2021/9/10 更新 面接対策

面接の質問と回答例「5年後にどうなっていたいですか?」

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就活の面接では、「5年後のあなた」についても質問されます。この質問は、「5年後もあなたがその会社で働いている姿」を伝えることがポイントとなります。例えば、以下のように答えたとしたら面接官はどのように感じるでしょうか。

■あなたは、5年後にどうなっていたいですか?(通常例)
女性の社会人としてしっかりと独り立ちをして、5年後には家庭も築けるようになっていたいです。また、ワークライフバランスを考え、仕事のメリハリができる社会人になれればと思っています。

いかがでしょうか。仕事のメリハリができる社会人になりたいと回答していますが、志望先で働き続けるという意識は伝わってきません。近年、企業の人事は早期退職について頭を悩ませています。3年で3割の大卒新入社員が辞めてしまうという、企業にとって非常に厳しい状況下においては、プライベートを重視するようなコメントは控えたほうが賢明でしょう。また、この5年という期間は、会社での見習い期間を終え、社会人として戦力になっていなければならない時期でもあります。だから、その会社で5年後も働いて成果を出していることを、面接官に感じさせる必要があるのです。ポイントは、具体的な数字を盛り込むこと。例え根拠の無い数字だとしても、数字が入っていると「現実的なキャリアプラン」のように聞こえるから不思議です。

■あなたは、5年後にどうなっていたいですか?(改善例)
5年後の私は、営業のノウハウをできる限り蓄積し、大型案件受注などの実績を積み上げていると思います。また、アシスタントマネージャーの役職に就き、部下を5名ほど持って、マネジメント力も身に付けているというのが理想です。そのためにも、御社のサービス内容を1年で理解し、2年目以降はお客様の満足のいく提案ができるよう努力したいと思っています。

このように「5年後のあなた」について聞かれた際には、志望先で働き続ける中で見えてくるビジョンを回答すると良いでしょう。面接の質問に対する答え方は大きく2つあります。一つ目はあなたの強みをアピールする方法。二つ目は面接官を安心させる方法です。この二つを織り交ぜながら回答すると面接官に好感を持たれます。そのためには志望先の企業理解が必要となりますので、面接準備は徹底することをお勧めします。
あくまで「学生レベルの視点」でかまわないので、自分の考えはしっかりと伝えてください。「当事者意識の高い人材」として、良い面接評価に繋げられます。

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文:丸山 智士(就活系Twitter:就活生に知られたくないっ!※フォロワー8万以上)
著書:不安を自信に変える!就活面接【正しい】答えかた/秀和システム