2021/8/26 更新 面接対策

面接の質問と回答例「当社の仕事は大変ですけど大丈夫ですか?」

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就活の面接では、「仕事の大変さ」についても質問されます。この質問は、「仕事への覚悟」をアピールすることがポイントになります。例えば、以下のように答えたとしたら面接官はどのように感じるでしょうか。

■当社の仕事は大変ですけど大丈夫ですか?(通常例)
はい、どんな大変な仕事であっても、持ち前の元気と明るさで乗り越えてみせます。

いかがでしょうか。この質問は、あなたの「仕事に対する覚悟&気構え」を見るためのものなので、「大丈夫です!」が大前提。ただし、「持ち前の元気と明るさ」という内容では軽すぎて、全く「うん、この学生なら大丈夫だな!」とは思ってはもらえないでしょう。言葉に重みをつけるには、事実を加えることが重要になります。例えば、説明会や選考中に聞いた「最も大変と思われる仕事内容を例に挙げる」ことで、現実的な覚悟ができていることをアピールすると良いでしょう。

■当社の仕事は大変ですけど大丈夫ですか?(改善例)
新人がまず手掛けることになる新規獲得営業が、いかに大変なのかということは、説明会でのお話からわかりました。ですが、大丈夫です。テレアポも行うとのことでしたので、ご連絡が繋がるまでも精神的なタフさが求められると思います。しかし、自分が新規で受注するお客様だからこそ、親身にサービスが提供でき、自身のモチベーションにも繋がると思うのです。まずは経験を積むことが第一だと思いますし、仕事を純粋に楽しめるのは新人だけの特権だと思っています。ですから、「大丈夫じゃない」などと感じることは絶対にありません。

このように志望先の仕事の大変さを伝えるだけでも、面接官は安心します。何故なら、仕事の大変さをわかっていながら選考に来ているなら、志望度も高いと判断できるからです。面接官や採用担当が心配することは、入社してもすぐに辞めてしまう学生を合格にしてしまうことです。入社後にすぐに辞めてしまう学生の傾向は、企業の仕事理解が不足していることにあります。もし、「自分が苦手な仕事」や「合わないような仕事」がある会社の選考であれば、途中で辞退するはずです。ただ、仕事理解の不足により、そのような仕事があることに気付かず、入社してから嫌で辞める新入社員は一定数います。だからこそ、志望先での仕事の大変さを理解していることを、面接においてアピールすることは非常に重要です。また、「新人ならではの前向きな姿勢」をアピールすることで締めくくれば、間違いなく好印象になるでしょう。

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文:丸山 智士(就活系Twitter:就活生に知られたくないっ!※フォロワー8万以上)
著書:不安を自信に変える!就活面接【正しい】答えかた/秀和システム