2021/12/2 更新 自己分析

ES記載は想像や想いではなくエピソードを根拠として書くのがコツ

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就活のエントリーシート(ES)の記載に悩む人も多いでしょう。上手く文章がまとまらなかったり、一貫性が無かったりと、ESを書くのが難しいと嘆く人も少なくありません。それでは何故、難しいと感じるのでしょうか?それは、記載している内容に根拠が伴ってないからです。ESを書くのが苦手な人の特徴として、想像や想いですべての内容を書いているからです。想像や想いというのは変わるものです。だから、一度書いても、こっちのほうが良いのではないかと堂々巡りが始まってしまいます。そうならないためにも、あなたの過去のエピソードを根拠にすることをお勧めします。

例えば、ESテーマが「自己PR」だったとします。就活生Aさんは自分の性格を想像して「粘り強さ」をPRポイントとして、「会社も休まずひたすら働ける」という想いをESに記載しました。ただ、これは根拠がありません。面接官がこのESを読んだとしても「本当に働き続けられるのかな?」と疑われて面接でも突っ込まれるでしょう。何よりも自分でもしっくりこないレベルの内容なので、思考の堂々巡りが始まってしまいます。ここで堂々巡りを防ぐためには過去の経験を振り返ることが重要です。例えば、この就活生Aさんのアルバイト先では、仕事の種類が多く、作業を覚えることがとても大変でした。そこで、自分で仕事の種類をリスト化して整理したことを思い出します。さらに、そのリストを先輩や同僚と共有して、業務の優先順位を決めて、作業の効率化につなげていました。このような過去のエピソードを根拠にすると自己PRは「作業効率の改善力」を中心に書いていけるようになります。

さらにESの具体性を高めるコツは定量情報を加えることです。上記の仕事の種類で言えば、37種類あって、そのうち毎日必須で行う作業は20種類。ただし、10種類は毎日行う必要はないのにルーチンワークになっていた。そのため、自分が中心になり、1週間の中で作業を振り分けて作業効率を向上させた等の内容を記載するだけで、内容が一気に具体的になります。また、このようなエピソードを一つ思い出すと芋づる式に他の経験も思い出すはずです。それらの過去のエピソードをストックしながら、志望先の会社の志望職種ごとにESを使い分けるようにできると初期選考の合格率もぐっと向上できるようになります。

ESを書く時は、想像や想いに頼ることはせず、自分の過去のエピソードを根拠にすると記載内容を迷わなくなるようになります。想像や想いは他の就活生と内容が被ることも多くなり面接官へのインパクトも弱くなります。ただし、あなた自身の過去のエピソードを盛り込むとオリジナリティを創出できるとともに、説得力や具体性も高まります。ESを記載していくにはまず自分の過去と向き合う時間をしっかりと取りましょう。

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文:丸山 智士(就活系Twitter:就活生に知られたくないっ!※フォロワー8万以上)
著書:不安を自信に変える!就活面接【正しい】答えかた/秀和システム