2019/2/28 更新 面接対策

面接官がお地蔵さんだったら会話できますか?コミュニケーション能力を高めよう!

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面接は非常に難しいコミュニケーションが求められます。今回は面接の会話のコツを紹介していきます。就活の1次面接や2次面接では、就活生は緊張して上手く話せず、面接官も緊張していて変な質問をしてしまうシーンが散見されます。お互い面接という非日常的なコミュニケーションに慣れていないからです。1次面接や2次面接は現場の若手社員が面接官となることも多く、しっかり面接教育されていない方も多いのが現実です。

普段、気心知れている家族や友人であったら、会話が噛み合わないことは少ないでしょう。ただし、面接では、就活生と面接官の間で会話が噛み合わなくなることが非常に多いです。就活生はちゃんとアピールしなければと意気込み、面接官はちゃんと質問しなければとお互い必死になってしまうからです。つまり、面接では落ち着いた会話になりにくいということです。本来は優位的な立場である面接官が就活生の良さを引き出すような質問や会話をすることを求められますが、そんな余裕がある面接官は少ないです。きちんと面接技法を面接官に教育している企業は少ないからです。そして、面接で上手くコミュニケーションが取れなかったことを面接官は就活生の責任にしがちです。面接官自身の面接スキルが足りないことが原因にも関わらず、就活生のコミュニケーション能力が低いと評価されてしまうのです。だからこそ、就活生のあなたは、しっかりと面接官と会話することを意識しなければなりません。そこで今回は、会話というコミュニケーションをゲームで体感してもらいましょう。

まず、あなたの友人を2人つかまえて、3人1組になってください。一人目が話し手で、二人目が聞き手、三人目がオブザーバーとなります。一人目の話し手は、面接を想定した自己紹介をしてもらいます。ここで二人目の聞き手は、お地蔵さんになっていただきます。お地蔵さんは、ただただ黙って、相づちやうなずきもせず、顔も無表情で体も動かないようにしてください。そのお地蔵さんに向けて話し手が60秒間、話を続けるのです。時間はオブザーバーが管理してください。実際にこのゲームをおこなってみると、黙って反応がない相手に対して話を続けることが想像以上に難しいと体感できると思います。聞き手側も話し手の言葉に頷きや相づちを我慢することが大変かもしれません。60秒経過後、オブザーバーはストップをかけて、話し手と聞き手は体感したことをオブザーバーに伝えます。これを役割交代しながら計3回行ってください。このゲームが面接に活きることは、二つあります。一つ目は、相手の反応が無い中で話し続ける忍耐力が付きます。こういったゲームが練習となって、お地蔵さんの面接官に出くわしたとしても狼狽えなくなります。二つ目は、面接官が話しやすくなるようにあなた自身が会話に反応できるようになります。面接は少なからず緊張すると思います。その中で心の余裕が無くなってしまい、ついつい面接官からの会話に無反応になってしまいがちです。すると、面接官からコミュニケーション能力が低いと評価されてしまうのです。あなたは、このお地蔵さんゲームを通じて、相づちや頷きをすることで、相手が話しやすくなることに気付けると思います。会話は1人ではできません。2人以上で成立するものです。しかし、面接官の中にはお地蔵さん体質の方も少なくありませんし、就活生も緊張してお地蔵さんになってしまいがちです。面接官に会話が上手くいかないことをあなたのせいにされないよう、しっかりと面接では頷きや相づち、受け答えといった反応を意識すると良いでしょう。このような基本的な会話の反応ができるか否かが面接合否に繋がっていくことを忘れないようにしてください。

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文:丸山 智士(就活系Twitter:就活生に知られたくないっ!※フォロワー9万以上)

著書:不安を自信に変える!就活面接【正しい】答えかた/秀和システム