのか。後悔のない職場選びを成功させるためのヒントを探る

東京ガス

1885年より130年以上にわたり、ガスの製造・供給事業をはじめとする暮らしのトータルサポートを展開。「快適な暮らしづくり」と「環境に優しい都市づくり」に貢献し、国内外に広く発展し続けている

私の視点が上がった瞬間

求められるサービスをつくるために
お客さま一人一人の声を聞く

  • 東京ガス
  • インターン
  • キャリア
  • 現場社員
リビング戦略部リビング戦略グループ兼人事部人材開発室
大橋朋佳

2017年に東京ガスに入社。東京ガスライフバルでの1年間の教育出向の後、家庭用向け新規事業開発を担当。現在は人事部人材開発室にて採用担当を兼務しながら、サービス開発に携わる

新規事業開発に携わる仕事をしたい。大学時代にベンチャー企業でインターンをしていたことと、ゼミで新しいビジネスモデルの研究をしていたことから、新規事業に強く興味を持っており、この視点で企業選びをしていました。そんな私が130年以上の歴史を持つ東京ガスに入社を決めた理由は、東京ガスが単なるガス会社から脱却し、電気そしてサービス事業へチャレンジする大きな変革期にあると知り、興味を持ったからでした。私は宮城県出身で、高校生の頃に東日本大震災を経験したことから、インフラを支える事業に魅力を感じたことも決め手の一つです。新しいことにチャレンジする事業と人々の当たり前を支える事業の両方に携わることができる東京ガスは、自分にとって最適な環境だと感じました。

入社後はグループ会社である東京ガスライフバルへ出向し、ガスの保安業務に従事。現在は、ロボットやオーディオブック、睡眠見守りサービスなどのベンチャー企業に出資をしながら、お客さまにより良い価値を提供できるよう開発を進める、家庭用向けの新規事業のグループで働いています。

振り返れば、新規事業開発に携わりビジネスの立ち上げの経験が得られた一方で、インフラを支えるエネルギー事業における経験はまだ浅かったように思います。しかし、昨年秋に起きた首都圏直下型の地震が、私の意識を変えました。震度5強を記録し、1000棟以上の住家一部破損の被害をもたらした地震直後、東京ガスの社員はそれぞれの持ち場に緊急出勤することに。私は電話対応のために新宿の拠点に向かい、最前線で復旧対応に携わりました。会社一丸となってガスの復旧やお客さまへの対応に尽力する中、感謝の言葉を数多くいただけたことが印象的でした。「私たちが支えるお客さま一人一人の顔」が見えた瞬間であり、この時にインフラを支える東京ガスだからこそ感じられる働く意義を改めて実感したのです。

長い時間を過ごす場所だからこそ
本音で議論できる環境を選ぶ

震災を経てからは、新規事業開発の業務でもお客さま一人一人の暮らしをより明確にイメージするようになりました。自分たちに何ができるかをベースに考えるのではなく、あくまでお客さまのニーズが第一。お客さまに寄り添ったサービス開発を心掛けています。

以前、提供しているサービスについて、よりリアルな声を聞くためにユーザーの方にインタビューの機会を設けたことがありました。すると、こちらが想定していなかった部分に価値を強く感じるお声をいただくことができたのです。お客さまの生の声を聞くことで、サービスに感じていただけている本質的な価値に気づけた瞬間でした。これからも常にお客さまの顔をイメージしながら、ペルソナを明確に意識した上で、世の中に新しい価値を提供していけるようにサービス開発の業務に携わっていきたいと考えています。

いま楽しく働けているのは、就職活動の時点から社員の笑顔があふれる社風かどうかを意識していたからです。「雑談が多い組織は強い」とよく言われますが、明るく笑顔が多い社風の方がコミュニケーションをとりやすく、自分の本音をお互いに出し合えると私は思っています。入社前に社員座談会に参加したり、1対1で社員の方々から現場の詳細をヒアリングしたりしました。人生に一度しかない機会なので、会社を知る努力をたくさんしていただきたいですね。職場は人生の大半を過ごす場所だと思うので、ミスマッチがなく自分が納得できるところを選ぶべきだと思います。皆さんにとって後悔がない就職活動ができることを願っています。