企業は今、新卒に何を期待しているのか
リーダーたちが語る「これからの採用基準」
AIの労働力化が進み、人に求められる役割も大きく変わりつつある。先を見通すのが難しいこれからの時代、どのような人が選ばれ、活躍していくのだろうか。
各界をけん引する企業の経営層が捉える「事業環境の変化」や「新卒への期待」から、企業理解を深めよう。
変化を楽しみ未知の課題に挑み続ける人材
グループCHRO兼執行役員
代替されない「人ならではの価値」
それは心躍る好奇心と探究心
生成AIの進化によってシステム開発のプロセスは大きく変わり、これまで人が多くの時間を費やしてきた仕事がAIに代替されつつあります。フューチャーでも生産性向上に向けたAI活用が進んでいますが、目指すのは、単なる効率化だけではありません。私たちは、経営・業務・システム全体をAI前提で再設計し、お客さまのビジネスや実社会で真に機能するAIを届ける「AI 社会実装No.1カンパニー」を目指しています。
AIが業務の前提となり、定型作業やアウトプットの生成を担う領域が広がるほど、人には「どこに問いを立てるべきか」を考える力が求められます。人の役割は業務の遂行者から、自ら問いを立てる存在へと変わりつつあるのです。そして、その問いを生み出す源泉になるのが、知的好奇心と探究心です。どれだけ技術が進化しても、AIには生み出せない、人ならではの価値だと考えています。
知的好奇心と探究心は、AIとの協業においても欠かせません。私たちが幅広い物事に興味を持ち、「この技術とあのアイデアを組み合わせられないか」「既存のビジネスモデルを根本から変えられないか」と心を躍らせることで、新たな価値を構想する力が生まれます。さらに、AIが瞬時にアウトプットを出す時代だからこそ、人にはAIの答えが本当に正しいかどうかを見極めて、判断する力も必要です。出された答えに対して「なぜこの結果になるのか」という純粋な探究心を持つことで、AIの答えに新たに問いを立てることができます。
従来、物事の正誤を見極める能力は、業務上の経験を通じて自然と養われてきました。ただ、AIの活用によって経験を経ずに答えを得られる未来では、意識的に鍛える必要があります。ワクワクする気持ちや探究心を起点に新たな未来を描き、自ら問いを立てて本質を深く理解しようとする。この姿勢こそが、AI時代のビジネスパーソンにとって、最大の武器になるでしょう。
変化を楽しみ課題と向き合う
自らの「好き」に忠実であれ
AIによって仕事の進め方が大きく変わっても、フューチャーが新卒採用で求める人物像の根本は変わりません。私たちが創業以来大切にしてきた「変化や難題を楽しみ、自ら課題を解決していく人材」こそが、AI時代において最も必要とされる存在だからです。むしろ、定型的な業務へのAI活用が広がるほど、能動的に行動できる人の価値はますます高まると考えています。
こうした採用方針も背景にあり、社内には個々の業務領域にかかわらず、興味のあることや社会課題の解決に向けて取り組むカルチャーが根付いています。年次や役職に関係なく、同じ志を持った社員同士が集うタスクフォース活動も盛んです。その一つであるAI活用推進チーム『MIR-AI』では、約30名のメンバーが定期的に意見交換し、業務だけでなく日常生活でのAIの有益な活用法を全社に発信し、社員にとってのAI活用を当たり前なものにしています。
当社で活躍する社員が持つ、自ら行動し難題の解決に向けて果敢に挑むマインドは、これからの時代はより一層求められます。だからこそ私たちは、AIに関する専門知識やスキル以上に、「未知のテーマに自ら興味を持ち、行動し、学びを得た姿勢」を重視します。特定の知識を持っていることだけでなく、どのような考えでどのような行動を起こしてきたかに注目しています。
これから就職活動に臨む皆さんには、ぜひ自分自身の「好奇心の源泉」を見つめ直してほしいです。なぜなら、本当に心躍るものは自分の中にしかありません。世の中の「正解らしきもの」を追いかけても、ワクワクする未来は待っていません。周囲の評価や目先の情報に踊らされず、自分自身の「好き」という感情に素直に向き合ってみてください。そして、自分の興味・関心を起点に、どんな課題を解決し、どのような未来価値を創り出したいかまで考えてみてください。それが、AI時代を力強く生き抜く第一歩になるはずです。


