就活の面接では、「あなたの志望業界の考え」についても質問されます。この質問は、「あなたが業界研究をしているか」がポイントとなります。例えば、以下のように答えたとしたら面接官はどのように感じるでしょうか。
■この業界についての、あなたの考えを聞かせてください (通常例)
御社がサービス展開している人材業界は、人に関わるサービスです。企業就職したい、転職したいという人のニーズは無くならないため、社会に必要不可欠なサービスだと思っています。だから、多少は景気に左右されるでしょうか、安定的な業界だと思います。
いかがでしょうか。安定的な業界ということを回答していますが、内容に深みはありません。それは「業界が抱えている課題」について全く触れていないからです。この質問は業界研究をしているかどうかを見ています。そのため、「良い展望」だけではなく「今後の課題」も盛り込むことがポイントです。上記のような楽観的な答えだけでは、良い評価を得ることができません。
■この業界についての、あなたの考えを聞かせてください (改善例)
御社がサービス展開している人材業界は、人に関わるサービスです。企業に就職したい、転職したいという人のニーズは無くならないため、社会に必要不可欠なサービスだと思っております。ただ、ネットの普及により「人材の採用」という行為の方法論が、今後はますます複雑化していくことは間違いありません。適材適所というと語弊があるかもしれませんが、「ベストな人材」と「ベストな会社」との精度をいかに高めていくのか。人材業界で生き残るには、そこがキモになっていくのではないでしょうか?
このように業界について聞かれた際には、業界が抱えている「今後の課題」や「今後、会社はどうあるべきか」を回答すると良いでしょう。あくまで「学生レベルの視点」でかまわないので、自分の考えをしっかりと伝えてください。「当事者意識の高い人材」として、良い面接評価に繋げられます。
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文:丸山 智士(就活系Twitter:就活生に知られたくないっ!※フォロワー8万以上)
著書:不安を自信に変える!就活面接【正しい】答えかた/秀和システム