2022/4/08 更新
先輩社員46人に聞きました!

仕事で視点が上がった瞬間

多様な仕事、働き方の選択肢が存在する今、納得感のある仕事人生を送るためには「やりがい」や「事業への共感」が欠かせない。では、各社で働く先輩社員はどのようにして「共感できる会社」を選び、働く意義を何だと捉え、その場所でどのような成長を遂げているのか。後悔のない職場選びを成功させるためのヒントを探る

日本取引所グループ(東京証券取引所・大阪取引所)

東京証券取引所、大阪取引所、東京商品取引所などを運営し、総合取引所として多様なサービスを展開。公正性・安全性・信頼性を備え、国内最大級の取引所として日本の経済活動を支えている

私の視点が上がった瞬間

規制やルールにとらわれ過ぎず
自分の意思で新しいことに挑戦

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株式部
クライアント・リレーションズ
謝 湘平

2015年新卒入社。デリバティブ市場の運営業務を行う市場管理部に配属。17年にIT開発部へ異動し、デリバティブ売買システム開発を経験。現在は株式部に所属し、国内外の幅広いお客さまを対象に株式市場の営業担当として活躍する

大学ではコンピュータサイエンスを専攻していましたが、将来はIT系の専門職だけでなく、顧客折衝やグローバルな業務にも携わりたいと思って就職活動をしていました。やりたい仕事をどの会社でできるかと迷っていたときに出合ったのが、日本取引所グループ(以下、JPX)でした。 JPXは面接時に私が国内外の市場関係者をつなぐ営業職とIT関連のどちらにも興味があることに着目し、両方含めた幅広い仕事ができる可能性を示してくれたのを覚えています。確固たるビジョンとして「誰もがあらゆる商品を安心かつ容易に取引できる取引所」と掲げる下で、学生の希望を傾聴する会社だと感じたことが入社の決め手になりました。一方で、いわゆるルールメーカーという言葉から連想される規則に厳しい印象から、堅苦しい環境や型にはまった仕事ぶりを求められ、自分自身の可能性が狭まるのではないかとも懸念しました。

しかし、それは杞憂に終わります。3つの部署を経験し、自分自身の視点が上がっていくことを実感できたからです。初めに市場管理部へ配属され、そこでデリバティブ(先物取引・オプション取引といった金融派生商品)市場の監視を含む運営業務を担当し、経済動向を学ぶ機会を得ました。次にIT開発部へ異動し、デリバティブ市場における次世代システム構築の検討や顧客ニーズに沿った機能改善など、IT領域に携わりました。現在は株式部で株式市場の認知度向上や取引拡大を目指し、国内外の投資家や証券会社などを対象に、営業・プロモーション活動を行っています。海外拠点にいる駐在員と力を合わせ、お客さまと直接交渉を行うこのポジションは、まさに学生時代から興味があった営業とグローバルの両軸を経験できる仕事でした。

その中で特に自分が成長できたと思った場面は、株式部で投資家の要望を取り入れたデータサービス提供を担当したときです。IT開発部にいた際、デリバティブ市場での取引に活用できる参考データを提供するサービスの立ち上げに携わりましたが、株式部に異動後、株式市場には同様のサービスがなく、実際に投資家から要望が上がっていることを知りました。株式市場でもサービス需要があることを感じ、チーム内でその考えを伝えると、上司や先輩が「すごくいいね。挑戦してみなよ」と前向きに捉えてくれたのです。そこから情報ビジネスや株式売買システム部門の担当と協力しながらサービスを企画・開発し、有償サービスとしての提供に成功。投資家から「売買戦略に役立つデータだ」という喜びの声を聞くことができ、自分が声を上げたことに間違いはなかったと確信を持てました。

選択肢を自ら狭めずに
興味があること全てを発言する

これまでのキャリアを通じて、規則やルールを重視しながらも、与えられた仕事をただ行うだけでなく、意思を持って挑戦することの重要性に気付けました。良いアイデアに年齢も役職も関係ありません。若手に大きな裁量を与えてくれる環境は、元々JPXに抱いていた堅い会社というイメージを壊し、キャリアの拡張性が高く、若手のポテンシャルを活かしてくれる会社なのだと感じさせてくれました。

さまざまな経験の中で、私は決して「この仕事しか興味ありません」と線引きしたわけではありません。むしろ、欲張りなくらい意見や要望を伝えたので、着実に興味がある業務に挑戦できたと思います。現在就職活動に取り組む皆さんも、現段階でやりたいことを無理に絞らなくてもいいのではないでしょうか。選考時から自分の意思を積極的に発信した方が、入社後の熱量も大きく変化するはずです。