2025/8/28 更新 業界・企業研究
広告業界の業界研究を進めている皆さん、こんにちは!
この記事では、華やかなイメージの裏にあるリアルな仕事内容から、Web広告の台頭による最新動向、将来性、そして主要な企業までを徹底解説します。
この記事を読めば、広告業界の全体像を掴み、納得のいく企業選びができるようになりますので、ぜひ最後までご覧ください。
広告業界とは、一言でいえば「企業(広告主)のマーケティング課題を、コミュニケーションの力で解決する」業界です。
その中心には、主に4つのプレイヤーが存在します。この関係性を図にすると、以下のようになります。
私たち
このように、広告会社(広告代理店)は商品やサービスを広めたい「広告主」と、広告を掲載する「メディア」の間に立ち、両者をつなぐハブの役割を担っています。
広告主から広告費(手数料)を受け取り、その対価として最適な広告戦略を企画・提案し、
最終的に「消費者」の心を動かすことで、広告主の課題解決を目指します。
手がける広告の種類は、テレビCMや新聞といったマス広告から、
Webサイトのバナー広告、SNS広告、インフルエンサーマーケティングまで非常に多岐にわたります。
また、近年では単に広告を作るだけでなく、クライアントの事業戦略そのものに入り込み、コンサルティングやDX(デジタルトランスフォーメーション)支援まで手がけるなど、その役割は大きく広がっています。
広告会社の仕事は、さまざまな専門性を持つプロフェッショナルがチームを組んで進めていきます。
ここでは代表的な職種を4つご紹介します。
🤝 |
アカウントプランナー (営業)
クライアントの課題を正確に把握し、プロジェクト全体の舵を取る「司令塔」。 |
🧠 |
ストラテジックプランナー
市場や消費者を分析し、コミュニケーション戦略の「骨格」を設計する。 |
💡 |
クリエイティブ (制作)
戦略を元に、人の心を動かすCMやコピーなどの「表現」を生み出す。 |
📺 |
メディアプランナー (媒体)
広告を最適な場所に届け、効果を最大化させる「伝達」のプロ。 |
「広告業界」と一括りに考えがちですが、実際にはこのように多様な職種が存在します。
例えば、「人と話して課題を解決するのが好き」ならアカウントプランナー、
「データ分析や戦略立案が得意」ならストラテジックプランナー、
「アイデアを形にするのが楽しい」ならクリエイティブ職など、
自分の強みや興味がどの職種で活かせるかを考えることが、志望動機を深める第一歩になります。
インターンシップなどに参加して、それぞれの職種の社員の方と話してみるのが一番のおすすめです!
華やかなイメージのある広告業界ですが、テクノロジーの進化と共に大きな変革期を迎えています。ここでは、業界の"今"と"未来"について解説します。
最大の動向は、インターネット広告費がテレビメディア広告費を上回り、市場の主役になったことです。
それに伴い、Web広告やSNS広告、動画広告などのデジタル領域に精通した人材の需要が非常に高まっています。
従来のマス広告の知識だけでなく、デジタルマーケティング全般のスキルが必須となりつつあります。
広告配信を自動化・最適化する「アドテクノロジー」や、AIの活用が急速に進んでいます。
データに基づいてリアルタイムに広告効果を改善する「運用型広告」が主流となり、データ分析能力やテクノロジーへの理解が、職種を問わず求められるようになっています。
広告会社の役割は、単なる広告制作・出稿にとどまらず、クライアントの事業そのものを支援する「ビジネスパートナー」へと変化しています。
DX支援、新規事業開発、ECサイトの構築・運用支援など、より上流の経営課題にまで踏み込むケースが増えています。
この変化に対応できなければ厳しい一方で、コミュニケーションを通じて課題を解決するという業界の本質的な価値がなくなることはありません。
むしろ、新しいスキルを学び続け、変化を楽しめる人にとっては、活躍の場が大きく広がっていると言えるでしょう。
広告代理店は、その成り立ちや得意領域によっていくつかの種類に分けられます。
自分に合った企業を見つけるために、それぞれの特徴を理解しておきましょう。
人気の高い広告業界の選考を突破するためには、しっかりとした準備が欠かせません。
ここでは、ES(エントリーシート)や面接で差がつくポイントを解説します。
「コミュニケーションで人を動かしたい」という想いは、広告業界を目指す上で素晴らしい第一歩です。
「世の中のどんな課題を、広告の力でどう解決したいのか」「数ある広告会社の中で、なぜその会社でなければならないのか」を、自分の経験と結びつけて具体的に語れるようにしましょう。
企業の過去のキャンペーンや強みを研究し、自分とその会社の接点を見つけることが重要です。
広告業界の選考では、特に以下のような力が重視されます。
現状を分析し、物事の本質的な課題を見つけ出して、解決へと導く力。
世の中のトレンドや新しいテクノロジーを常に追いかけ、自分の知識を更新し続けるアンテナ。
様々な専門性を持つ多様なメンバーと協力し、一人では成し遂げられない大きな成果を生む力。
「正解」が一つではない問いに対して、最後まで諦めずに考え抜き、アウトプットを出す精神力。
これらの力を、サークル活動やアルバイト、学業などでの具体的なエピソードを交えてアピールしましょう。
➡エントリーシート(ES)の書き方はこちら
「最近気になった広告は?」「好きな広告は?」という質問は、面接の定番です。
日頃からテレビやWeb、街中の広告にアンテナを張り、「この広告はなぜ作られたのか?」「ターゲットは誰か?」「自分ならどうするか?」といった視点で自分なりに分析・考察する癖をつけておくと、説得力のある受け答えができます。
大手広告業界内定者の声
中井 真凜 さん(仮名)/ 東京大学・文系学部
自己分析 (大学3年10月~): 先輩からいただいた自分史を基に、なぜその経験をしたのか、どんな時に喜びを感じるのかを具体的に掘り下げました。これがESや面接での引き出しを増やすことに繋がりました。
GD/面接練習 (大学3年10月~): 選考で必須だったので、先輩や大学のキャリアセンターを活用して実践的な練習を重ねました。
コンサル業界の5days インターン
\ Pick Up /
元々「日常生活に仕事が還元され、マーケティングに関われる仕事」を軸にコンサル業界も見ていました。インターンで業務理解が深まった結果、「自分はコンサルより広告業界に行きたい」という就活の方向性が明確になったので、良い機会でした。
広告業界は変化が激しく、常に学び続ける姿勢が求められる厳しい世界ですが、それ以上に世の中を動かすダイナミズムとやりがいのある仕事です。
この記事を参考に業界研究を深め、ぜひ納得のいくキャリア選択をしてくださいね。
A:好奇心旺盛で、世の中のトレンドや新しい物事に敏感な人です。また、多様なメンバーと協力して一つの目標に向かうのが好きな人、論理的思考力と創造性の両方をバランスよく使える人、そして何よりもクライアントの課題解決に情熱を注げる人が向いています。
A:必ずしもそうではありません。総合大学出身でクリエイティブ職として第一線で活躍している方はたくさんいます。選考では、アイデアや企画力、表現力が問われますので、学生時代のコンペ受賞歴や自主制作した作品などをまとめたポートフォリオ(作品集)で、自身のセンスやスキルをアピールすることが重要になります。
A:たしかに、クライアントの都合や大型案件の納期前など、時期によっては忙しくなることもあります。しかし、近年は業界全体で働き方改革が進んでおり、長時間労働を是正する動きが活発になっています。フレックスタイム制やリモートワークを導入する企業も増えています。企業の採用サイトやOB・OG訪問などで、実際の労働環境について確認してみることをおすすめします。
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執筆:type就活編集部 増野杏奈
株式会社キャリアデザインセンター入社後、年間20件以上のイベント運営や就活記事執筆など、type就活のサービス運営を担当。
入社8か月で、累計2000PVを超える記事を執筆するほかオリジナルイベントを6件企画し、就活生向けの情報発信を行う。
公式X:https://x.com/typeshukatsu
公式Instagram:https://www.instagram.com/typeshukatsu/
監修:森雅基
2009年、キャリアデザインセンターに新卒入社。6年間、広告営業に従事。大手企業中心の営業チームにて、主に大手コンサルティングファームや外資系投資銀行を担当。ボストン コンサルティング グループ、アクセンチュア、ゴールドマン・サックスなどの採用支援を行っていた経験を活かし、2015年より企業向けの商品企画やマーケティングを手掛ける。現在、type就活の事業責任者。