トップカンパニーで活躍する若手社員を大調査!
ミレニアルズの「仕事図鑑」世の中には、ありとあらゆる仕事がある。各職種ごとに、どんな楽しさ、大変さがあるのだろうか。トップカンパニーで活躍するミレニアルズに 、仕事内容や日々のワークライフについて教えてもらった。自分がやりがいを感じられる仕事とは何か、どんな成長を望むのか、自分の仕事観を知るヒントにしてみよう。
「正解が一つではない中で自分の裁量で動ける仕事なら、想像がつかない毎日を送れると思いました」
そう話すのは、あらゆる手段を駆使し経営を建て直す事業再生に魅力を感じて、山田コンサルティンググループに入社を決めた西田優さんだ。
入社後2年間の中小企業の事業再生を通して、企業存続のリアルな現場を体感。その後、銀行から融資を得るための企業価値を計るさまざまな調査や分析業務を経験。西田さんは自身のキャリアを振り返り他社のコンサルタントでは経験できないことの連続だったと語る。
「入社後数年で破綻目前である企業の社長の代わりに融資を求め銀行に直談判したことや、大勢の銀行幹部相手に自分の見解を伝えたこともあります。若手のうちから濃密な経験ができていると実感しています」
現在は、M&Aや海外進出など上場企業向けの事業成長コンサルティングを手掛けている。企業・銀行 ・ 投資家 、ステークホルダーが増えたことで視野が広くなった今でも、携わる案件を完遂させることは容易ではないという。それでも諦めることなく本気で向き合い続ける西田さんの根源には常に難解な状況を楽しむスタンスがあるのだ。
「壁にぶつかっても、やり切るしか選択肢はない。その過程では想像もつかない経験があるから面白いんですよね」
Q.入社後、自分の成長を感じたのはいつ?
A.自分がリードした案件が新聞に掲載されたのを目にしたとき
入社7年目で任されたのは、誰もが知る大手企業の事業売却案件。無事完遂させると、その案件が新聞記事として取り上げられていたのです。入社してからずっと目の前の仕事に本気で向き合い続けた結果、世間に大きな影響を与えるほどの仕事を手掛けられたという自分に成長を感じました。
Q.今の仕事をして伸ばせるのはどんなスキル?
A.どんなに困難な状況でも100%やり抜く力
中小企業の中には数週間後に破綻を目前とする企業もあります。
会社の命運を握る私たちに諦めるという選択肢はありません。常に強い当事者意識を持つ必要があるという状況が、最後までやり抜く力を伸ばしてくれます。
Q.この仕事の難しさって何だと思う?
A.経営課題の解決に同じシナリオは存在しない
手掛ける案件の状況はさまざま。これまで経験してきた課題解決方法が全てに通じるとは限りません。毎回難易度の高い状態の中で、新たな手法を試行錯誤して模索し、最適解を導かなければならない難しさがあります。
Q.この職種に向いてるのはどんな人だと思う?
A.高い壁にぶつかってもポジティブに捉え、楽しめる人
私たちは、常に経営者のパートナーとして、企業の将来の責任を共に抱えなければなりません。緊張感がある状況にも臆せず、むしろ未知なる領域に触れることを楽しみながら、前のめりに取り組める人は最適だと思います。
Q.人生を充実させるために大切にしている時間は?
A.偏った価値観にとらわれないために思考をリセットする一人の時間
日々仕事に没頭していると、考え方が凝り固まってしまうことが多々あります。
定期的に一人で過ごす息抜きの時間をつくり、自らを客観視することで、導き出した答えをゼロベースに戻し、それが正しいのかを再確認しています。
Q.これから挑戦したい仕事や目指すキャリアって?
A.知的好奇心を満たせる環境で自分の可能性を広げていきたい
入社後から変わらないのは、専門領域を絞らず、どんなに難しくても任された仕事を一つずつクリアするという好奇心。その度に、立ちはだかる高い壁をどう攻略するかを検討することがとにかく面白いんです。今後も、自分の限界を決めないことで、楽しみながら経験値を積んでいきたいです。