面接が始まり、最初に聞かれる質問の回答までに、面接官にとってのあなたの第一印象は決まるでしょう。もし、序盤の印象が悪くなってしまうと、後半の面接で挽回するのは、難しくなります。就活が始まって、一次面接で落ち続ける学生の傾向としては、第一印象で失敗している人が多いのです。今回は、第一印象について、紹介していきます。
就活における第一印象は、服装やマナー、話し方を含めて、社会人と話すことに対して、ちゃんと意識を持っているかどうかが問われます。例えば、あなたがスマホを変えようと店舗に行って、担当者の印象が悪かったらどう思うでしょうか?ぼさぼさの髪の毛で、ワイシャツも出ていて、しゃべり方も雑だとします。嫌だな〜と感じますよね?まず、就活において、身だしなみを整えることは、最低限のマナーです。面接官が手に持っている評価シートに身だしなみやマナーのチェックポイントがある会社も少なくありません。無難なスーツや髪形にするのは、相手に変な印象を与えないためです。どんなにあなたが優秀な人であっても、第一印象で「うちの会社には合わない」と判断されたら、不合格まっしぐらです。
次に第一印象を左右するのが、序盤の質問への回答です。それでは、序盤の質問では、どういう点を見られているのでしょうか。あなたのアピールポイントの確認はもちろんですが、大前提として、「社会人としっかり話せる人材」であるかを見られています。具体的には面接時に社会人に合わせた言葉を意識して使っているかを評価されています。言葉というものは、相手に理解されてはじめて意味を持ちます。大声や小さな声、丁寧な口調も、あなたの一つの言葉の情報です。その言葉の情報一つ一つが、積み重なって評価に繋がります。面接の評価を良くするためには、社会人としての自分らしい話し方を覚えることが重要です。そのためには、異なる世代と話せる共通言語を理解しなければなりません。よく就活本で新聞を読むことを推奨している背景は、新聞の情報が社会人との共通言語になるからです。実は、ほとんどの面接官は就活時期しか学生と話しません。通常のビジネスにおける業務がメインだからです。学生が使う共通言語とは遠いビジネス社会という環境に身を置いた共通言語を使っています。例えば、あなたが小学生と久しぶりに話す機会ができて、うまく調子を合わせて話せない人も少なくないでしょう。うまく話せる人は、きっと小学生に合わせた共通言語を使っていると思います。つまり、面接では、社会人に合わせた言葉を使う必要があるのです。そのために、社会人と話す機会を積極的に増やすことや、新聞などの社会人が知っている情報をインプットする意識を持つことが重要です。そういった努力が、面接官とのスムーズな会話に繋がり、好印象を与えやすくなります。
自分らしくありたいと思うことは重要です。ただ、社会という枠の中では、他人との連携が重要になります。その中では、やはり、第一印象に気を使えるかどうかは、社会人として問われるスキルの一つです。就活スーツを着るのは、没個性ではなく、個性を活かすための事前準備です。一度、面接における自分の第一印象を客観的に見つめなおしましょう。
文:丸山 智士(就活系Twitter:就活生に知られたくないっ!※フォロワー9万以上)
著書:不安を自信に変える!就活面接【正しい】答えかた/秀和システム
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