ニトリ 2021/9/17 更新

「上場企業の増収増益記録、世界2位」を支える
独自のIT戦略を促進していける

  • ニトリ
  • 仕事理解
  • 若手

先輩社員22人、入社前後の仕事観の変化をたどる
私たちが働く理由

自分の志向にマッチした企業へ入社すると、仕事のパフォーマンスも上がりやすいもの。しかし自分が成し遂げたいこと、かなえたいことが一体何なのか、言語化しきれなかったり、入社してみないと分からないよ……と悩んだりする学生も多いだろう。そこで各企業の先輩たち22人に、「学生時代」「入社数年経ってから」「コロナ禍を経験した今」、それぞれの時期の「自分が働く理由」を聞いてみた。
自分自身の働く理由を考えると同時に、「仕事選び」の視点を養っていこう。

新卒採用部
IT人材採用担当
釜形 凌

東京理科大学在学中は物理学を専攻。周りの学生の9割以上が大学院に進学する中で、早期にビジネスについて学び、最前線で活躍したいという思いから、就職の道へ。2017年、ニトリに新卒入社。店舗での接客や営業企画室、新店舗立ち上げなどを経験した後、現在はIT人材に特化した新卒採用担当として、ニトリの成長や世界展開を促進する人材の獲得、育成に尽力している

理系出身であった私がニトリに興味を持った理由は三つあります。

まず一つ目は、「住まいの豊かさを世界の人々に提供する」というニトリの企業理念に共感したこと。二つ目は、幅広いチャレンジができる土壌があることです。ニトリは、「製造物流IT小売業」という独自のビジネスモデルを築いており、製造から物流、貿易、販売まで自社で一気通貫して手掛けています。それに伴い、経験できることも多岐にわたる上、平均2~3年で部署やポジションを異動する「配転教育」制度を設けているため、チャレンジできるチャンスが豊富なのです。私が担当するIT採用の場合も、このビジネスモデルを支えるIT基盤を担う「情報システム改革室」を中心とし、あらゆるポジションを配転することが可能です。

そして三つ目は、先に述べた「製造物流IT小売業」のビジネスモデルに可能性を感じたこと。20年以上も前に独自のIT基盤を構築し、一気通貫のサプライチェーンを実現することで、高品質な商品を低価格で、なおかつスピーディーに市場に出せる。これは、他社にはない大きな強みです。実際ニトリは、34期連続増収増益を続けており、この記録は上場企業の中で世界2位。ビジネスについて学びたかった私の目に、「お、ねだん以上。」を実現するこのシステムは非常に魅力的に映りました。

「IT×リアル」のシナジーで
より快適な購買体験を

ニトリは、「2032年に売上高3兆円」というビジョンを掲げており、その実現に向け、現在グローバル展開・テクノロジー強化・M&A・新事業と、多様な取り組みを行っています。その一環として、20年よりIT人材の採用に特化したチームを発足しました。ビジョン実現の大きなカギとなる「テクノロジー」を支える人材を採用すること。これが私の今のミッションです。

ニトリにITのイメージを持つ方は少ないかもしれませんが、「低価格・高品質」な商品をお客さまにお届けするまでの裏側には、他社がまねできない強固なIT基盤があります。会社のビジョン実現に向けた大きな柱の一つであるテクノロジーを、「採用」という側面から担えることに、大きなやりがいを感じています。

ここまで、ニトリのテクノロジーについてお話ししてきましたが、当社の本当の強みは「IT×リアル」のシナジーを起こせる点にあります。私は今後、実店舗とオンラインを掛け合わせ、お客さまに便利で快適なお買い物をご提供するための一助を担えればと考えています。また、いずれはニトリが積極的に取り組む「新事業の創出」にも携わりたいですね。生地の生産力を活かしたアパレル業界への参入、ニトリの商品を使用した飲食店の展開……といった取り組みはすでに始まっていますが、こうした「住まい」の枠を超えた、新業態開発にもチャレンジしたいと考えています。「挑戦」「変化」を大切にするニトリなら、きっとかたちにしていけるはずです。

「働く理由」はどう変わった?

入社

流通・小売り×ITで
お店の概念を変える

大学時代は物理学を専攻しており、9割の人が大学院に進学する環境でした。その中で、私が就職活動に踏み切ったのは、学問として研究に没頭するよりも、理系の素質をビジネスの場で活かし、自身の可能性を広げたいと考えたからです。

ニトリに興味を持ったきっかけは、ある大手飲食チェーンの創業者が同じ大学・学部の出身であったこと。ここから流通・小売りやフードサービスの業界に関心を持ち、ニトリのインターンシップに参加することに。

そこで聞いた「製造物流IT小売業」のビジネスモデルに将来性を感じ、入社を決意しました。入社時に強く感じていたのは、流通・小売り業とITは親和性が高いということ。ECサイトのような分かりやすいものだけでなく、お店での働き方やオペレーションも含めて、お店の概念そのものをITの力でつくり変えたい。理系の素養を活かし、このようなかたちで価値を発揮したいというのが、私が最初に抱いた思いです。

2年

ITとリアルを掛け合わせ
顧客満足を追求する

入社10カ月目から営業企画室にて、接客ロボットの実験を任されました。まず店舗の入り口にロボットを置くと、想定以上の質問が寄せられました。お客さまが入り口で抱く疑問は「この商品はどこ?」といった単純なもので、この手の質問はロボットの方が適していることが分かった一方で、各売り場では全く質問されないことも判明。売り場でお客さまが聞きたいのは「どれが新居に合う?」といった「人」に聞きたい質問なのです。ITと人の役割を分け、シナジーを起こす重要性を実感しました。

ITとリアルの融合は、店舗以外の購買シーンでも可能性を広げます。欲しい商品があったとき、多くの人はまずスマホで検索します。その後、お店で実物を見て、他社製品と比較の上、最後はスマホで決済。この一連の流れを実現できるのは、ECショップも実店舗も持つニトリの強みです。「IT×リアル」で顧客満足度を向上させていく。そんな新しい働きがいを得られたプロジェクトでした。

現在

ITはあくまで「手段」
その先の生活を豊かにする

営業企画室で勤務した後、岩手県一関市で新店舗の立ち上げに携わりました。震災により、この地域から撤退する企業も多い中、独自の物流網を敷き、貿易ラインも持つニトリは、ビジネスモデルの強みを活かして出店に成功。雇用を生み、買い物の楽しさを提供する。被災地でそんな機会を届けられたことは、私にとっても大きな喜びでした。また、ニトリの出店を待ち望んでくれているなど、リアルなお客さまの声も聞くことができました。

今、IT人材の採用業務に従事する中で私が感じているのは、 ITは即効性があり可能性を秘めているものの、あくまで手段であるということ。「誰のためのサービスか」を考えた上でITと向き合えるようになったのは、IT人材を採用していく上でとても大きな収穫でした。

ニトリの強みであるテクノロジーを活かしながら、その先にあるお客さまの暮らしを豊かにしていきたい。それが、今の私の働く理由です。

会社のミッション

住まいの豊かさを世界の人々に提供する。
この指針の下、2032年、売上高3兆円を実現

2032年までに売上高3兆円、3000店舗に拡大するというビジョン実現に向け、グローバル展開・テクノロジー強化・M&A・新事業……と、新たなチャレンジを続けています。機械学習を活用した『ニトリアプリ』や、XR技術を用いたショールームといった最先端サービスも続々とリリース。さらには異業種へ進出するなど、攻めの姿勢で事業を展開していきます。

合わせて読みたいこの企業の記事