就活の面接では、「企業のサービス」についても質問されます。この質問は、「その会社独自のサービスに触れること」がポイントとなります。例えば、以下のように答えたとしたら面接官はどのように感じるでしょうか。
■当社のサービスについてどう感じますか? (通常例)
アパレルの小売店として、商品数が豊富なことが特徴だと感じます。また新作数も多いので、いつも入荷を楽しみにしております。また、定員の方のファッションがいつもお洒落なので参考になります。これも、顧客満足度の高いサービスだと思います。
いかがでしょうか。確かにこのアパレルの小売店の特徴を伝えております。ただし、誰でも言える薄い内容になっております。この質問を言い換えると、「当社のことを志望しているのならば、同業他社とのサービスの違いについてもわかっているよね?」になります。そのため、同じ業界にすべて当てはまるようなサービスについて語るだけでは、あなたの志望度を疑われてしまうだけでしょう。
■当社のサービスについてどう感じますか?(改善例)
アパレルの小売店でありながら、顧客カルテを作成されていることに独自性を感じます。私もよく、御社の店舗で衣服を購入しているのですが、今まで購入した服のデザインや色などの履歴を自宅のパソコンで確認できるため、次に何を購入したら良いのかの参考になります。また、過去の購入情報をもとにした提案をお店の方からもいただけるので、ものすごく参考になり、お勧めいただいたものをつい買ってしまうことが多いです。これもまた、御社独自のサービスだと感じます。
このように他社サービスとの差別化ポイントを理解している、ということをきちんとアピールしてください。そのためには、他社との差別化ポイントを見つけるアンテナを張り、採用HPを見るだけではなく、企業説明会でも社員の方に積極的に質問しましょう。このような行動やヒアリングした情報の蓄積が面接での話す力になるのです。つまり、ESを書くための企業理解や企業説明会から面接準備は始まっています。面接官に話す内容が薄いと思われないためにも、他社との差別化ポイントという視点を必ず持つと良いでしょう。
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文:丸山 智士(就活系Twitter:就活生に知られたくないっ!※フォロワー8万以上)
著書:不安を自信に変える!就活面接【正しい】答えかた/秀和システム