ユニ・チャーム 2021/9/17 更新

経営企画の立場からDXを推進し
生活における“不”を喜びや楽しさに変えていける

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先輩社員22人、入社前後の仕事観の変化をたどる
私たちが働く理由

自分の志向にマッチした企業へ入社すると、仕事のパフォーマンスも上がりやすいもの。しかし自分が成し遂げたいこと、かなえたいことが一体何なのか、言語化しきれなかったり、入社してみないと分からないよ……と悩んだりする学生も多いだろう。そこで各企業の先輩たち22人に、「学生時代」「入社数年経ってから」「コロナ禍を経験した今」、それぞれの時期の「自分が働く理由」を聞いてみた。
自分自身の働く理由を考えると同時に、「仕事選び」の視点を養っていこう。

企画本部 経営企画室
芳賀 麻里奈

成蹊大学法学部を卒業後、2015 年ユニ・チャームに入社。近畿・首都圏で小売店向け営業を 3 年ほど担った後、広報室へ異動。「生理」というものの捉え方に問題提起する『#NoBagForMe』の活動などに携わる。21 年 4 月に経営企画室に配属となり、中期経営計画大綱の策定・推進において DX テーマを担当。デジタル技術を用いて人々の生活に喜びを与えていけるよう奔走中

生活の土台となる衛生環境をつくる会社に興味を持っていた私は、ユニ・チャームの「NOLA&DOLA(Necessity of Life with Activities & Dream of Life with Activities)」という企業理念に引かれました。「NOLA」では生活者のさまざまな「不」を解消し、「DOLA」では生活者の夢をかなえることを掲げています。実際にお会いした社員の方々も皆この理念を大切にしていて、働きがいを感じているのが伝わってきたというのが入社の決め手です。

入社後は営業として、小売店を通してお客さまにユニ・チャームの製品を届けてきましたが、4年目で社内の「キャリアチャレンジ」という制度を利用し、広報に異動。ユニ・チャームは、自ら発信すれば、「チャレンジしたい」という思いをくんでくれる会社です。「キャリア」と「ライフ」それぞれの目標を記載するシートをもとに上司とキャリアプランを練り、実現する道筋を一緒に考えていくことができます。

広報として3年間従事した後は、経営企画室へ異動。現在は全社の方針となる中期経営計画大綱の策定・推進を担っています。

「DX注目企業2021」に選定
デジタル技術で顧客に「夢」を

私が現在経営企画室で担当しているのは、デジタルトランスフォーメーション(DX)テーマ。実はユニ・チャームはDXにおいて先進的な取り組みをしており、社外からも高く評価されています。働き方改革はもちろん、遠隔から顧客の生活実態を観察できる「デジタルスクラムシステム」や、デジタルを活用して保育園に紙おむつ等を提供するサブスクリプションモデル「手ぶら登園」、さらにはファーストアセント社に出資し、赤ちゃんの「泣き声」の分析に基づいた紙おむつの開発など、多様なチャレンジをしています。これらの取り組みが評価され、経済産業省と東京証券取引所が選出する「DX銘柄2021」において、「DX注目企業2021」に選定されました。

私が関わったサービスで印象に残っているのは、『ソフィ』という生理管理アプリです。生理日を管理するだけでなく、生理にまつわるさまざまな不調もケアするこのアプリは、生理の状態や体調を記録するだけで、24の体質タイプから一人一人のタイプを診断し、体質改善をサポートしています。

ユニ・チャームは、 「NOLA&DOLA」における「NOLA(不の解消)」についてはある程度貢献できていますが、「DOLA(顧客に夢を与えていく)」のフェーズはまだまだこれから。今後「DOLA」を実現していくためのカギの一つとなるのが、こういったDX技術なのです。

営業として「NOLA」の実現からスタートし、広報として影響範囲を広げ、現在は「DOLA」のフェーズへ。学生時代に実現したかったことに、一歩一歩近づく中で次の目標として掲げているのは、顧客の夢を実現するサービスを人々に届ける過程に携わること。まだまだ、ここからが本番です。

「働く理由」はどう変わった?

入社

人の「不快」に密着し
「快」に変えていく

高校時代、授業でストリートチルドレンの存在を知りました。「発展途上国の子どもたちに何かしたい」という思いが日に日に強くなり、大学時代はカンボジアの教育を支援するNPO活動に参加。現地の生活を見て、教育以前に衛生環境面が整っていないことにショックを受けました。

世界の衛生環境向上に貢献したいという思いから、就職活動はトイレタリーメーカーに絞りましたが、最終的に当社を選んだのは「NOLA&DOLA」の理念に共感したから。「NOLA&DOLA」の「NOLA」は“不快”を“不快でない”状態へ、「DOLA」は“不快でない”を“心地よい”へ変えていくことを表しています。豊かさや楽しさ、夢など、プラスになるものをうたう企業は多いですが、「不快」に着目し、不を解決した上で夢の実現をサポートするという考え方に引かれたのをよく覚えています。ユニ・チャームで「NOLA&DOLA」を体現していきたい。それが入社時の私の「働く理由」です。

2年

自分の売り上げよりも
お客さまに貢献する

最初の配属は、ドラッグストアなどの小売業や代理店に対してユニ・チャーム商品を販売する営業職。入社2年目の時にあるディスカウントストアを担当したのですが、当社との関係性を構築しつつある段階だったこともあり、新任の私に対して担当バイヤーの方の信頼が少ない状態からのスタートでした。

まずは心を開いてもらうために、週次で売上実績や、課題を分析して送付することから始めることに。3カ月ほど続けると、少しずつ心を開いてくださるようになり、まるで部下のように愛情を持って接していただけるようになりました。あらゆる情報を開示してくださり、毎日情報交換をしながら、当社製品の枠を超えた売り場全体の戦略を考える立場として提案を求められるようになっていったのです。厳しい方だったのですが、成果が出れば一緒に心から喜び合いましたし、「このお客さまのために頑張りたい」という思いが私の原動力になっていきました。

現在

より多くの人に製品を届け
「快」を提供する

営業の仕事をする中で、「より多くの方にアプローチしたい」という思いが募り、4年目で広報に異動。そこで、この仕事の影響力の大きさを実感する、あるプロジェクトを手掛けました。生理用品ブランド『ソフィ』を通して行っていた、『#NoBagForMe』という活動です。

これは、女性が生理用品を購入するときに紙袋で包む際の「恥ずかしい」「隠したい」という気持ちに注目し、「生理について気兼ねなく語る(情報交換ができる)という選択肢を持てる世の中であってほしい」との願いを込めてスタートしたプロジェクトでした。この活動は世間の注目を集め、公にすることがタブー視されがちであった生理の話題が全国誌の一面やニュース番組でも取り上げられ、生理用品への問い合わせ数も3倍に増加。自分の仕事が社会を動かし、生理というものを少しでも「快」へと変えていくための一石を投じるきっかけとなりました。

会社のミッション

「NOLA&DOLA」を推進し、共生社会を実現
顧客のライフタイムバリューを最大化していく

世界中の人々が平等で不自由なく、その人らしさを尊重し、やさしさで包み支え合う、心つながる豊かな社会。そんな「共生社会」の実現に向けてDXや人材育成を強化し、世界シェアNo.1を目指します。一人でも多くの人にユニ・チャーム製品を届け、自分らしい幸せな生活を提供することが、私たちの使命です。

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