あなたは子供の頃、砂場遊びをしたことはあるでしょうか。例えば砂の山を作る際、すぐ壊れないように、水で固めるような工夫をしなかったでしょうか。友達の中には、もっと面白い工夫をする子もいたかもしれません。レベルが高い砂のお城を作った上に、ペットボトルなどを利用して、川を作るような工夫をした子もいるかもしれません。手が汚れることを嫌がる女の子には、その水汲み係として任命したり、力がある子には石を持って来てもらったり、皆で楽しく遊びに参加できる工夫を作った子もいるでしょう。そのように様々な工夫ができる人は、社会に出たら出世するかもしれません。
何故なら、誰もが遊べる仕組みを工夫して作る癖を持っているからです。仕事で言えば、誰もが売れる商品や誰もが楽しめるようなサービスには、必ず仕組みがあります。その最たるものが遊園地だと思います。人の夢や娯楽という感情に訴えて集客し、イベントやアトラクションで入園者の満足を創出し、リピーターや利益を増やしていく。
つまり、遊園地は、ファンやお金を生み出す仕組みを作らなければ存続できないのです。また、その利益でさらに斬新なアトラクション等を作って、ファンを飽きさせない工夫も必要でしょう。
さて、学生時代にあなたは、上記のような仕組みを意識して作ったことはあるでしょうか?大それたことでなくても構いません。例えば、部活の部長として練習メニューを作って、チームを勝利に導いた。さらに、その練習メニューを後輩にも伝えて、後輩も優勝につながるような仕組みを工夫して作った。つまり、継続的に勝率が上がる仕組みを作ったことはないでしょうか?例えば、スーパーのアルバイトをしていたと仮定します。そこで、お客様から問い合わせの多い商品を店舗の目立つ配置に移動して、問い合わせを減らしたような工夫をしたことはないでしょうか?上記のような利益を生み出し続ける仕組みや効率を上げる仕組み、マイナスの状態をプラスに持っていく仕組みを学生時代に作ったことはないでしょうか?
ポイントは、その仕組みが「継続的」に効果を発揮し続けているかどうかです。会社は、
現状を改善できる人間を求めています。何故なら、新しい風を吹き込まなければ、会社は衰退していくからです。だからこそ、工夫することで利益や改善効果を出し続けられる人材は、極めて貴重と高評価されます。それは、企業の求める人物像を越えた絶対的な評価基準です。
どのような企業にも、欲しがられる人材をアピールすることが内定を獲得する1番の仕組み作りです。今一度、「継続的に効果を発揮した仕組み作り」という視点で、あなたの過去の行動を振り返ってみてください。そこに、あなたが企業にアピールできる強みが見えてくるかもしれません。
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文:丸山 智士(就活系Twitter:就活生に知られたくないっ!※フォロワー9万以上)
著書:不安を自信に変える!就活面接【正しい】答えかた/秀和システム