ローランド・ベルガー2021/5/14 更新

クライアント目線と
第三者目線で最適解を創出

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経営の転換期が到来
コンサルタントの使命とは?

コロナショック以降、企業経営は大きな転換期を迎えている。そんな中、コンサルタントの使命はどのように変化するのか。各社で活躍する現役コンサルタントたちの想いを聞いた。

※この記事は特別冊子「インターンシップ・ラボ2021」のweb転載です

ローランド・ベルガー

コンサルタント
坂井まな

2018年3月に早稲田大学国際教養学部を卒業。同年4月にローランド・ベルガーに入社。消費財、テクノロジーなど、幅広い業界における海外プロジェクトを担当。20年にはグローバルにビジネスを展開するベンチャー企業への出向も経験

将来、国際問題をビジネスで解決したい。それが、私がコンサルタントを志した理由です。私は父親の仕事の関係で、アメリカで生まれました。その後は日本で育ちましたが、小学校・中学校とインターナショナルスクールに通い、周囲に多様な人種・国籍の人がいたため、あらゆる価値観や文化に触れてきました。そんなある時、人種差別という国際問題が存在することを知ったのです。私にとって、非常にショックでした。そこから、さまざまな国際問題への関心が広がったのです。

大学では国際系の学部に所属し、就職活動の際もグローバルに活躍することを軸に企業を探していました。はじめは国際機関なども検討していたのですが、就職活動を進めるうちに、世の中の経済を回す企業に対し課題解決や成長支援ができれば、より大きなインパクトを与えられるだろうとの思いから、ビジネスの観点から国際問題を解決したいと考えるようになりました。また、マーケット感覚など経営者視点でのビジネススキルを養いたいと思い、コンサルタントの職種をファーストキャリアに選びました。

複数あるコンサルティングファームの中でローランド・ベルガーに入社した理由は、三つあります。まず一つ目は、少数精鋭であること。一般的に、コンサルティングファームは毎年数十名、数百名の社員が入社することが多いですが、当社は10名程度。一緒に働く仲間全員の顔が分かりますし、自分のことも認識してもらえる規模感です。また、実績がまだない新卒であっても、一人一人の強みや弱み、やりたいことをしっかり考慮した上で、適切なプロジェクトに配属されます。二つ目は、若手の裁量が大きいこと。小規模なファームだからこそ、一人一人が埋もれずに存在感を示すことができ、それだけチャンスも多く巡って来るはず。そうした環境の中で、若いうちから裁量が与えられるので、短期間で自分をストレッチできると考えました。そして三つ目は、海外にも拠点を持つグローバルなファームであること。当社なら、興味がある海外プロジェクトに携わるチャンスが豊富にあると思ったのです。

入社後は、希望どおり海外プロジェクトに携わることができました。小規模なプロジェクトであればマネジメントから任されますし、大規模なプロジェクトの場合は海外拠点とのコミュニケーションを主に担当します。現在携わっているのは、日本の製造業のクライアントに対する海外支援プロジェクト。日本でのビジネスは成功しているものの、海外市場でのアプローチ方法が分からない。そんな課題を抱えるクライアントに対し、海外ネットワークやノウハウを活用しながら、海外市場をリサーチし、今後の成長戦略を描いていきます。

また、私が新人時代から大切だと教わってきたことは、徹底的にクライアント企業に入り込むことです。一方的な提案ではなく、クライアント自身がどうしたいと考えているのか。どこに課題を感じているか。そういった背景を、クライアントとの密なコミュニケーションを通じてしっかり理解した上で、実践的な戦略を立てていくことが、コンサルタントの本質だと捉えているからです。クライアントとのコミュニケーションは、入社1、2年目の若手社員にも任されます。それゆえ、プロジェクト開始時はマネジャーに向いていたクライアントの目線も、だんだんと自分に向いてきて「、これについてどう思いますか」「ここはどうなっていますか」と直接質問されるようになるのです。だからこそ、自分の担当領域については、どんな質問をされても答えられるよう徹底的に調べます。こうした積み重ねにより、新人でもクライアントから信頼され、その実感を得られるのは大きなやりがいですし、若手社員が責任ある仕事を任され、現場の最前線で活躍できるのは、当社ならではの魅力です。

若手から圧倒的な裁量を持ち積極的にチャレンジできる

現時点のスキルや経験以上のことに挑戦でき、若手の成長を後押しするのも当社の特徴。その風土を実感したのは、新規事業戦略プロジェクトです。入社後しばらくは、M&A関連などのプロジェクトに参画していましたが、ビジネスの土台から考えるようなプロジェクトを志願。もちろん経験はありませんでした。担当したクライアントは、アメリカのヘアサロンやレストラン向けの製品を提供するメーカー。類似製品が次々と生まれ他社との差別化が難しいため、新規事業を検討していました。けれども、ビジネスチャンスがどこにあるのか分からない。一緒にいちから考えてほしい、という要望を頂きました。まずは、クライアントのお客さまであるヘアサロンにどんなニーズがあるのかを理解するため、複数回アメリカへ渡航。現地でヒアリングを重ね、ヘアサロンの待ち時間を収益化することに着目し、新規事業案に落とし込み、プレゼンテーションまで自らが担当しました。結果、クライアントに納得していただき、現在は実証実験に入る段階です。

こうしたプロジェクトに携わる際に私が大切にしているのは、客観的な目線とクライアント目線の両方の視点を持つことです。社内に蓄積した事例やノウハウを駆使し、客観的に最適解を提案すること。それはコンサルタントだからこそできることです。ただ一方で、クライアント目線も欠かせません。クライアントと同じ目線で物事を見て、なぜその課題を解決する必要があるのか。大切にしている思いは何か。ロジックだけでなく情緒に訴えかけて提案することも、クライアントに納得感を持ってもらうためには重要です。客観的目線とクライアント目線を掛け合わせ、クライアント自身では生み出せない付加価値を提供すること。それは、私たちコンサルタントにしかできないことだと思うのです。

年齢を問わず、手を挙げる者に対して積極的にチャンスを与え、責任のある仕事を任せる。そんな風土が根付く当社で次にチャレンジしたいのは、SDGsやESG投資に関連するプロジェクトです。もともと国際問題を解決したいという思いを持ち、コンサルタントの仕事に就きました。チャンスを切り開けるかは自分次第。近い将来、必ず実現するつもりです。

この会社で働く魅力

1

新人のうちから
責任のある仕事ができる

クライアントとの折衝やプレゼンテーションといった重要な仕事を、入社1年目から担当。新人時代から圧倒的に経験を積めるため、スピーディーに成長することができます

2

人間関係が良く
フラットで和やかな雰囲気

個人主義だと思われやすい仕事ですが、当社は社員同士のコミュニケーションが非常に活発。困ったときは誰かが必ず助けてくれますし、知識や経験を積極的に共有する社風です

3

個性を尊重する文化で
自分らしく働ける

性別や国籍の多様性はもちろん、一人一人の個性を重んじる文化。実際に個性的な社員が多く、さまざまな考え方、志向の人がいます。ありのままの自分でのびのびと働けます


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