あなたは、面接官から質問された際に、どのような順番で答えているでしょうか?回りくどく答えているあなたは、損しているかもしれません。短い面接時間の中で、面接官にあなたの話を理解してもらうには、面接官の想像力を借りるのが一番効率的です。そのためには、質問に対する回答を一言最短で伝えて、その後のストーリーを面接官に想像してもらうのがコツです。
例えば、面接官から「会社までの道のりは迷わなかったか?」と聞かれた際に、「駅から出で、しばらく歩いたのですが、細い道があったので、少し迷ってしまいました」と答えるかもしれません。この時、面接官は最後の言葉まで、あなたが迷っていたか不明のまま、話を聞いていることになります。ここでの最短の一言は、「少し迷いました。」になります。その後、「少し迷いました。駅からしばらく歩いたところがわかりにくかったです。」になります。面接官は、回答から少し迷っていると理解した後に、その後の補足を聞くので、迷った理由も理解しやすくなります。
同じように、面接官から「志望動機」や「自己PR」、「学生時代に頑張ったこと」を聞かれた際、あなたはどのように最初の一言を話しているでしょうか?回りくどく話せば話すほど、面接官の理解は難しくなります。ただ、はじめに一言最短の結論を伝えておけば、面接官はあなたの言葉足らずの部分も勝手に想像してくれるようになります。伝えたいことは、まず、結論を言ってから、補足情報を加えていくと良いでしょう。面接は友人との楽しい会話ではありません。あなたの良さを面接官に理解してもらうための会話です。面接官を楽しませようと話のオチを最後に持ってこようとして、面接時間終了で話せなかったら、あなた自身も決して笑えないでしょう。
あなたが何の話をしようとしているか面接官が不明のままだと、面接官の理解度も低くなります。例えば、マラソンで行き先もわからずに走らされ続けたらどうでしょうか。きっと辛くなると思います。面接官の感覚も同様です。就活生の話の行き先がわからないまま、聞き続けるのは辛いでしょう。ただし、話の結論というゴールが先にわかっていれば、話の長さも予想でき、安心して質問もしやすくなることでしょう。面接は、あなたが先に走って、面接官が追いかけてくる追走です。決してあなた一人で独走しないよう、先にゴールを明確にしてから、補足の情報を伝えていくという順序を心掛けてください。
(文:丸山 智士 著書:不安を自信に変える!就活面接【正しい】答えかた/秀和システム)
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