面接で重要なことは、時間と言葉の密度です。面接時間は限られています。長くても1時間ぐらいで短ければ15分という面接もあるでしょう。その際に面接官に全く響かないことを話していても評価されることはありません。それでは面接官に響く言葉とは何でしょうか?それは、面接官が働いている会社で活躍できそうと思わせる言葉を伝えることです。もっというと、面接官が「あなたを自分の部下にしたいな!」と思わせる言葉です。
就活生の中には、面接で志望先の新しい事業プランを提案する人も少なくありません。決して悪いことではありませんが、面接官に響くかどうかはある意味博打になってしまいます。その提案内容が本当に革命的だったり、面接官が企画開発部などの人材であれば興味を持つかもしれません。ただ、クオリティを求めなければ提案やアイディアは誰でも簡単に出せます。それよりも会社で難しいことは新しい提案を実行する人材が足りていないことです。特に新入社員には、具体性のない提案やアイディアよりも、仕事に対する主体的な行動力を求められます。言い換えると面接では、面接官に「主体的に行動できる人材」であることを過去の経験から伝えてください。それが面接攻略のカギとなります。
面接官に「主体的に行動できる人材」であることを伝えるにはどのようにすれば良いのでしょうか。まずは志望先の会社で活躍している人材にあたりを付けることが肝心です。例えば、クラウドシステム提供会社の営業職に志望しているとします。単純に営業職という観点からすると、提案力であったり売り上げ貢献につながる自己PRがポイントになると思います。ただし、会社説明会やOB訪問で先輩社員に話を聞くと、その会社の営業職はSEとともに顧客要望を聞いてシステムをカスタマイズしていくことが一番求められるそうです。このような情報を事前に仕入れることができていれば、面接対策も行いやすくなります。この会社での営業職は営業力よりもカスタマイズのヒアリング力のほうが求められると把握し、過去の経験からヒアリング力をアピールしていくと、面接官に響きやすくなります。つまり、あなたが志望する会社の職種では何が仕事で求められているかを把握できていれば、面接官へのアピール内容の精度もぐっと高めることができるようになるのです。
ついつい面接では、時間が限られているにも関わらず、準備してきた内容を一方的に話してしまいがちになります。それは、面接官の聞きたいことを無視して、自分の自慢大会になってしまう可能性ありです。面接では目の前の面接官に集中して、この人が興味ありそうなことにアンテナを張りながら話してください。面接官から追加質問がある場合は、面接官が興味を持った内容なので、そこを深く話していきましょう。そのためには、事前に志望先の職種で何が求められているかをリサーチすることを強く推奨いたします。
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文:丸山 智士(就活系Twitter:就活生に知られたくないっ!※フォロワー8万以上)
著書:不安を自信に変える!就活面接【正しい】答えかた/秀和システム