どれだけ人としての器が大きいか?人に優しい。何事にも動じない。見ている視点が広い。などなど、様々な基準がありますが、一般的に社会で器が必要とされているものは何でしょう?それはもちろん、管理職です。バイトのリーダーでも、ゼミ長でも、サークル代表でも、一人よがりの人では誰もついていかないですし、そもそもそのような人は、管理職にはなれないでしょう。
そこで、器の大きさとは何か?一つの仮説として、その人の部下の人数に比例するものがあります。つまり、部下が多ければ多いほど、認められている根拠がその人にあるはずです。5人の部下。50人の部下。100人、1000人、5000人の部下。器の大きさは同じでしょうか?同じ視点で物事を考えているでしょうか?部下の人数によっても、個人という視点を越えて、周りのことを俯瞰して考えているはずです。
さて、面接ステップにおいて、皆さんは上記を意識して面接に挑んでいるでしょうか?
伝えたいことは二つあります。まず一つ目は、あなたが面接で自分のリーダー経験について話をするとき、自分のことだけを話していないかと言うことです。数十人のトップであるはずのあなたがメンバーとどのように関わっているのか、全く見えてこないことがあるのです。その時に面接官はこう思ってしまいます。「また、肩書きだけのリーダーだ。面接のための嘘だな」と。社会人になると従える人の数だけ、リーダーとしてのエピソードが生まれます。あなたがリーダーになった根拠と、リーダーとして実際に何をメンバーに対して行ったかをしっかり伝えましょう。
二つ目は、面接官の部下の人数を見極めることです。一般的に一次面接官は若く、役職も低いことが多いです。主に現場で働く社員で、部下がいても多くはありません。つまり、視野は狭く、器もまだまだ小さい社員です。そのため、自分の同僚になった時に「他のメンバーと一緒に働いてうまくいくか?」という狭い視野で評価することが多いのです。二次〜三次面接になるにつれて役員クラスが出てくるでしょう。その時は現場で働けるか?という視点はもちろんのこと、将来会社を託していけるかどうかという長期的な視点で、面接評価をしています。当然、面接評価も厳しくなっていくのです。
もし、最終面接まで行っても、何度も不合格となってしまうあなたは、役員クラスには視野が狭いと評価されているかもしれません。面接でリーダー経験の話をするならば、複数のメンバーのことを考えて、あなたが何をしたのかを話してみましょう。一次面接から最終面接まで進んでいくにつれて面接官の視野も変わります。一次面接も最終面接も全く同じ感覚で話をしているあなたは、面接官の部下の人数と評価視点も想像してみましょう。
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文:丸山 智士(就活系Twitter:就活生に知られたくないっ!※フォロワー8万以上)
著書:不安を自信に変える!就活面接【正しい】答えかた/秀和システム