日立コンサルティング 2021/10/26 更新

知的好奇心を持って楽しむ姿勢が重要
駆動力を武器に社会課題に切り込む

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パートナーが明かす「採用したい人材」三つのキーワード
伸びるコンサルタント2.0

近年、コンサルティング需要が高騰。複雑化する経営課題に取り組むプロが求められている。それを受けてコンサルティングファーム各社は、多様な経験・能力を持った人材の採用を加速。新卒採用においても、「伸びるポテンシャル」を持った人材の獲得にしのぎを削っている。では、企業は「伸びる人」をどう見極めているのか。採用で重視する三つのキーワードと、新時代のコンサルタント像について、各社のパートナーに聞いた。

取締役
デジタル・イノベーション
コンサルティング事業部長
鈴木崇司

東京大学を卒業後、都市銀行へ入行。その後外資系コンサルティングファームを経て、2006年に日立コンサルティングへ入社。自動車、鉄道、建設、ヘルスケアなどさまざまなインダストリーで実績を積み、18年に取締役へ就任。現在はデジタル・イノベーションコンサルティング事業部長を兼任し、DX領域のキーパーソンとして活躍する

COVID-19のまん延により、人々のライフスタイルとワークスタイルは大きく変容しました。会議室に人が集まることはなくなり、デジタルファーストの気運が向上。組織も例外ではなく、従来の管理型の経営は共感型へシフトしていきました。これは足元のビジネスにも大きな影響を与えます。

われわれが手がける領域で見ても、製造や流通をはじめ、あらゆるインダストリーでデジタル化や規制緩和が進行中です。ロボティクス活用による工場の省力化、VR/ARを用いた仮想空間でのビジネス。そして私が目下手がけるヘルスケア領域においては、創薬プロセスの圧縮など、挙げればきりがありません。

ではわれわれがこの変化に滞りなく対応できた要因とは何でしょうか。それは、顧客に合わせた地に足の着いたソリューション提案を貫いたからだと考えます。本質を見失って表面的なデジタル施策を実施するのではなく、従来通り、全産業を対象にして顧客視点で経営課題を見つめ続け、実のある提案にこだわってきたのです。

特に、PoC(概念実証)のニーズは飛躍的に高まりました。日立製作所グループの一員であるわれわれにとって、実証実験だけでなく、その後のものづくりまで落とし込んで提案できるのは大きな強み。このコロナ禍で顧客の求める事業化のスピードが増したことはさらに追い風になりました。絵に描いた餅ではなく、具体的な成果物にまで独力で落とし込み、上流から出口まで速やかに提案・実行できるわけですから。

ビジネスの最前線で
社会を一歩進める原動力へ

かつてコンサルタントは特定技術を修めた「専門家」でした。しかし今や、求められる成果はより細分化・複雑化し、複数の特定領域のスキルが不可欠。つまり、コンサルタント一人では手に負えないわけです。したがって、多様な価値観を受け入れ問題の本質に気付けるかどうかが肝になるのです。

そのキーワードとなるのは「駆動力」。社会課題に向き合ってプロジェクトを前に進めていく上で重要なスキルです。その要素としては、周囲を巻き込む推進力、課題を掘り下げていく思考力・感性、チャレンジを下支えする知的好奇心の三つが挙げられます。

当社について、いわゆる日本企業的なカルチャーをイメージされる方が多いのですが、実は若手も意見を出していく非常にフラットな環境です。特に私の管轄においては、若いメンバーが中心になって仕事を進めていきます。顧客の悩みを自分ごとと捉えて前のめりに取り組める方なら、入社してすぐに「下積みなし」でチームのフロントを任せても面白いと思います。

もちろん、こうした人材を育てる仕組みも充実しています。新人研修に加えて、各産業やテクノロジーに合わせた教育プログラムを用意していますし、大学などの外部専門教育機関とも連携しています。ぜひ強調したいのは、各メンバーに合わせたオーダーメードのものであることです。語学のできる若手に、外資系ファームへ出向するスキームを即席でつくり、手配したこともありました。これは当社が400人というサイズだからこそできる取り組みだと自負しています。

当社の歴史を振り返ると、社会インフラの改善など、重厚長大でどこか個人の興味や視点とは縁遠いプロジェクトが多かったようにも思います。しかしDXが急速に進む中で、「社会を変える」は個のコンサルタントが扱える身近なテーマに様変わりしたといえるでしょう。ここからが、われわれの出番であり、面白いところだと思っています。ぜひ皆さんと、自分の仕事を通じて社会を良くしていく、それを一緒に楽しんでいきたいですね。

“採用したい人材”3つのキーワード

1.

推進力

入社してすぐに重要プロジェクトに中核メンバーの一員として参画するケースも。プロジェクトをグランドデザインし、周囲を巻き込みながらゴールに向かって進むことが不可欠です。強い意志で踏み出すアグレッシブさが課題解決につながります

2.

思考力・感性

物事の仕組みを明らかにし、深く掘り下げられるかどうか。ただ考えるだけではなく、さまざまな人の価値観を理解し、気付く力がなければ、仕事はただの資料づくりで終わってしまう。人の心に「火をつけられる」感性が求められます

3.

知的好奇心

ミッションだと思ってやるのではなく、楽しいから、ワクワクしたいからやる。自分ごととして解釈し、顧客の成果や成長を心から喜べる。解決を楽しめる。そういう方であればスピーディーに成長し、プロフェッショナルに近づけるでしょう

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