NTTコムウェア
2021/10/28 更新

強みであるソフトウエア開発力を活かし
Smart Worldの実現を加速させていく

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アフターコロナ時代に、企業はどう備えるか
経営者たちの決断

コロナ禍に訪れた未曽有の事態によって、ビジネスのあらゆる常識が覆された。消費者やクライアントの価値観や働き方が変化する中で、企業は来るアフターコロナ時代にどう備えていくのか。コロナ禍における経営者たちの決断、各社の挑戦と変革の現場をお見せしよう。

取締役 総務人事部長
近藤さつき

1990年、NTTに入社。人材育成や営業に従事する。2001年よりNTT東日本に移籍し、05年に東京東支店法人営業部長に就任。07年以降はNTT・NTT東日本・NTTLS各社にて、ダイバーシティ推進室長や営業企画部長・マーケティング部長などを歴任し、人事から法人営業まで幅広い領域を経験。21年より現職

【Decision】
グループのCIO補佐として
役割とミッションを再定義

NTTコムウェアは旧電電公社時代から一貫して、国内最大の通信キャリア事業を支える大規模なシステムを開発してきました。1997年にNTTコムウェアとして独立してからは、NTTグループのIT高度化をけん引する一方、グループ内外のお客さまに対してICT Resource Management、Data Management、Service Managementを中心とする提供価値に磨きをかけ、お客さまのビジネス拡大に貢献しています。当社が属するNTTグループとしては、2018年に中期経営計画として掲げた「自らのDXを推進し、お客さまのDXを推進すること」、そしてICTの活用を通じて社会課題を解決する「Smart Worldの実現」を目指しており、その一翼をNTTコムウェアが担っています。これら当社が目指す方向性は、Beforeコロナ時代より掲げているものであり、その方向性に変化はありません。しかしながら、取り組みのスピードを加速させる必要性が生じました。

他方、日本の情報通信産業はGAFAMに代表される海外の企業といかに競い合っていくかが現在の大きなテーマです。NTTグループをグローバルで勝てる強い集団にするために、NTTは昨年末NTTドコモの完全子会社化という決断をしましたが、今後もさらなるグループ再編が計画されています。このような動きの中、当社のミッションは「NTTグループのCIO補佐として、グループ全体のIT方針の策定とグループ共通IT基盤の設計・構築をけん引すること」そして「ソフトウエア開発力を最大限に発揮し、サービス創出力強化やコスト競争力向上に貢献していくこと」であると再定義しました。

この使命を果たすため、当社では今年7月新たな組織整備を決断。その一つが、営業企画部をビジネスインキュベーション本部に統合し、各事業部と連携する体制に移行したこと。これまでは事業部単位でサービスを考えていたため、プロダクトアウトの発想になりがちでした。今後はマーケットインの発想でお客さまと一緒にソリューション開発に取り組むことで、私たちが掲げるビジネスインテグレータとしての価値創出をより強固にしていきます。

さらに、組織横断の「NTT IT戦略事業本部」を新設し、グループに対する戦略策定やシステム開発を一元化して、CIO補佐の役割をより強力に推進できる体制も整えました。

その上で私たちが30年までに目指すのが「IOWN(アイオン)構想」です。ネットワークだけでなく端末やチップまで光技術を導入することで、現在の100倍以上に及ぶ高速大容量の情報伝送が可能になります。また実世界のモノや人同士がサイバー空間上でインタラクティブにつながることで、リアルな社会をそのままサイバー空間上に再現する(デジタルツイン)……といった構想もしており、ここでも当社の技術が貢献できると自負しています。

チャレンジを促す組織づくりや
アジャイル人材の育成に注力

「Smart World」の実現に向けて、柔軟かつ機敏に変更や改善を繰り返しながらシステム開発を進められるアジャイル人材や、データサイエンス・AI人材の育成にも力を入れます。当社ではIT分野を中心に、体系だった社内資格制度が整備されていますが、デザイン思考やコンサルティング力を養う研修を提供するなど、さらなる充実を図っています。また21年10月から管理職にジョブ型人事制度を導入。年功にとらわれず実力ある人材を抜てきしてチャレンジを促し、失敗してもやり直しがきく組織風土を醸成していきます。

そんな当社が目指すのは、会社の方向性を理解した上で、自ら考え、行動する「自律型プロフェッショナル集団」。「Remote World(分散型社会)」を実現する上で、自律性は必要不可欠ですから。その上で、社内外の人たちと協力しながら物事を進めるコミュニケーション力や、未知の領域に果敢にチャレンジする意欲も必要です。

自社でソフトウエア開発を手掛けるNTTコムウェアでは、最新技術に触れる機会が数多くあります。大規模案件で日本の通信インフラを支える醍醐味を味わうこともできれば、最前線でアジャイル開発も経験できます。実際の案件を通して実践的なスキルが身につく。NTTコムウェアなら、そんな刺激的な環境が待っています。

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