2023/7/5 更新 面接対策

面接官も上司から詰められる評価根拠とは?

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あなたは面接官がどのような人であるかを考えたことがあるでしょうか。
面接官も一人の社会人であり、会社では周りから厳しく評価される立場です。今回は2次面接あたりで登場する中堅社員の仕事状況をイメージしてみようと思います。何故なら、相手の状況を知ることであなたの話し方も相手に伝わるように変えることができるからです。

企業で働く面接官のイメージとは?

イメージする中堅社員の年齢は30代中盤(課長クラス)です。
社会人経験は10年を超えています。部下や後輩も多くいて、上司(部長クラス)もいる状況です。俗に言う社内上下関係の板挟みにあう層になります。

部下後輩からの要望を聞かなくてはならず、上司からの指示も受けなければなりません。さらに平社員ではないので、結果も強く求められます。
部下の教育も行わなければなりません。結果が中々だせない部下もいます。そういう部下に限ってたまたまラッキーで成果を出したにも関わらず、評価をあげてくれとうるさく言われます。また、自分では大した行動はしてないのに、チームの成果を自分がやったかのようにアピールしてくる部下もいます。

ただ、課長としては成果を再現し続けられる部下じゃないとなかなか評価をあげることはできません。何故なら、部長から部下の評価を上げる承認がもらえないからです。評価をあげる=給料をあげることに直結します。簡単な判断はできません。

そのため、部長から「何故、〇〇さんが高い評価になるのか根拠を教えてくれないか?」と言われても「たまたまラッキーだったから・・・」「偶然、良いチームだったから・・・」と曖昧なことは答えられません。部長から「人を見る目が無い奴だ」と自分自身が低い評価になってしまうからです。

それだけ、人を評価するのは難しく、説明根拠が必要となるのです。

例えば部下の中に、チーム内で自らリーダーシップを取って、全体のスケジュールやTODOを皆の意見を聞きながら作り上げてしまう人材がいたとしたらどうでしょう。上司から「評価をあげる根拠は何?」と聞かれても実際の本人の行動事例が根拠としてあるので、説明できるはずです。
このようにあなたを面接している面接官は、部下を評価する人であり、自身も上司に評価されている人なのです。

面接では評価の根拠が伝わる自分なりの成果を伝えよう

さて、あなたが面接官に話している内容を振り返ってみてください。
たまたまラッキーで手に入れた成果を自慢してないでしょうか?
他人の成果を横取りしてアピールしていないでしょうか?

私は決してそれを悪いとは言えません。ただ、あなたが大した行動をしていないことがばれているかもしれません。
どうしても面接で高い評価を得たいがために、大きな成果があることを伝えようとしてしまう気持ちはわかります。ただ、自分が行動していないことをばれずに話し続けることは非常に困難です。嘘が見破られて、逆に不合格になる可能性が高いです。面接官が合格させるための根拠を人事部や次の面接官に説明できないから不合格になるのです。

たとえ小さな成果でも自分自身で課題を見つけて、実際に解決していった行動事例を面接では話しましょう。その行動事例が志望先の企業が求めている行動かもしれないからです。

例えば「私の強みはコミュニケーション能力です!」というならば、色々な価値観の異なる人とコミュニケーションを取らなければならない課題があり、自分自身で考え、解決した行動のエピソードなどを面接官に伝えましょう。それが評価の根拠となり、面接合格につながります。

まとめ
・面接官がどんな人かをイメージすることで、自分が何を伝えるべきかを変えてみよう!
・評価をされたいために成果を盛るよりも、自分自身で見つけた課題と解決した行動事例を話す方が志望企業に合う可能性が高い!
・エピソードは評価の根拠が伝わるような内容にしよう!



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文:丸山 智士(就活系Twitter:就活生に知られたくないっ!※フォロワー8万以上)
著書:不安を自信に変える!就活面接【正しい】答えかた/秀和システム