2019/11/1 更新 日鉄ソリューションズ

本当にやりたいことに出会うために後悔の無いよう情報を集め続ける

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“自分にベスト”な1社を見極めるには?
20代15人、就職の決め手
「自分に合う会社」って一体どうすれば見つかるんだろう? その答えを探るべく、この特集では、トップカンパニーでイキイキと働く先輩たちに、就職先選びで重視したことを聞いてみた。自分に最も合った会社とは何か、先輩たちの実体験を通して、“ベストな1社”を選ぶためのヒントを教えてもらおう。

日鉄ソリューションズ(NSSOL)

技術本部
システム研究開発センター
研究員
木谷 有生誠氏
北海道大学大学院情報科学研究科修士課程修了。学生時代にプログラミング、機械学習などについて学ぶ。2017年に日鉄ソリューションズに入社後システム研究開発センターへ研究員として配属。3年後のビジネス化を目指してIoT技術をはじめとした応用研究を進めている

私は、幼い頃から工作などの〝ものづくり〞が大好きでした。年齢が上がるにつれITの分野にも興味が広がり、大学では情報系の分野を専攻しました。機械学習やニューラルネットワークなどを研究する中で、ITの奥深さや可能性に引かれていったことを覚えています。就職活動を始めた頃はITに携わりたいという思いから、メーカーやシステムインテグレーターへの就職を漠然と考えていました。
仕事のイメージを明確にした上で、自分が本当にやりたいことは何かを見極めたいと考え、修士年の夏休みにインターンシップを探していたところ、日鉄ソリューションズ(以下、NSSOL)に出会いました。
NSSOLのSE業務を体験するインターンシップを通して、顧客の課題解決につながるシステムとはどんなものかを徹底的に考えるSEの仕事に魅力を感じました。ですが一方で、幼い頃から持っていた〝ものづくり〞への思いから自身の技術を極めていくことができる研究開発職への思いも捨てきれませんでした。そんな時にNSSOLの研究員であればどちらの経験もできると知り、入社を決意しました。

先端技術の理解だけでは自己満足 実現可能なことに意味がある



研究開発職初任配属コースでの選考で内定を頂いたため、入社後は希望通り、研究員としてシステム研究開発センターに配属されました。ここで私は、IoTを応用したデジタルツインという先端技術を研究しています。
デジタルツインは現実空間の情報を集約し、同じ環境や状況をコンピューター上の空間に再現する技術です。この技術を応用すれば、コンピューター上のシミュレーションを通して、現実世界で起こりうる事象の予測やビジネス課題の原因抽出と改善策の立案が効率的に行えるようになります。
ある時、お客さまからこの技術を活用して「工場のラインを再現し、製品の生産量にムラが生じる原因を探りたい」という声がかかりました。ところが、お客さまの工場をシステム上に再現しようとした際、予想外のトラブルが起きました。システムを動かすのに必要なデータ量が膨大なものとなり、お客さまのPCの処理能力を超えてしまったため、プログラムが実行されなかったのです。
私は、解決策としてお客さまのPCを性能の高いものに交換することを提案しました。しかし、上司の提案は、お客さまの目的達成に影響のない技術的要素を削ることで、お客さまが現状持つPCでも活用できるシステムへと簡略化する、全く逆のものでした。
その時、NSSOLの研究員に求められるのは、単に技術の知見を深めるだけの研究ではなく、ビジネスの現場で実際に使える技術の知見であること、そして完璧な技術を追い求めても、それが現場の課題解決に結びつかなければ自己満足でしかないことを学びました。結果、上述の案件では上司のアドバイス通りに修正し、システムが無事に稼働したことで、工場の課題改善につながりました。
先端技術のビジネスへの応用は、現場の実情やお客さまのニーズを理解していなければ実現できません。だからこそ私たちは、時に現場に出て、お客さまの声を直接聞くことに強いこだわりを持っているのです。
顧客課題の解決と、最先端のITでの〝ものづくり〞。当初から希望していた両方に携われているのは、とても幸運なことです。こうした環境に身を置けているのは、自分はどんな仕事に携わりたいかを明確にイメージするため、妥協せず情報を集めた結果だと思います。自問自答を繰り返し、働くということと真剣に向き合ったからこそ出会えた環境です。
もし、やりたいことが絞り切れていないなら、迷いがなくなるまで情報を集め続けてほしいと思います。周りの意見に流されず、「自分がやりたいことは何か」という問いと向き合い続けなければ、理想の仕事や会社に出会えないでしょう。やりたいことを探し続ける。その先にこそ、進むべき道が見えてくるのだと思いますよ。

この会社を選んだ決め手

ものづくりに対して真摯に向き合う先輩の姿と社風

選考を通じて知った、社員の方々の真剣ながら明るい人柄や、会社の雰囲気に引かれました。特にインターンシップでは、個人ではなくチームで進めることを大切に考える社風や、成果物への厳しいフィードバックから伝わったNSSOLのものづくりに対する真摯な姿勢に尊敬と憧れを抱きました

3年後のビジネスを支えるシステム研究開発センターの存在

自身の技術を極めたいと思っていた私にとって、システム研究開発センターの存在は非常に魅力的でした。論文の完成や発表が目的ではなく、3年先のビジネスを見据えて先端技術の知見を蓄えることで、お客さまにいち早く最先端の技術を提供し、世の中に貢献するという姿勢に深く共感しました

課題解決と研究開発、どちらも経験できる環境

研究開発センターの研究員であれば、現場に出向きながら、実際にシステムを使うお客さまの声をもとに先端技術を研究することができます。このようにお客さまが抱える課題解決と、最先端のIT技術を用いた研究開発の両方に携われる理想的な環境は他にはないと考えています

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