就活では、志望する企業に自分をアピールしなければなりません。ただ、自分の強みがわからず、迷ってしまう人も多いでしょう。今回は「影響力」という強みを紹介していきます。あなたの過去の経験に、重なるような部分がありましたら、是非、就活のアピールポイントの一つにしてください。
まず、会社では、様々な課題に対処していかなければなりません。「難しい仕事内容」「複雑な人間関係」「働きにくい職場環境」などなど。このような状況において、受け身のままだと、課題はいつまで経っても、片付きません。あなたも、そのような経験をもったことはないでしょうか。「自分がやらなきゃ、まったく終わらない・・・」という絶望的な経験です。それでも、学生時代は、何とか切り抜けられる環境かもしれません。自分以外に責任を取ってくれる人もいたのではないでしょうか。しかし、仕事においては、逃げられないことが多いです。職場の中では役割が与えられ、その役割を果たせなければ、職場からの信用を失います。職場からの信用を失うと働き続けることも、心理的に難しくなるでしょう。そのため、簡単に諦めたとは言えないのが仕事です。仕事には、主体的に課題を解決していく必要がつきまとうのです。そこで、求められるのが、「周囲への影響力」です。
それでは、「周囲への影響力」とはどのようなものでしょうか。具体的には、「どれだけ人を動かせるか?」になります。「人を動かす」には、大きく二つの種類があります。一つ目は、「自分より偉い人」を動かせるかどうかです。例えば、お客様からのクレームがあなたの責任で発生したら、あなた一人で解決することはできないかもしれません。上司や役員に動いてもらう必要もでてくるでしょう。その際、上司や役員のような「自分より偉い人」を動かせる説得力や信用力などがあれば、課題も主体的に解決できるようになります。二つ目は、「多くの人数」を動かせるかどうかです。会社の仕事は、一人では完遂できない課題が多くあります。ただし、複数人数であれば、簡単に解決できるようなことも多いのです。そのため、職場メンバーの大半からあなたの意見に賛成が得られるような状況であれば、協力も得やすくなり、主体的に課題も解決できるようになります。
このように「自分より偉い人」や「多くの人数」を動かせる影響力を持っていれば、困難な仕事の課題があっても、主体的に解決していくことができるようになります。周囲を巻き込むことで、自分以外の力を主体的に活用することができるということです。そのため、会社では、「周囲への影響力」を持つ人材が必要とされます。なぜなら、仕事の課題は必ず発生し、解決できなければ、会社は存続していけないからです。影響力といっても、「強引さ」や「脅し」などでは、人はついて行きません。周囲を納得させて、信じてもらえる行動が必要になります。
さて、あなたに影響力はあるでしょうか。過去の経験で、「自分より偉い人」の協力を得た経験はあるでしょうか。また、課題解決のために、「多くの人数」から協力を得た経験はあるでしょうか。もし、そのような経験があるのであれば、あなたには「影響力」という強みが隠されているかもしれません。
【20卒、19卒向け】就職活動やインターンイベント、セミナーに簡単登録 →新規会員登録・エントリーはこちらから
文:丸山 智士(就活系Twitter:就活生に知られたくないっ!※フォロワー9万以上)
著書:不安を自信に変える!就活面接【正しい】答えかた/秀和システム