2021/8/27 更新 面接対策

面接の質問と回答例「あなたの長所を教えてください」

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就活の面接では、「あなたの長所を教えてください」と質問されることがあります。この質問は、「長所の根拠」がポイントとなります。例えば、以下のように答えたとしたら面接官はどのように感じるでしょうか。

■あなたの長所を教えてください (通常例)
所属しているゼミの機関誌作りで、全体の進行管理を担当しているのですが、メンバー全員の進捗状況を確認できるようにスケジュール表を作り、複数の作業をスムーズに進行できるよう努めました。このように、私の長所は複数の作業を管理できるような、要領の良さだと思います。

いかがでしょうか。この質問のポイントは「あなたの長所が当社の仕事に活かせるものかどうか?」です。確かに「要領の良さ」は仕事に活かせるものになりますが、複数の作業を管理できることをアピールしているのにも関わらず、そのメンバー人数や作業数を伝えていません。つまり、長所の根拠となる重要な情報が抜けているのです。長所に対する根拠を意識しながら、アピールしなければダメです。なお、面接では必ず「初めに結論を述べる」ことを心掛けてください。

■あなたの長所を教えてください(改善例)
私の長所は、要領が良いことです。例えばゼミでは、機関誌作りの全体の進行管理を担当しております。そこでは、メンバー10名の進捗状況を確認できるようにスケジュール表を作り、複数の作業をスムーズに進行できるよう努めました。作業としては、取材、執筆、編集など、大きく9つの工程があるのですが、各自の役割を明確にして状況を報告するよう工夫し、なんとか短時間で納期に間に合わせることができました。私のこの「要領の良さ」は、仕事でも必ず活かしていけると確信しています。

このように、「初めに結論を述べる」ことで、面接官は何の話をするのか、最初に理解できるようになります。長所である「要領の良さ」の根拠は、9つの作業工程をメンバー10名のスケジュール管理を行って短時間で納期に間に合わせたことです。面接の質問への回答は、初めに結論を伝え、その結論の根拠を数字などで補足しながら、わかりやすく具体的に説明することが重要です。何故なら、面接官があなたの話を理解できなければ評価もできないからです。ちょっとした工夫の有無が評価の合否につながることを意識して面接に挑みましょう。

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文:丸山 智士(就活系Twitter:就活生に知られたくないっ!※フォロワー8万以上)
著書:不安を自信に変える!就活面接【正しい】答えかた/秀和システム