2019/11/1 更新 P&Gジャパン

自分を突き動かす原動力となるものが何か明確にし、見つけていくことが大切

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“自分にベスト”な1社を見極めるには?
20代15人、就職の決め手
「自分に合う会社」って一体どうすれば見つかるんだろう? その答えを探るべく、この特集では、トップカンパニーでイキイキと働く先輩たちに、就職先選びで重視したことを聞いてみた。自分に最も合った会社とは何か、先輩たちの実体験を通して、“ベストな1社”を選ぶためのヒントを教えてもらおう。

P&Gジャパン

Product Supply
Manufacturing
髙部美帆氏
宇宙飛行士を目指し、早稲田大学先進理工学研究科物理学及応用物理学専攻に進学。在学中にまだ解明されていない医療分野に興味を抱き、CTの研究に転向。2018年にP&Gに入社し、現在はP&Gのものづくり全てに関わるProduct Supplyとして活躍中

幼い頃から好奇心旺盛で、何かを生み出すことが好き。そんな私は大学時代に、まだ実現されていないX線以外の放射線を使用したCT検査の成功に向けて、研究に没頭していました。しかし途中で気が付いたのは、この研究で成果を出すためには膨大な時間がかかるということ。研究内容には魅力を感じていましたが、さまざまな挑戦を繰り返しながら短期間で成果を実感することが、私にとってモチベーションになるのではないかと考え、常に新製品を生み出す消費財メーカーへの就職を考え始めました。
当社を選んだのは、他の企業にはないP&G独自のProduct Supply(以下、PS)というポジションがあったから。PSは、製造やエンジニアリング、品質管理など、全部で六つのポジションで成り立つ部署。原料・資材の調達、生産工場の立ち上げ、生産設備の導入、プロセス開発、在庫管理、出荷など、お客さまの手に商品が届くまでの上流から下流までを担っています。世界180カ国に拠点を持つP&Gのものづくりにおいて最もコアとなる部署で、サプライチェーン全体を経験しながらキャリアを積めることに、最大の魅力を感じたのです。

若手に大きな責任を与える環境が成長を後押ししてくれた



入社後は洗濯用洗剤の『ジェルボール』の製造を全体統括するポジションに配属され、工場で『ジェルボール』を容器に詰めるためのパッキング機械の担当に。先輩のフォローのもと業務の基礎を学んでいた11月、より高品質な『ジェルボール』を供給するためのシステム設計に関するワークショップがフランスで開催され、日本からの代表としてたった一人で参加することになったのです。各国の責任者が集まる中で、良い製品を世界中のお客さまに提供するために、お互いに活発に意見を交換していく。知識や経験が不足する中での参加はプレッシャーもありましたが、各国の責任者が集い、真剣に機械について議論する場に一責任者として参加したことで、自分が携わった商品が世界中で使用されているという実感と、その製造の根幹部分を支えているという責任を改めて感じた瞬間でした。
帰国後、さらなる成長の機会となったのは、1年目から2年目にかけて実施された、二つのコスト削減プロジェクト。1年目には手作業だった工程の機械化、2年目にはパッケージのサプライヤーの変更を、テクニカルリーダーとして任されました。どちらもプロジェクトメンバーはシンガポールやベルギーなど、国内だけではなく海外のメンバーも含む数名。新しい工程で生産するために必要な機械・パッケージの改造内容を確認するためにエンジニアリングチームと連携してテストを実施。完成した商品に対して商品評価部門からデザイン調整の依頼を受け、研究開発部門と原料やデザインを調整。あらゆるリスクを想定し、専門知識を持つ各部署のプロフェッショナルたちからのさまざまな意見をまとめ、プロジェクトをリードする。決して容易ではありませんでしたが、文化や価値観が異なる各国のメンバーと何度もコミュニケーションを重ね、目標や認識のすり合わせを行うなど、お互いの視点を合わせるために試行錯誤を繰り返しました。結果、1.5億円のコスト削減に成功。その実績はアジアエリア全体に広報され、自分自身の成長の手応えを感じることができた貴重な経験でした。
これまでを振り返ると、私を突き動かす原動力となっていたのは、サポートしてくださる周りの社員の方の存在や、新人にも積極的に責任の大きな仕事を任せてくださるP&Gの社風。他社では味わえないスピード感で成長し、結果を残せたことは、私の今後の目標を達成するための、大きなモチベーションになっています。今後の 目標は、サプライチェーンの流れを理解した後に、新商品開発にコンセプトをつくる段階から携わること。皆さんも、何が自分を突き動かす原動力となるのかを見つけ、その上で企業を選んでくださいね。

この会社を選んだ決め手

将来なりたい理想像に近い先輩と一緒に働ける

新しい学びを得ることに貪欲な先輩たちと一緒に働きたいと思っていました。常に新しいことを経験したい性格なので、仕事や私生活でも楽しむことを忘れずにいる先輩が多いことは、私にとって非常に大切。P&Gにはそんな先輩がたくさんいるので魅力的に感じました

1年目から責任の大きな仕事を任せてもらえる環境

プロジェクトリーダーという重要なポジションを、入社間もない新入社員に任せることはP&Gでは当たり前のこと。興味範囲が広く、チャレンジ精神が旺盛な私は、1年目から大きな仕事を裁量を持って任せてもらえることで、スピーディーに成長できると感じました

自分の仕事の成果を日常的に 感じられる仕事ができる

自分が製造に関わった商品が世界中のお客さまに届けられる醍醐味は、世界180カ国に拠点を持つP&Gだからこそ味わえるもの。またその製品が日常的に使用されるものであるため、自分の仕事の成果を常に感じることができるP&Gは私にとって最適な環境だと思いました