就活やインターンの面接に合格するためには、しっかりと面接官の聞きたい質問に答える必要があります。「そんなの当たり前だろっ!」と思うかもしれませんが、これができない学生がとっても多いのです。何故なら、面接官が質問した内容に加えて、自分の用意してきた面接ネタを無理矢理話してしまい、結果として聞きたい質問からズレた回答となってしまうからです。もちろん、ズレた回答の連発は、面接評価が悪くなるでしょう。
さらに、面接の質問が始まる前から、面接官にマイナスの印象を持たれる人も少なくありません。人間は、初めて会って数分で、相手の印象を決めてしまうと言われています。面接官も同じように、あなたの最初の印象で、あなたの合否を決めてしまう人もいるのです。残念なことに「あなたの話を聞く前から、面接官の好き嫌いで、マイナス評価から始まる面接」もあるのです。しかし、これはおかしいことではなく、普段、あなた自身も行なっていることです。
さて、初対面の人と話す時、なんとなくその人が危害を加える人かどうか、話し続ける必要があるかなど、感覚的に見極めていないでしょうか。そこまで意識していなくても、誰かと一緒にいて「なんか怪しい」とか「つまんないな〜」とか感じたら、その人から離れようとすると思います。これは、あなた自身が相手にマイナス評価をつけていることになります。ただし、面接は一定時間ではありますが、面接官に序盤でマイナス評価をつけられても、話を聞いてもらうチャンスはあります。つまり、面接の受け答えでマイナス評価を挽回することはできるのです。面接の評価を下げないための最初の一歩は、面接官の質問に対して、しっかりと答えることです。面接官の質問の意図を汲み取る意識を持ちましょう。
例えば、友人から「来週の日曜日は暇?」と聞かれた質問の意図には、「暇だったら、遊ぼうよ!」というニュアンスが含まれています。誰かに「好きな食べ物ある?」と言われたら、「一緒にご飯食べたいな」というニュアンスが隠されているかもしれません。このように、質問には裏の意図があります。面接官に「学生時代にがんばったことを教えてください」と聞かれたら、「過去の経験から、当社で活かせる行動事例を教えてください」という裏の意図があります。面接官が本当はどういうことを聞きたいのかを意識しましょう。意識しながら面接経験を増やすことができれば、何をしっかりと答えればよいのか、自分の答えが見えてくるでしょう。自分がアピールしたいことはたくさんあると思いますが、まずは、面接官の聞きたい質問にしっかりと答えることを必ず守ってください。
文:丸山 智士(就活系Twitter:就活生に知られたくないっ!※フォロワー9万以上)
著書:不安を自信に変える!就活面接【正しい】答えかた/秀和システム
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