農林中央金庫 2021/10/29 更新

数十億円を一手に担う不動産投資業務の先には
「第1次産業の発展」がある

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先輩社員22人、入社前後の仕事観の変化をたどる
私たちが働く理由

自分の志向にマッチした企業へ入社すると、仕事のパフォーマンスも上がりやすいもの。しかし自分が成し遂げたいこと、かなえたいことが一体何なのか、言語化しきれなかったり、入社してみないと分からないよ……と悩んだりする学生も多いだろう。そこで各企業の先輩たち22人に、「学生時代」「入社数年経ってから」「コロナ禍を経験した今」、それぞれの時期の「自分が働く理由」を聞いてみた。
自分自身の働く理由を考えると同時に、「仕事選び」の視点を養っていこう。

不動産ファイナンス・ソリューション部
風間美穂

商学部卒業後、2018年4月に農林中央金庫に新卒入社。オルタナティブ投資部に配属され、不動産投資を担うチームにてファンドの管理業務を担当。21年4月にオルタナティブ投資部より「不動産ファイナンス・ソリューション部」が独立したタイミングで同部署へ。現在はフロント担当として非日系不動産ファンドへのエクイティ投資や、不動産ノンリコースローンの実行などを担う

農林水産業の発展に貢献する民間金融機関である農林中央金庫は「食農ビジネス」「リテールビジネス」「投資ビジネス」の三つの事業を大きな柱としています。

「ダイナミックな仕事がしたい」「社会の役に立ちたい」そんな思いを胸に入庫した私が配属されたのは、投資ビジネスのセクション。農林中央金庫の投資ビジネスでは、JAバンク・JFマリンバンクでお預かりしたお客さまの資金を運用し、その利益を全国の農協などに還元しています。投資業務の最終的な目的は「社会貢献」であること。それが当庫の投資ビジネスの特徴です。

2021年4月、入社時から所属していた「オルタナティブ投資部門」から、不動産投資の部隊が「不動産ファイナンス・ソリューション部」として独立しました。投資ビジネスの収益増を実現するカギとなる当部署のスターティングメンバーとして、私も立ち上げから携わらせていただくことに。異動のタイミングで、ファンド管理担当から不動産投資のフロント担当に配置転換となり、現在は心機一転、新たなスタートを切ったばかりです。

より専門性を高め
新たな分野の投資にも挑戦したい

現在担っている業務は、不動産エクイティの投資(不動産を投資対象とするファンドへの投資)とノンリコースローン(不動産収入を返済原資とするローン)の実行です。ファンド管理業務を担っていた頃も学べることは多かったですが、マーケットに参加している証券会社や運用会社の方とコミュニケーションを取りながら数十億円規模の金額を動かすフロントの仕事は、ダイナミックで手応えがあります。金額が大きい分、自分たちの仮説通りに市場が動き、収益を生み出せたときの喜びもひとしお。ここで生まれた収益が第1次産業の発展に少しでも貢献できていると思うと、社会的意義も感じることができます。入社前に実現したかった「ダイナミックさ」と「社会の役に立つこと」の両方を実現できたと感じる瞬間でもあります。また当庫は、世界中の不動産に分散して投資をし、リスクを抑える「国際分散投資」という取り組みを行っているため、世界中のマーケットの人と関わることができ、東京にいながら海外の不動産や市場について知見を深められる点も刺激的です。

不動産投資のフロント業務を担うようになって数カ月。まだまだ半人前ですので、まずは不動産投融資の専門性を深め、今後は新しい投資にも挑戦していきたいと考えています。現在興味があるのは、5Gやストリーミングの普及により需要が高まっているデータセンターへの不動産投資。私の周りにも、不動産投資ビジネスを立ち上げた方や、手数料ビジネスなど新しいビジネス形態を模索している先輩方がいますので、私も専門性を高め、彼らのように新しいチャレンジができたらと思っています。新たな提案やチャレンジを歓迎する風土がある当庫なら、きっと実現できると考えています。

「働く理由」はどう変わった?

入社

ダイナミックかつ
使命感を持てる仕事をする

中小企業の発展のために働く父の背中を見ていて、「自分も使命感を持ちながら、社会の役に立っている実感を得られる仕事がしたい」と思うようになりました。

使命感を持って働けそうな仕事との出会いを求め、さまざまな業界のインターンシップに参加する中で、金融機関のインターンシップにも参加。自ら学び知識を身に付け、日々変動するマーケットに立ち向かい、仮説を立てて大きなリターンを得る。そんな投資業務のダイナミックさを目の当たりにし、心を奪われました。

金融機関の中でも、農林中央金庫に引かれた理由は二つあります。一つ目は、幅広い資産に投資しており、ダイナミックなマーケットに携われそうだと感じたこと。二つ目は、投資業務の先に「第1次産業への貢献」があるため、使命感を持って働くことができそうだと思ったこと。私が就職活動において重視していた二つの軸にぴったりとはまったのが農林中央金庫でした。

1年

漠然とした「社会貢献」が
具体的なイメージに

「社会の役に立ちたい」と思っていたものの、しばらくはパソコンの画面や紙面上で莫大な金額が動くのを、雲をつかむような感覚で見ていました。自分の仕事が誰にどのような影響を与えているのか、実感が湧いていなかったのだと思います。

そんなモヤモヤした感覚が明確にかたどられるきっかけとなったのが、1年目の夏に参加した研修です。2週間ずつ「農業法人」と「JA」の研修に参加したのですが、農業法人では鹿児島の農家にお世話になり、日々の業務を一緒に体験しました。東京で生まれ育った私からすると、知らないことの連続。農業の大変さを肌で感じ、自分の仕事の先にいるお客さまを具体的にイメージする貴重な機会となりました。JA研修においても、窓口でのお客さま対応を通して、日々業務で扱っている資金は、お客さまの大切な預金であることを実感。入社時に漠然と思い描いていた「社会貢献」を明確なイメージへと変えてくれた、貴重な1カ月でした。

現在

自己成長を実現し
投資の質を高める

21年4月より、ファンド管理業務から不動産投資のフロント業務へと役割が変わり、今強く感じているのがもっともっと勉強しなければならないということ。海外への投資になるため、書類や会議も基本的に英語。また契約の交渉においては、法律の知識も必要になります。投資についても、丁寧な調査が必要になりますし、日々分からないことの連続です。しかし、先輩や専門家の力を借りながら少しずつ知識が増え、前回分からなかったことが今回は分かるようになり……とステップアップしていける感覚は、働く上で大きなモチベーションになっています。

これまでは先輩が案件を通して収益を生むのを見てきましたが、これからは自分が先頭に立ち、収益を生んでいく立場になります。自分が成長することで、より質の高い投資ができるようになり、入社時に思い描いていた「社会貢献」を自らの手でかたちにしていきたい。それが今の私の目標です。

会社のミッション

農林水産業の発展に寄与し、
その先の国民経済の発展に資する

「食農ビジネス」「リテールビジネス」「投資ビジネス」の3事業を展開する農林中央金庫のベースにあるのは、農林水産業の発展に寄与すること。3事業の力を結集し収益を上げ、農林水産業に還元することで国民経済も豊かにすることをゴールに、全社を挙げて挑戦を続けています。新たなビジネスの模索など、変化も柔軟に受け入れ、成長を続けていきます。

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