2025/9/26 更新

ビジネスパーソンの転換点を深掘り

キャリアの成長 Before/After

効率や最短ルートの追求だけが「いい仕事」なのか? ビジネスパーソンとしての成長は、試行錯誤を必要とする困難や挑戦を乗り越えた先にあるはずだ。

本特集では、各企業の第一線で活躍する社員のキャリアにおける成長のBefore/Afterを深掘り。彼らが壁を乗り越え、飛躍を遂げたリアルな姿から、効率だけでは語れない仕事の奥深さと、確かな成長イメージを学ぶ。

三菱UFJ信託銀行
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年金カスタマーサービス部
インフォメーショングループ
中村りら
「お客さまの人生を深く長期的に支えたい」という思いを持ち、2022年に入社。以来、年金カスタマーサービス部に所属し、企業年金制度に関する企業からの問い合わせ対応をはじめ、システム改善などの業務企画・DX推進にも取り組む。25年1月より『社内副業制度』を利用し、人事部での採用広報活動に従事している
社内副業で人事部での採用活動に従事した経験。入社式運営、内定者フォロー、セミナー登壇や広報など多岐にわたる実務を担当する中で、初めての業務に対する不安や本業との両立という困難を感じていた。しかし、計画的な業務遂行と周囲の温かい協力で乗り越えることに成功。これらの経験を通じて、社内外全体を俯瞰する広い視野を持ち、目的達成のために周囲を巻き込む行動力も身に付けることができた
目の前の業務に集中し自分の担当領域内で完結しようとしていた
組織全体の課題を捉え多角的に貢献しようと行動するようになった
まずは挑戦の姿勢で新しい環境へ
失敗からも得られる学びが必ずある

本業と兼務し、人事部で社内副業を開始
未経験領域への挑戦で得た視野の広がりと発信力

入社1年目から企業年金制度のカスタマーサポート業務に携わる私のキャリアの転換点は、3年目から始めた人事部採用・キャリアグループでの社内副業です。以前から人材育成や採用活動に興味がありましたが、本業でのお客さまである「企業の人事担当者」が抱える課題を深く理解したいという思いが、この挑戦を後押ししました。業務時間の10~40%程度を副業に充てることができる『社内副業制度』は、社内向けWebサイトに掲示される各部署の募集を見て、興味のある業務にエントリーができます。同じ部署や同期にも制度を活用している人が多く、上司や同僚は「いいね」「応募しな!」と応援してくれたため、前向きに挑戦しやすい環境でした。しかし、実際に業務を始めてみると、やはり本業と副業の両立に慣れるまでは苦労もありました。これまでに経験のない採用業務への不安に加え、1日の中でも午前中は学生との対話、午後は年金業務へと思考を瞬時に切り替える必要があり、試行錯誤する毎日でした。また、普段とは全く異なる環境の中で、学生や社外の方々と直接向き合う機会が多く、特に説明会などで多くの学生の前で話す場面では独特の緊張感と強いプレッシャーを感じました。

この壁を乗り越えるため、私はまず本業の業務を計画的に進め、副業のための時間を意識的に確保しました。上司やチームメンバーには副業の状況や業務内容を事前に共有し、不在時の引き継ぎを密に行うことが、周囲の協力を得ることにつながりました。また、お客さまからのご依頼に対しては、対応状況をお客さまに随時丁寧にご報告し、不安を感じさせないよう努め、自身の業務進行をコントロールするよう心がけています。これらの工夫を重ねながら多様な経験を積む中で、私は「まずは挑戦してみる」という姿勢の重要性を強く感じるようになりました。もともと、環境が変わることに苦手意識があった私ですが、実際に挑戦してみたことで視野が大きく広がり、自分の業務領域だけでなく、周囲の業務や他部署にも意識を向けられるようになったのです。その成長は本業でも感じられており、お客さまからの担当領域外の質問にも、自ら積極的に情報を集め、よりスムーズに回答できるようになったのは大きな変化でした。

このような成長機会が得られたのは、三菱UFJ信託銀行に「組織全体で若手を育成しようとする文化」があるからです。『社内副業制度』をはじめ、一日限定で業務を見学し体験する『ミルシル』や海外大学院への派遣にチャレンジできる制度など、社員の状況や興味に合わせて挑戦できる多様な制度が整備されています。こうした挑戦を後押しする制度と、常に協力的な上司や同僚の存在が、安心して新たな一歩を踏み出せる土壌を培っていると強く感じています。

私の今後の目標は、年金制度に関する専門性を磨きつつ、人事部が抱えるさまざまな課題にトータルでサポートできる人財になることです。将来的には、人事制度や年金制度のコンサルタント業務に携わりたいと考えています。これは、幅広い事業領域と、本業と副業双方の経験ができる三菱UFJ信託銀行だからこそ描けたキャリアだと思います。

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