高度な専門性と全体を広く見渡す力の
掛け算で企業成長を後押しする
内部監査サービスライン スタッフ
上智大学経済学部を卒業後、2021年に有限責任 あずさ監査法人に入社。大手金融機関に対して、不正防止および業務の効率化を目的とした内部監査に関するアドバイザリー業務を行っている
大学時代、国家の発展を経済面から考える開発経済学を専攻していた私は、大きく二つのことを学びました。一つ目は、金融がもたらす影響力の大きさです。雇用機会の創出や教育サービスの普及など、どんな開発戦略をとっても、十分な経済力がなければ実現することはできません。逆を言えば、金融や経済の流れを捉えることができれば、社会に大きなインパクトを与えることができると感じました。二つ目は、仕組みづくりに関わる重要性。「魚を与えるのではなく、釣り方を教えよ」という古くからの教えがあるように、持続可能な発展のためには、仕組みそのものを整備し、浸透させる必要があることを実感しました。これらの学びを通して私は、お金の流れをつかむことができる“金融分野”と、長期的な視野を持ち、仕組みの構築に携わる“コンサルタント”に興味を抱きました。
私が就職活動を始めたのは、ボストンへ留学していたときです。就職イベントを活用し、約150社もの中から「金融×コンサルタント」の軸と合致する企業を探しました。その時に出会ったのが、世界中でメンバーファームがプロフェッショナルサービスを提供しているKPMGの一員である有限責任 あずさ監査法人(以下、あずさ監査法人)です。正直なところ当時は、「監査法人とは何か」が明確に分かっていなかったように思います。しかし、あずさ監査法人のインターンシップに参加することで、監査法人の社会的意義の大きさを理解することができました。
インターンシップで取り組んだのは、内部監査のケーススタディー。内部監査とは、経営目標を阻害する要因やリスクなどを管理するプロセスを評価し、改善提言を行う業務です。実際の業務を体験して感じたのは、コンサルタントの仕事が、徹底したリサーチや関連分野の学習、企業理解を深めるためのヒアリングなど、地道な積み重ねの上に成り立っていること。確かな知識や正確なデータを基にした地に足の着いたコンサルティングの意義深さに私は魅了されました。
最終的な入社の決め手は、人に真摯に向き合う風土です。当初、私はコンサルタントの仕事に対してドライな印象を抱いていました。しかし、あずさ監査法人の従業員は違いました。インターンシップ中から既に従業員の一員であるかのように真剣に指導してくれ、「この人たちと一緒に働きたい」と感じたのを鮮明に覚えています。
確かな知見を持つ専門家として
国内外問わず企業の発展に貢献できる
入社後から現在まで担当しているのは、金融機関の内部監査部門に対するアドバイザリー業務です。リスクマネジメントやガバナンスの必要性が高まる今、多くの企業で監査部門が設置されていますが、まだまだ向上の余地が大きいのが現状。私はそうした企業に対して、より最適な内部監査体制の確立をサポートしています。あくまで最終的な目的は、企業成長を促すこと。そのため、「ここを是正すべき」という助言のみにとどまることなく、企業の全体像や数年後の姿を考え、「どのような改善をすべきか」「どのようなプロセスで実行すべきか」まで提言しています。
内部監査部門へのコンサルティングを担当する私の場合、提案先の方も監査知識を有するため、高度な知識や正確な情報が必要不可欠。もちろん、一朝一夕で身に付くものではないので、入社1年目は専門性を磨くことに精いっぱい励みました。右も左も分からなかった私にとって大きな助けとなったのは、会計・経営・ITなどの専門知識を網羅的に学べる教育体制。そして、先輩の存在です。時間を惜しむことなく、丁寧に指導してくれたおかげで確かな成長実感を得ることができました。こうした地道な軌跡を経て血肉となった知見を武器に、企業や社会の変革を支えることができるのが、あずさ監査法人の醍醐味だと感じています。
3年目に差し掛かる現在は、アメリカやヨーロッパにも拠点を持つ日系金融機関を担当。世界中にあるKPMGのメンバーファームと連携し、日本国内から世界各国の内部監査支援に携わっています。グローバル規模のプロジェクトにおいて重要なのは、内部監査の方針をグローバル全体で統一すること。広い視野で企業の全体像を把握し、仕組みを整えることは難しさもありますが、それ以上に面白さを感じています。
今後も、専門家としての確かな知見を武器に、将来や全体像まで見据えた企業価値の向上に努めていきたいです。
入社後3年間でより実感!コンサルタントの仕事の本質
大手金融機関の
内部監査支援に従事
内部監査体制の高度化をサポート。高い専門性を期待される立場を経験し、クライアントに貢献するためには、地道な努力を重ねて専門性を高める必要があると学びました
より高度で複雑な
監査体制の整備に挑戦
1年目よりさらに深いレベルの内部監査にも手を広げ、幅広い知識を習得。専門性が深まるにつれて、クライアントとの信頼関係が深まっていく実感を得ました
日本国内の枠を越え
海外拠点の監査を担当
世界各国の内部監査支援に従事。培った専門性とKPMGの海外ネットワークを基に、グローバル規模で、社会に影響を与えられる存在を目指しています