就活の面接では、「自己PRをお願いできますか?」と質問されることがあります。この質問は、「話すネタを絞ること」がポイントとなります。例えば、以下のように答えたとしたら面接官はどのように感じるでしょうか。
■自己PRをお願いできますか? (通常例)
私は、どのようなことにも一生懸命に打ち込める人間です。現在は、焼肉屋のアルバイトを3年間続けておりまして、バイトリーダーを任されております。また、資格の勉強もしており、簿記の資格も取得しました。大学ではテニスサークルにも所属しております。御社の仕事にも一所懸命に打ち込んで働けると思います。
いかがでしょうか。この質問のポイントは「話すネタを絞る」ことです。上記ではアルバイトや資格、サークルなどの話に少しずつ触れていますが、ネタが多すぎで何も伝わってきません。面接官が聞きたいのは「あなたの特徴」であり、当然「採用したいと思えるような特徴」です。PR内容を裏付けるエピソードが「あれもこれも」だと説得力がありません。例えば、「こんなことがありました」という話を1つに絞りこみ、熱く語ってみることがポイントです。
■自己PRをお願いできますか?(改善例)
私は、何事にも一所懸命に打ち込む人間です。例えば、焼肉屋で3年間アルバイトをしているのですが、そのお店にはオープニングスタッフとして入り、最初は社員数3名、アルバイト7名程度で、ほとんどが飲食業界の素人という状態でした。しかし、こういう場所だからこそ学ぶことも多く実績も出せると考え、週に5日は出勤し、社員の方と相談しながら接客マニュアルも作りました。それらが認められバイトリーダーとなり、新人アルバイト教育や混雑時のホール指示も私が行っております。もちろん、御社に採用していただけたなら、これまで以上に全身全霊で仕事に打ち込むつもりです。
このように、1つの話に絞ることで、具体的な行動もアピールできるようになります。アルバイトの話なども、「どれだけ打ち込んできて、そこで何をしたのか」についてアピールできれば、面接官もあなたの強みを探しやすくなります。例えば、接客マニュアル作りについて興味を持ってもらえれば、追加質問をもらえるでしょう。そこで、更にアピールできるようになります。面接では、どれだけ自分の過去の行動をリアルに伝え、興味を持ってもらえるかが勝負となります。そのためには、話すネタを絞ることが重要になるのです。
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文:丸山 智士(就活系Twitter:就活生に知られたくないっ!※フォロワー8万以上)
著書:不安を自信に変える!就活面接【正しい】答えかた/秀和システム