2023/11/28 更新 理系学生向け

【25卒理系女子向け】戦略コンサル内定者に聞く!-理系女子就活の進め方-

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こんにちは、type就活インターン生の松本と申します!
今回初めての記事執筆ということで、はじめに軽く自己紹介させてください!

私は現在大学院の修士1年で化学系の研究を行っています。研究室は週5コアタイム有りで所謂ブラック研究室なのでしょうか? 化学系ではホワイトな部類だと言い張っていますが真偽のほどは定かではありません…

さて、JOB総研が行った「23卒 就活実態調査」※によると約9割が就活解禁の前年から就活を始めたと回答しています。すなわち大半の修士卒の学生が修士1年から就活をスタートしている、ということです。
「Job総研 23卒 就活実態調査」

この結果を聞いて皆さんはどのような感想をお持ちになりましたか?そんなもんだよね、と思われた方もいらっしゃるかもしれませんし、そんなに早くから動かないといけないの?と驚かれた方もいらっしゃるかもしれません。
(じゃあ実際どのように動けばいいの?という疑問をお持ちの方はこちらの記事をご参照ください
【2025卒向け就活スケジュール】いつから始まる?何から始める?25卒就活の全体像を理解しよう!

私が感じたことは主に2点で、
 (1)ほとんど想像通りだなあ
 (2)実際そんなスケジュールで動けるの?
ということです。

理系で研究室に配属されている方は共感してくださるかもしれませんが、修士1年は授業、研究、学会、後輩の指導、アルバイト等々…とにかくやることが多いのです。
さらに推薦での就職 (技術職) も多く、ほとんど就活をしていないという先輩も多いのではないでしょうか。

理系は"身近にロールモデルがいない"

これが理系院卒 (特に文系就職志望者) にとって就活の大きな壁であると私は考えています。
志望企業から内定をもらうまでの行動やスケジュール感が自分の中で具体化できない、ということは就活において大きなディスアドバンテージとなり得ます。

今回はこのような悩みを抱えている25卒の理系学生んへ向けて、理系院卒女子の戦略コンサル内定者へ就活に関する質問を行いました。
これから就活を本格的に取り組もうと思われている方にとって、きっと役立つ内容となっておりますので、ぜひ最後までご覧ください!

理系学生・先輩へのインタビュー

今回インタビューに答えてくれたのは…

Aさん 理系/女子/修士卒 外資系戦略コンサル/日系大手内定

理系学生の就活のスケジュールと軸

Q:まず初めに、就活の全体のスケジュールについて教えてください。
A: ざっくりとしていますが、このような形のスケジュールで動いていました。

Q: 内定先と内定獲得時期を教えてください。
A: 戦略コンサルの内定は修士1年の夏頃でした。日系大手の内定はサマーインターン経由の早期選考だったので12月ごろだったと思います。

Q: 就活の軸をお伺いしてもよろしいですか。
A: 「人の心をプラスに動かし、明るく前向きな毎日を後押ししたい」という軸を持っていました。

戦略コンサルと日系大手のコンサル選考対策

Q: 戦略コンサルと日系大手のコンサルの選考対策について、実際どのようなことを行ったのか…など、詳しくお聞かせいただけますか?
A: 戦略コンサルと日系大手について分けてお話ししますね。
まず戦略コンサルについてですが、“戦略コンサルに向けた対策”はしていないんです。
ただ内定後も含めてですが6人くらいの現役社員の方とお話する機会があったと記憶しています。

次に日系大手の選考対策ですが、インターン選考対策と早期選考対策に分かれます。
インターンの選考対策ですが特有のアイデアを必要とする課題が課せられる選考がありました。
この対策としてはOB訪問を行って選考通過者のレベル感を知ることが有効だったと思います。

早期選考では、前に述べた「人の心をプラスに動かし、明るく前向きな毎日を後押ししたい」という軸を、インターンで社員さんが仰っていた言葉の引用を用いて伝えました。
この軸のもと10年後の長期目標を説明し、そこから逆算して1年後、3年後、5年後でどのようなスキルを身につける、どのような部署で働く、等をを具体的に伝えることが大切だと感じました。
また、選考を通して自分の人間性の一貫性がぶれないようにすること、実際に働くところが想像できるようにすることを心がけていました。


Q: ケース面接対策は外資系コンサルの選考に必須というイメージがあるのですが、それはされていないということですか?
A: ケース面接対策は行っていました!ですが戦略コンサル対策として行ったわけではなく、サマーインターン全般の対策としてでした。


Q:ケース面接対策は、具体的にいつ頃にどのような方法で行われていたのでしょうか。
A: 時期はサマーインターン選考前なので4,5月くらいだったと思います。いわゆるケース対策本を一通り解いて、そのあとは就活を通して知り合った友達と壁打ちを行っていました。1日〇ページ、という目標は特に立てず、自分のペースでできるときに取り組んでいたイメージです。


Q: 就活を通して知り合った友達がいるんですね!壁打ちはどのくらいの頻度で行っていたんですか?
A: 選抜コミュニティの選考を通して知り合った方なのですが、3-4時間/週くらいの頻度で行っていました。


Q:コンサル企業の面接で選考突破をするために意識していたこと、これが内定につながったと思う点などはありますか?
A:まず戦略コンサルについてですが、質問に対して回答する時に、ある程度自分の中の「仮説」をしっかり持った上で話すことが良かったのではないかと考えています。
この「仮説」というのは、どうして今この問いを聞いているのか、という「問いの本質」の部分に対する仮説です。
この「本質」にたどり着くまでの速さ回答の精度が見られていると思いました。

日系大手の方は人間性を一貫して伝えたところだと思います。自分のありのままを出すことも大事ですが、やはり選考なので、企業にどのように認識されたいか、という「核」を持っていました。
この「核」に沿ってESから最終面接まで一貫性を持って伝えたことが良かったのではと考えています。

自己分析、OBOG訪問

Q:OBOG訪問をされていたということですが、どのようなアプリを使われていましたか?
A:ビズリーチ・キャンパス」というアプリを利用していました。
日系大手の方だと、自分がファーストキャリアとして悩んでいた職が2つあったので、それぞれ2人ずつの計4人にお話を聞きました。戦略コンサルの方はOBOG訪問という形では行っていませんでした。ただ内定後に先輩社員の方とお話しする機会を会社側が提供してくださったのでそこで6人の方とお話ししました。

Q:自己分析は行いましたか?
A: モチベーショングラフなどの一般に言われている自己分析は一通り行いました。ただ、選考の中で自己分析シートのようなものを記入するという内容のものがあり、それによってより深く自己理解ができたように感じます。

理系ならでは!研究室との両立、理系のキャリアについて

Q:理系の院というととても忙しいイメージがありますが、研究室との両立はどのように行っていましたか?
A:私の研究室は割と自由な雰囲気で実験の計画などは個人に委ねられていました。コアタイムなどもなかったですし。
なので私は研究を追い込む時期と就活を追い込む時期を分けていました。

具体的には、研究検討会が5月にあることがわかっていたので3、4月に研究を追い込み、進捗を生む、というような形でした。
また、8、9月はサマーインターンに参加していたので研究室にはほとんど行ってないです。あんまり良くないことだとは思うのですが(笑) 就活が忙しくなる時期は事前にわかっていると思うので、それ以外の時期で研究を追い込むように計画をたてるといいと思います。


Q:転職なども含め、将来のキャリアプランについて何か考えていることはありますか?
A: 選考の時は本音も建前も含めてお話しするので、先ほどの就活の軸と一貫性がないということを最初にお伝えしたいのですが(笑) 私は就活を通して絶対に掲げたい自分の夢がないな、と感じました。なので今は最終的な目標を見つけるためのキャリアを選んでいるという段階です。

そういった意味でいうと、もちろん転職も考えてはいます。転職するとしたら、自分の中で最終的な目標が定まった時だと思いますし、逆にコンサルが面白いと思ったらこの仕事をずっと続けることもあるのではないかと思っています。 将来掛けてやりたいことを探し中、という感じです(笑)


Q:Aさんは理系の修士卒ですが、技術職を選ばなかった理由はありますか?
A: 私も最初は理系の技術職志望で就活を進めていたのですが、どうしても技術職で就職するとその時点で大体のキャリアが明確になってしまうのではないかと考えました。
就活時点で自分がその製品や研究、会社を愛しているかと聞かれると、そうではないと思いましたし、就職するまでの1年でそこまで高めることもできないと思いました。なので技術職や専門職といった、キャリアが明確化してしまうと感じるものは選ばなかったです。

その他、就活に対する不安解消

Q:女性はライフイベントがあるため、それに理解のある企業を選ぶ方も多いと思いますが、Aさんの場合はどうですか?コンサルは激務のイメージがあるのですが...
A: そうですね、ライフプランを考えるうえで、実際結構むずかしいところだと思います。私自身ライフプランが具体的に定まっているというわけではないです。
ですが、育休などの制度があること、取得ができることはOB/OG訪問で確認しています。ただ、タフな人でないと子育てとキャリアの両立は難しいのは事実だと思います。仕事と家庭の時間の割き方などを伺った限りだと相当忙しいなあと感じました。どちらも両立したいという強い思いがないとやはり厳しいと感じました。


Q:私(25卒)は現時点で自分が行きたい企業に内定をもらえる未来が全く見えないのですが、Aさんはいつ頃から内定もらえそうと思いましたか?もしくは最初からいける算段のようなものがあったのでしょうか?
A:戦略コンサルは正直全く受かると思っていませんでした。本当に気が付いたらオファーをもらっていたという印象です。
日系大手の方は早期選考に呼ばれた時点である程度残っている方だという認識はありました。
しかしもしかしたら通るかも?と思ったのは本当に最終選考後だったので最後の最後までわからなかったですし、そのような受かる算段はもちろんなかったです(笑)

Q:なるほど、非常に参考になりました!ありがとうございました。

理系就活まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回インタビューしたAさんは難関企業2社から年内に内定を獲得されていましたが、これはどちらも「サマーインターン・ジョブ経由」のものでした。これにはサマーインターンの重要性が表れていると思います。

またこの記事を読んだ方は、就活を進める上で女性としてのキャリアプラン、ライフプランを改めてしっかりと考えようと思っていただけたのではないでしょうか?
これらを具体化していくためには、まずどんな企業がどんな取り組みをしているのか知ることが必要不可欠です。
女性のキャリア選択に関する記事を読んだり、合説や企業の説明会に参加することで、
しっかりと情報を集めていきましょう!

▽女性社員の、「自分らしいキャリア」の選び方についてご紹介している特集記事
私たちの「自分らしいキャリア」の選択軸

おすすめ就活イベント

就活を有意義に進めるためには、自己分析に加え企業がどんな取り組みをしているのか知ることが必要不可欠です。

「なんとなくこの企業に行きたい!」と思っている学生さんよりも、
「絶対にこの企業がいい!なぜなら〇〇だから!」とはっきり想いを言語化できる学生さんのほうが魅力的だからです。

就活を少しでも有利に進めたい方は、ぜひイベントに参加をしてみてくださいね!

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