有限責任監査法人トーマツ(デロイトアナリティクス) 2021/10/29 更新

業界横断のデータをつなぎ
全く新しい事業変革を発想する

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パートナーが明かす「採用したい人材」三つのキーワード
伸びるコンサルタント2.0

近年、コンサルティング需要が高騰。複雑化する経営課題に取り組むプロが求められている。それを受けてコンサルティングファーム各社は、多様な経験・能力を持った人材の採用を加速。新卒採用においても、「伸びるポテンシャル」を持った人材の獲得にしのぎを削っている。では、企業は「伸びる人」をどう見極めているのか。採用で重視する三つのキーワードと、新時代のコンサルタント像について、各社のパートナーに聞いた。

パートナー
神津友武

米国での物理学の研究員やコンサルティングファームを経て、2002 年より有限責任監査法人トーマツに中途入社。数理統計分析を用いた会計監査補助やコンサルティング業務に従事し、現在は金融、製造などの領域で監査・コンサルティングでのアナリティクス活用を推進しつつ、データ分析の基礎技術開発を行う研究開発部門をリードしている

「欧米に比べ日本のデジタル化は遅れている」と言われていますが、日本企業も着実にデジタル化を推進してきており、その差は縮まりつつあります。さらに、コロナ禍を契機にテクノロジーの利用が加速し、ビッグデータを分析し事業変革に活かそうとする企業が目に見えて増加してきました。こうした変化を捉え、早くからテクノロジー領域に注力してきた有限責任監査法人トーマツは、強みである「掛け合わせ」の力を用いて、コロナ禍以前より、数多くの事業変革を成功へと導いてきました。会計監査業務を通して、資金の流れから得られる企業・サービスへの深い理解と、それを基に構築した効果的な事業戦略。そしてグループ各社が提供するサービスに付加価値を与えるための『デロイトアナリティクス』による、先端技術の提供。これらが三位一体となることで、当社独自の提案を実現してきたのです。例えば、顧客折衝記録を用いた精度の高い与信リスクモデルや、PCの稼働データによるパソコンメーカーの需要予測モデルなど、当社の「掛け合わせ」による提案は、既にさまざまな領域での事業変革に貢献しています。

事業構造やサービスの在り方そのものに変化を迫るテクノロジーの進化は、同時にコンサルタント個人にも強烈に変化を促しています。これまでコンサルタントの専売特許であった専門性や膨大な知識は、デジタル技術の高度化により、クライアント自身で取得、分析までを完結できるようになりました。

一方で、膨大な情報が散在しているが故に、有益な情報を活用しきれない企業が多いことも事実としてあります。つまり今後、コンサルタントに求められるのは、業種・業務の領域を横断して情報を掛け合わせ、課題解決策を構築できる能力なのです。

業種・業務を横断した知識を養い
事業変革を成功へと導ける人材へ

さまざまなピースをつなげ、高次元で新たなアイデアを構想し、サービスとして提供するためには、情報分析やノウハウの取得に時間を掛けてはいられません。そこで当社では、会計監査やコンサルティングのノウハウをまとめた集合知をつくり上げることに注力しています。これにより全てのコンサルタントがいつでも幅広い最先端のノウハウを持つことになるため、新規ビジネスを構想する工程に、より多くの時間を掛けられるようになったのです。

その結果、情報を組み合わせる精度が高まり、業種を超えた事業の創造が進んでいます。運送会社と電力会社のデータを連携させ、在宅かどうかを判断し、再配達リスクを防ぐ仕組みをつくり出すことなどは、その最たる例です。当社も集合知をいかに活用してユニークな発想ができるかという点を重視していますし、次世代のコンサルタントにとって必要な能力になるでしょう。

この能力を早期に養うための育成環境を、当社では以前から整備してきました。その一つが、業種・業務を横断したキャリア形成支援。一例を挙げると、監査チームに属する会計士がデータアナリティクスチームに2年ほど所属し、データ分析の実業務を経験することで、データアナリティクスを活用した会計監査を素早く、具体的に提案できる能力を身に付けるといった具合です。あらゆる枠組みを超えた集合知を獲得することで、多角的な視野を持ち、異なる情報やサービスのピースを柔軟につなげられるコンサルタントへと成長できるのです。

ただ幅広い知見を得たとしても、個々のコンサルタントがとがった専門性を持つことは、引き続き必要な要素です。監査法人系グループだからこそ得られる企業への深い造詣をベースに、構想力を兼ね備えた新時代のコンサルタントを目指してほしいと思います。

“採用したい人材”3つのキーワード

1.

柔軟性

多角的な視点を持ち、固定観念にとらわれず課題解決策を発想することが、これからの時代において非常に重要なポイント。そのために、デジタルをはじめとした、時代のニーズに沿う新たな知識を吸収し続け、常に視野を広く持つことが大切です

2.

バイタリティー

私たちが相対するのは、一筋縄ではいかない複雑な事業課題。業界初のビジネスや事業変革に取り組むこともあります。今までにない課題に出会ったとき、目的達成まで諦めず、成果にコミットしていく粘り強さは、欠かせない要素です

3.

構想力

データの提供や分析だけでは、デジタル技術の力のみで補えてしまう現代。データを掛け合わせ、さまざまな領域のプロフェッショナルをチームアップし、企業の抱える課題を解決に導いていくことが、コンサルタントの介在価値となります

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