2021/10/6 更新 面接対策

最終面接の目的と評価ポイントは?

  • コラム
  • 就職活動
  • 面接

企業が最終面接を行う目的は、もちろん内定者を決定するためです。最終面接を意志確認の場としている企業もありますが、大半はしっかりと不合格者を見極めています。なので、通常の面接と同じくらいの確立で不合格になります。そのうえ、最終面接はその企業の役員であることが多い。つまり、企業のトップ層であり、あなたが志望する企業の従業員を束ねている最終決裁者にあたる人物です。今までの現場社員や部長クラスとは、違った視点であなたを評価します。

それでは、最終面接では何を評価しているのでしょうか?答えは、「最終面接官との相性」です。最終面接まで残ったということは、内定を出すに値する人だと認められていることは間違いありません。ではなぜ、そこで落とされてしまうのか?シンプルな話、「最終面接官に気に入られるかどうか」がポイントになります。例えば、あなたが仲間内で長期旅行をするとします。その時に、あなたが仲間を選ぶ権利があったとして、あえて気が合わない人と一緒にいくでしょうか?同じように、会社として平均生涯賃金3億円弱を払う仲間を、役員が面接で選ぶとしたらどうでしょう?同じ能力を持った人材を他にも選べるのにも関わらず、あえて、気が合わない人を選ぶ必要はないでしょう。選ぶとしたら、よほど会社に功績をあげると確信できる人材だけです。

つまり、最終面接は「最終面接官との相性」が評価に大きく影響します。最終面接官が気に入らないことがあなたにあれば、即不合格になってしまうでしょう。そもそも、最終面接官は役員クラスであることが多く、会社でも極めて偉い人になります。仕事でも的確な情報を報告されていることに慣れており、判断能力も高いでしょう。何よりも、会社を動かしているプライドがあるはずです。当たり前ですが、その会社の従業員さえ、気軽に話せない存在なのです。そんな最終面接官相手に、「何とか良いことを言って評価されよう!」と気合いを入れても、裏目に出てしまうことが多いでしょう。

最終面接官との相性を良くするためには、会話を重視してください。会社の役員クラスが面接官なのですから、偉くて当然。会社でも、従業員は役員の話すリズムに合わせて、気を使って会話をしているはずです。役員が質問してから的確に答え、役員が質問してから的確に答え、役員が話そうとすれば自分の話をやめて、しっかりと役員の話を聞く。役員が笑えば自分も笑い、役員に話がうまく理解されなければ、お詫びしながら追加説明する。
繰り返しになりますが、会社の従業員は役員の話すリズムで会話をしています。にも関わらず、あなたが思い切って自分のリズムで話したところで、気に入られるはずはないのです。最終面接は、役員の話すリズムに集中しながら会話をすることが肝心です。

【22卒、21卒向け】就職活動やインターンイベント、セミナーに簡単登録
新規会員登録・エントリーはこちらから

文:丸山 智士(就活系Twitter:就活生に知られたくないっ!※フォロワー9万以上)
著書:不安を自信に変える!就活面接【正しい】答えかた/秀和システム